人間が信用できない

相談者名
かえで
初めまして。20代後半の女です。
過去に幼稚園から中学2年のころまで長い間いじめられて以来、人間不信に陥り、誰に対しても距離を置くようになってしまいました。

昔から大人しく、言いたいことも言えず溜め込んでしまう性格が原因かと思います。
無視されたり、上履きを隠されたり、周りに寄ってたかって中傷したり…。さらに信じていた友人がいじめる側に入り、一緒に私がいじめられている様を見ていたりしました。
女子だけでなく、男子からもいじめられ、相談した担任の教師にも、「人と関わりを持て」と命令口調で言われてしまい、さらに人間不信に拍車をかけ、一時期自殺も考えたこともありました。

高校の友人や職場の人たちとは他愛ない話をするのですが、何に対しても聞き役で、自分から話すことは稀です。
本音としては、誰に対しても気兼ねなく話しをしたいのですが、過去の出来事が尾を引いてしまい、どうしても人と上手く打ち解けられません。
誰もがそうでないことは頭ではわかっていても、心が拒絶してしまいます。「どうせまた裏切るだろう」って。
だから生まれてこの方、彼氏も一度も出来たことがありません。

彼氏が出来ない理由がもうひとつあって、両親(現在は離婚しています)の不仲も関係しています。
実は私が生まれる前から両親の仲が悪く、物心ついた時から毎日喧嘩ばかりしていました。
父親は母曰くどうしようもない人で、給料を全て自分のために使い、生活費もろくに入れないと愚痴をこぼしていました。
父親との思い出は一度もないくらい、子供に対して無関心なのかと子供心にそう思っていました。
母は「結婚は人生の墓場だ」と私が実家を出るまで我慢の日々を送っていました。
時折、「(私を)生まなきゃよかった」と言われ、ショックなのと同時に、「私はいらない子供なのか」と毎日思っていました。
そんな複雑な境遇もあり、私にとって結婚や恋愛は意味をなさないんじゃないか。そう思うようになり、思春期にも大人になってからも、恋愛はしたことがありません。

誰とでも仲良くしたいし、恋愛もしたい。でも…。
こんな事を考える私は異常なのか。人間として不完全ではないかと考えてしまいます。

カウンセラー
大谷常緑
かえでさん、こんにちは。
はじめまして。
ご相談を担当させていただく大谷です。
よろしくお願いします。

ご相談を拝見していて、かえでさん、ここまでよく頑張ってこられたなぁと思い
ました。
幼稚園から中学2年生の頃までのいじめや(裏切りと感じた)友人の振る舞い。
ご両親の不仲と離婚。
お父さんの、かえでさんに対する(無関心と感じる)振る舞い。
それに、「私っていらない子だったの?」と感じるようなお母さんの言葉。
これらをずっとずっと抱えて20年以上生きてこられたのですね。
とても辛い毎日ではなかったかなぁと思います。

一方、僕がご相談を読ませていただいて感じたことは、かえでさんはとても心優
しい純粋な人なのだなぁ、そして人をとても愛したい人なのだなぁという事でし
た。
心優しいから、一杯傷つかれたのですね。
純粋だから、たくさん傷つかれたのですね。
そして、今ご相談を頂いたということは、やはり人を信じたい、愛したいという
お気持ちが根底にあって、今のご自分の状態とそれが一致しないから問題となっ
ている・・・ということなのですね。

“こんな事を考える私は異常なのか。人間として不完全ではないかと考えてしま
います。”との事ですが、異常でもなく、人間として不完全でもありません。
先ほども書きましたが、むしろとっても優しく、純粋で、人を信じたい、愛した
いと思われている方なのです。
安心してください。

さて、ではどのようにしたら、今の問題を解決できるかを考えていきましょう。

先ずは、今のご自分の心の状態や人になかなか近づけないという状態を「これで
いいんだ」と受け入れてください。

かえでさんのよう状況に置かれれば、誰しもかえでさんと同じように心が傷つき
ます。そしてその結果、怖くて人に近づけなくなってしまいます。
この状態を、自分が特殊だとか自分が悪いとか、変わっているとか思う必要は全
く無いのですよ。
先ずはこれが、かえでさんが本当になりたい自分に近づく第一歩だと思います。

さて、次のステップですが、かえでさんは、「怒る」ということをとても怖がっ
ておられませんでしょうか?
心のどこかで「怒ってはいけない」と思われている感じがします。
実は、「怒り」も感情の一つなのです。
だから、怒りを感じることは決して悪いことではありません。
ただ、怒りを感じることと怒りを誰かや何かにぶつけることは全く異なります。
怒りを感じるには逆に成熟さが必要でなのです。

かえでさんの中には、実は沸々とした大きな怒りがドーンと居座っていて、かえ
でさんがお持ちになっている優しさや純粋さ、人を愛したい心と、かえでさん自
身が繋がることを拒んでいる状態です。

「怒りを感じてしまう自分が嫌」「怒りをコントロールできなくなる」と感じら
れるかも知れませんが、この怒りを感じようとしてみてください。
怒りは、感情の蓋と呼ばれます。
怒りを感じられたときに、かえでさん自身の心の扉が自然と開いていくように思
います。何に怒っているのか、そして何が嫌だったのか・・・やがて蓋をしてい
た感情(例えば、寂しい、悲しい、分かって欲しいなど)に辿り着いたら、また
それを感じてみてください。
感情は、何層にもなっていますが、感じれば溶けていきます。そしてネガティブ
な感情をどんどん溶かしていくと、やがて優しさや、純粋さ、人を愛したいとい
った本当のかえでさんの気持ちと繋がることができると思います。
そうすると、かえでさん自身にも自信が感じられるようになって、人が信頼でき
るようになり、同時に人が怖くなくなっていきます。

そして、今はそうするのは難しいかも知れませんが、覚えておいていただきたい
事があります。それは、
「怖れは、怖れれば怖れるほど大きく脹らみ、いつまでも追いかけてくる」とい
う事です。
逃げるのではなく、立ち止まって逆に怖れに向き合うと、怖れは段々小さくなっ
ていきます。
先に書きました、本当の自分の気持ちと繋がる過程で怖れが涌き上がってくるこ
とがあると思いますが、そのときは、この事を思い出してください。

これらのことをお一人で進められるのは、とても大変なことだと思います。
是非、電話カウンセリングをご利用いただいて、カウンセラーという応援団と一
緒に歩まれることをお薦めします。

ご相談がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。