すぐにウソをついてしまいます。自分が分からなくなって。

相談者名
とこ
小さい頃から、ウソをつくことで自分を守ってきた気がします。例えば、本当は勉強が嫌いでたまらないのに、真面目に見せたり、気が強いのに大人しそうな素直そうな子ぶったり・・・。好きな人に対しても、無関心なフリをしてしまったり。現在では、親にもウソをついています。仕事を辞めてしまったのに、続けているフリをしています。通っていた職場でも、自分が仕事が嫌で遅刻したり、仮病を使って休んでしまったり。(理由は、親が病気で看護しているため、自分も疲れてしまったからという事を通しました)それから、よくあることは、見た目が若いので、年齢をすぐにサバをよんでしまったりします。(本当の年齢を言うと、相手にされない気がするからです)ウソばっかりついてしまいますが、本当の自分を出せば、絶対、私を見捨てるでしょう。でも、ウソだらけの自分が自分でも辛いです。誰かに聞いて欲しくてメールをしてみました。
カウンセラー
木村祥典
とこさん、はじめまして。カウンセラーの木村祥典と申します。
ご相談ありがとうございます。

ウソをついてしまうことで嫌な気分になってしまうのですね。

ウソをついてしまうことを辛いと感じるとこさんは、根が正直な方なのでしょ
うね。

まっすぐで正直な分だけ、ウソをついてしまうことや、そんな自分を嫌だと感
じて辛くなってしまうのでしょうね。

ご相談内容にも書いてありましたが、自分がこれ以上傷つかないために…と、
ウソをつくという手段を使って、自分を守ってこられたのだと思います。

これまでは、それで傷つくことから自分を守ることができていたのですが、今
のとこさんにとっては、その手段そのものがとこさんを傷つけるものになって
しまっていますよね。

まずは、うそをつくという手段が、自分を傷つけるものになってしまっている
ということを理解して受け入れること、そして、その手段を手放して、新しい
別のやり方を探してみることで、辛い思いを感じることを減らしていくことが
できるでしょう。

その「新しい別のやり方」というのには様々なものがありますが、今回ももさ
んにお勧めするのは、「守らなければいけない自分から、守る必要がない自分
への変容」というアプローチです。

守らなければいけない自分というのは、言い換えると、傷ついてしまった自分
ということもできるかと思います。

これまでの手段というのは、その傷に何かが触れないように絆創膏を貼ってい
るような感じです。

傷口に何かが触れて痛い思いをしないようにするために厳重に絆創膏を貼ると
その分だけ通気性が悪くなって傷口が化膿してしまいますよね。

ウソをつくというのは、より大きな絆創膏を厳重に貼るようなもので、傷口を
守ることはできるのですが、貼れば貼るほど化膿がひどくなってしまいます。

化膿を抑えて傷を治すのに傷口を消毒し、風にあててあげるためには、絆創膏
をはがす必要があります。

それと同じように、傷ついてしまった自分を癒していくには、その傷ついた自
分と向き合って、その自分を愛してあげることが役に立ちます。

それら全てをとこさんお一人だけでやる必要はなく、家族や友人やカウンセラ
ーの助力を得て進めていくことをお勧めします。

とこさんがとこさんらしくいられるようになることをお祈りしています。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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