どうしたらいいのか

相談者名
くる
こんにちは。いつも、このページを読んでは元気をもらっています。

実は、私は好きな人ができるとどうしてよいのかわからなくなってしまいます。すぐに泊ってしまったり、おせっかいなほど世話をやきたくなったり、メールを毎日送ってしまったり。そのことを束縛だといわれたこともありました。関係が近すぎると。

今、好きな人ができて、その人にもやはりそう言われます。相手は仲良くしたいといってくれているのですが、自分が何かをしたら嫌われてしまったり、迷惑をかけてしまいそうで、怖くなってどうしたらいいかわからないです。なにがおせっかいで迷惑かがわからなくなってしまっています。こんな自分では、また同じことを繰り返しそうです。だから、離れているのが一番かなと思っています。

たまに、どうしようもなくなっては、勝手な思い込みで泣いたり怒ってしまったりして感情をコントロールすることもできないこともあります。そんな自分がいやでどうしようもないです。

束縛や自分勝手ではなく、相手と関係をもちたいのですが、どのようにしていったらよいのでしょうか。相手を安心させられる存在になりたいです。

カウンセラー
大谷常緑
くるさん、こんにちは。
初めまして。ご相談を担当させていただく大谷です。
よろしくお願いします。

ご相談を拝見して、くるさんはとても情熱的な人だなぁと思いました。
好きな人が出来たら、”すぐに泊ってしまったり、おせっかいなほど世話をやき
たくなったり、メールを毎日送ってしまったり。”
いつもいつも一緒にいたい、いつもいつも相手の事を考えていたい、そんなお気
持ちになられるのですね。
この気持ちはくるさんの情熱ですから、悪い事でも何でもないと思うのです。そ
して、この気持ちが相手を束縛している感覚を与えるものでは決してありません。
だから、くるさんの相手に対するこの気持ちや情熱は、大切にして欲しいと思い
ます。

さて、ではくるさんの何が、相手に人に束縛されている感じを与えるかというと、
くるさんが相手に対して「こうして欲しい」「どうしてこうしてくれないの?」
という気持ちをお持ちだかれではないかと思います。
この気持ちは、例え口に出さなくても相手に伝わります。
相手の方がこれを感じて「束縛されている」と感じられるのではないでしょうか?

そして、この「こうして欲しい」「どうしてこうしてくれないの?」という気持
ちは、実はくるさんの自信の無さからきているのです。

相手が、自分の思うように反応してくれなかったり、行動してくれない事で、
「やっぱり、私は愛されていない」とか「やっぱり私は嫌われている」と感じら
れて(この、「やっぱり」という感覚が問題の本質で、自信の無さを表していま
す)、それを何らかの形で相手に伝えてしまう、伝わってしまう・・・そんな事
をされていないでしょうか?
もしそうだとしたら、相手から見ると「こうしなさい」と言われているように感
じたり、何か攻撃をされているような感じになってしまいますね。

では、この問題を形作っている、くるさんの自信の無さをどうすれば解消できる
のかということですが、次にあげる方法を試してみてください。

○自分の価値を正当に受け取りましょう。
人間は、誰でも100点満点中の60~70点はとれています。
しかし、えてして出来ていない40点~30点の方に着目して、自分は駄目だ、
自分は駄目だと自分を責めて、自信を無くしてしまいます。自分で自分に呪縛を
かけて、自信を無くしているようなものですね。
このネガティブな感覚から抜け出すために、自分の良いところを20個ほど紙に
書き出します。
「そんなにないよ~」なんて言わないでくださいね。人間には必ず何百もの良い
所があります。そのうちの僅か20個なんです。
例えば、「一途」「人に優しくできる」「元気がある」「髪が綺麗」何でもOK
です。
恥ずかしがらずに書き出してみてください。
もし、どうしても思いつかなかったら、誰かに聞いてでも20個集めてください。
そして、その良い所20個を、毎日鏡に向かって自分の目を見ながら声に出して
自分自身に言うのです。声に出すことが、とても重要です。
これを続けてください。

○観念やルールを手放す
人間は、知らず知らずのうちに多くの観念やルールを持っています。
例えば「男はこうあるべき」「親はこうあるべき」などが観念ですね。また、
「朝起きたら歯磨きをしなければいけない」というのがルールですね。
これらは、ご両親や誰かから教わった事もあるでしょうし、ご自分でこうした方
がいいと心に決められた事もあるでしょう。
これらの観念やルールは、今までくるさんが生きてこられる上で役に立ってきた
事も沢山あると思います。
しかし、これらの観念やルールは、自分自身を縛り付けるのみならず、実は相手
も縛り付けるのですね。
例えば、「電車の中では携帯電話で話をしてはいけない」という自分のルールを
持っていたとします。そして、それを守っていたと思います。しかし、電車に乗
ってきた誰かが携帯電話で話をしていたとしたら・・・そう、腹が立ちますね。
そして、「電話止めろよ」と言いたくなってしまいます。
この感覚なのです。

では、具体的にどうすれば良いかと言いますと、先ずは自分の観念やルールを2
00個、200枚のメモ用紙に書き出します。1個について1枚ですね。どんな
些細な事でも良いです。例えば「外を歩くときは靴を履く」などというのもOK
です。
そして、それらを似通った内容でグループにします。
例えば「生活」「人間関係」「人が好き」など、どんな切り口でもOKです。
そのグループを眺めて、果たして自分がどのような観念やルールの傾向を持って
いるか俯瞰します。
ルールや観念が多い分野ほど、怖れている分野なのですね。
次に、その200枚から残したい観念やルールを半分選んで、半分は捨ててしま
います。
そして繰り返して、最後の1枚・・・果たして自分はどんな観念やルールを守り
たいかがわかります。最後に残った観念やルールを捨てます。

くるさんが自信を取り戻されて、好きな方と情熱的な恋愛を楽しまれる事を心か
ら願っています。
回答がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。