苦しい恋愛に「執着」してしまう自分

相談者名
みほ
こんにちは。カウンセリングを受けたくて色々探していた所、こちらを拝見しました。今年29歳になります。

今現在、私は不倫をしています。相手は以前の職場の先輩です。

実は、私は、今の彼の前に、10年近く別の方と不倫をしていました。
ただ、その方からは本当に沢山のことを学べたし、彼も、10年間、「不倫」という枠組みの中ではあっても、きちんと愛情を注いでくださいました。ですから、私は、現状に満足できていました。

その彼と別れたのは、彼の、「両親の介護を今の嫁さんに頼む。もし断られたら、結婚して欲しい」という言葉がきっかけです。(とても勝手ですね・笑)その時、私は大切な自分の夢を追っている最中でしたが、それも諦めるつもりでOKしました。ですが、結果的には、お嫁さんが了解したことで、その話は終わりました。そして、彼は仕事まで辞めてくれたお嫁さんを大切にする、と決めたそうです。

とても苦しかったし、傷つきました。このままじゃ駄目だと思い、環境を変え、「自分が成長するまでは恋愛しない」と決めました。ですが、結果的には、また不倫という関係になってしまっています。

今の彼にも、勿論感謝しています。「好き」の言葉も本物だと思います。ですが、その「好き」は、お嫁さんと別れる程ではない、程度だと思います。結局のところ、私への愛情は、他の女性と両立できてしまうものだと感じるのです。

私は、「不倫」という枠の中でも、私が不安にならないよう接してくれるならそれでいいと思ってしまいます。あまりに自己中心的ですが、「愛されている」実感がもてればそれでいいのです。ですが、彼にはそれが期待できません。それは前の彼とは全く違う部分です。「もう二度とこんな恋愛はしない」と決めて前の関係を必死に終わらせたのに、もっと苦しくなっています。

私は、今の彼からの愛情を疑う度、つらくてどうしようもなくなります。疑心暗鬼になったり、嫉妬したり、ただ「きつい」のです。別れるべきなのもわかっています。彼のことを「好き」だとも今は思えません。なのに、どうしてこんなに執着してしまうのでしょうか…。自分自身の問題であって、相手がどうこうではないのだと感じています。
アドバイスを頂けましたら嬉しいです。

カウンセラー
木村祥典
みほさん、はじめまして。木村と申します。
ご相談ありがとうございます。

不倫の恋で辛くなってしまっているんですね。

パートナーから自分を一番にしてもらえることが少ない不倫の恋というのは、
我慢や嫉妬や寂しさなど、辛い感情を感じることが多くなってしまいますよね。

不倫の恋で傷ついたにも関わらず、再び不倫の恋で苦しんでしまう背景には、
「みほさんの潜在意識や無意識が求めているものが、不倫という関係で得られ
ている」というのがあるのかもしれませんね。

言い換えると、みほさんの心の一部分では、不倫の恋に魅力を感じている部分
があるのかもしれません。

もちろん、これは潜在意識や無意識といった、顕在意識上での実感を伴わない
領域のお話ですので、思い当たることはないと思います。

そうした潜在意識や無意識の領域にアプローチをしていくのに効果的ないくつ
かの質問がありますので、よかったら答えを探してみてください。

その際に、“良い/悪い”“欲しい/欲しくない”“望んでいる/望んでいな
い”といったものを少し横に置いておいて、「もしもそうだったとしたら?」
といった感じで自由に発想してみてくださいね。

Q1:普通の恋では手に入らないけど、不倫の恋だと手に入るものといえば何で
しょう?

Q2:不倫の恋をして得することやいいことといった“メリット”があるとした
ら、それはどんなものでしょう?

Q3:自分が不倫の恋で苦しむことで、誰にその苦しむ姿を見せたいのでしょうか?

どんな答えが出てきましたか?

もちろん、意識上にはないことをお聞きしているので、さっぱり見当が付かな
くて答えが出てこなくても、全然OKです。

不倫のような苦しい恋に執着してしまう部分があるとしたら、これらの質問の
答えがその理由の一部なのかもしれませんね。

それでは質問を続けさせていただきます。

Q1に関して、それは本当に不倫の恋でしか手に入らないものでしょうか?

Q2に関して、それは本当にみほさんにとってのメリットなのでしょうか?

Q3に関して、自分が苦しむ姿をその人に見せることで、何をわかってもらいた
いのでしょうか?

どんな答えが出てきましたか?

これらの答えが、不倫のような苦しい恋への執着を手放すヒントになるかもし
れません。

ご相談内容を拝見して、

“結局のところ、私への愛情は、他の女性と両立できてしまうものだと感じる
のです。”

“今の彼にも、勿論感謝しています。「好き」の言葉も本物だと思います。で
すが、その「好き」は、お嫁さんと別れる程ではない、程度だと思います。結
局のところ、私への愛情は、他の女性と両立できてしまうものだと感じるので
す。”

“私は、「不倫」という枠の中でも、私が不安にならないよう接してくれるな
らそれでいいと思ってしまいます。あまりに自己中心的ですが、「愛されてい
る」実感がもてればそれでいいのです。ですが、彼にはそれが期待できません。”

“私は、今の彼からの愛情を疑う度、つらくてどうしようもなくなります。”

というところから、「みほさんは自分にとても低い評価を与えてしまっている
のかな?」と感じ、「私は愛されない」という観念をお持ちのように感じまし
た。

自分の評価が低いと、その評価に見合った愛され方を無意識的に求めることが
あります。
不倫の恋というのは、「私は奥さんよりも評価が低い」と感じることが出てき
やすい恋だといえるのですよね。

また、「私は愛されない」という観念を持っていると、無意識的に「愛されな
い私」にふさわしい辛い恋や相手を選んでしまうことがあります。
とても愛されてラブラブで幸せな恋愛というのが、自分にふさわしくないと感
じたり、ありえないことのように感じてしまい、自分には手に入らないと感じ
たり、手に入りそうになると辞退してしまったりするのです。

みほさんが執着していて、手放す必要があるのが、この「低い自己評価」と、
「愛されない私」なのではないかと感じられます。

これらのものを手放すと、自然と不倫のような辛い恋を選ばなくなって、「評
価の高い、愛されるのにふさわしい私」にふさわしい恋を選べるようになるの
ではないでしょうか?

もしみほさんが自分への評価が低かったり、「私は愛されない」という観念を
お持ちでしたら、その誤解を解くのにカウンセリングが役に立つと思います。

そういった誤解があるのかどうか?というのも含めて、一度カウンセラーと一
緒に心の中をチェックしてみませんか?

みほさんの持つ価値にふさわしい、素敵な恋ができるようにお手伝いさせてい
ただきたいと思いますので、よかったらお気軽にカウンセリングを使ってみて
くださいね。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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