嫉妬・ねたみ・ひがみ

相談者名
ミズ
はじめまして、ミズです。
ご相談よろしくお願いします。

タイトルのとおり、私は他人に対しての嫉妬・ねたみ・ひがみがひどいです。

職場でも友人関係でも何でも、気がつけばひがんでしまっていてその感情が苦しいです。

例えば・・・
友だちが別の友だちと私よりも頻繁に遊んでいたり、旅行に行ったりするのを聞くと、

“私は誘ってくれないんだ”
“私よりもその友だちのことの方が好きなんだ”
など考えてしまったり、

異性の知り合いも交えて飲んだりしているときに、友だちが注目されているのを見ると、テンションががくんと落ちたり・・・

また、職場でも誰かが楽しそうにしゃべっているのが聞こえてくると、

“私としゃべるよりも○○さんとしゃべっているときのほうがテンション高いし、きっと○○さんは私よりも○○さんを可愛がっているんだな”
“仲悪くなっちゃえばいいのに”
などと醜いことばかり考えてしまいます。

そんな気持ちはできれば感じたくありません。
そんな気持ちでいっぱいになっているときに、私は不機嫌になったりしゃべり方がそっけなくなったりしてしまって、余計に自己嫌悪を感じます。

どうしたら嫉妬、ねたみ、ひがみなどのマイナスな感情をなくせるのでしょうか?

毎日笑って楽しそうに過ごしている心豊かな人が心底羨ましいです。
私も嫉妬、ねたみ、ひがみを感じずに笑って過ごせたら
どんなに毎日幸せなんだろうと思います。

よろしくお願いします。

カウンセラー
嶽きよみ
ミズさん、はじめまして。
今回 担当させていただきます 嶽と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

ミズさんは、周りの人に対しての嫉妬の感情(メールには、嫉妬・ねたみ・ひ
がみ、と書いてくださっていますが、ここでは統一して “嫉妬”と書かせて
いただきますね。)
について 苦しい思いをされていらっしゃるということですね。

> 職場でも友人関係でも何でも、気がつけばひがんでしまっていてその感情が苦しいです。

きっとミズさんは、「そんな風に思うのはよくない」と頭では充分わかってい
るのに、ついつい感じてしまう、というところで困っていらっしゃるのだと思
います。
嫉妬という感情は、わたし達にとって 出来れば感じたくない嫌な感情の一つにもかかわらず、それを感じてしまう場面というのもまた、日常のあちこち
に存在しているものですよね。

そしてこれは、時には事件さえ起こしてしまうような強い感情でもありますの
で、ミズさんが扱いに困っていらっしゃるというのも無理のないお話しだと思
います。

これからミズさんが、嫉妬という感情と 上手に付き合っていけるように、お
役に立てたらうれしいです。

ではまず、嫉妬という感情について 少し説明させてくださいね。

嫉妬というのは、「競争」というものと関係が深い感情です。

でも、相手との競争に「勝った」と感じている時には、この感情は起こりませ
ん。競争に「負けた」と感じているときに感じるものですね。
(ちなみに、勝ったときには、罪悪感や、今度は負けてしまうのではないかと
いう怖れになりがちです。)

たとえばミズさんが、

> 友だちが別の友だちと私よりも頻繁に遊んでいたり、旅行に行ったりするのを聞くと、

とか

> 異性の知り合いも交えて飲んだりしているときに、友だちが注目されているのを見ると、テンションががくんと落ちたり・・・

というとき、もしかしたらミズさんは、そのお友達に「負けた」と感じている
、ということなのかもしれません。

だとしたらミズさんは、どんな競争をして負けたと感じてしまったのでしょう
か?
「より友達と仲良くなる競争」とか「より異性に好かれる競争」だったでしょ
うか。

わたし達は、敗北した自分に対して無価値感を感じてしまったりします。
「どうせ私なんて・・・」という感情ですね。

もしそこで、「今日は負けたけど、次は負けないぞ!」と思い直すことが出来
れば、負けた悔しさをエネルギーに変換することが出来るのですが、
自分に対しての無価値感が強いときは、「勝ち目がない」、「ずっと負け続け
るだろう」という観念が勝ってしまいます。

すると、負けた自分に対しての自己攻撃をが始まります。
自分自身に攻撃された場合、わたし達の逃げ場はどこにもありませんよね。四
六時中責め続けられるわけですから。
そこで自己嫌悪の状態になり、不機嫌な態度を作り出してしまいます。

> そんな気持ちでいっぱいになっているときに、私は不機嫌になったりしゃべり方がそっけなくなったりしてしまって、余計に自己嫌悪を感じます

とミズさんも書いてくださっているように、わたし達は、自分を攻撃している
時、他の人をも遠ざけてしまいがちなんですね。
自己攻撃の度合いが強い分、相手からも攻撃されるような気がしてしまう、と
いう投影の法則が働くからです。

ここまで 嫉妬というものが起こっている過程を 簡単にお話しましたが、
ここからが本題ですね。

> どうしたら嫉妬、ねたみ、ひがみなどのマイナスな感情をなくせるのでしょうか?

ということで、まず必要になってくるのは、嫉妬の感情を作る大きな原因の一
つでもある「競争」をやめて、ミズさん自身の価値を受け取ることではないか
と思います。

競争というのは、勝っても負けても、「○○の方が、より○○だ」という結果
によって 価値のあるなしを決めてしまう、ということです。

ですから、競争から解放されると、ミズさん自身の本来の価値を、受け取るこ
とができるんですね。

ミズさんには、自分の嫉妬心という とても嫌な感情にきちんと向き合おうと
する強さや正直さがあります。
きっと、周りの人の良さや魅力をたくさん見つけられる人ではないかと思いま
す。
他人の中に見つけることの出来る魅力は、全てミズさんが持っている価値とも
言えるので、それを全部 自分の価値として認めてみてくださいね。

自分の価値が認められると、ある1つの側面での負け(例えば 徒競走で1等ではなく3番だったとか)もさっぱりと認めることが出来るようになると思いま
すよ。

そしてもう一つ大事なことは、欲しい、ということを認めること。

わたし達は、手に入れられない、と信じているものは我慢しようとします。
「手に入らなくてがっかりするくらいなら、最初から欲しくなかったことにし
よう」という感じです。
でも、我慢もまた、嫌な感情を作り出します。

> また、職場でも誰かが楽しそうにしゃべっているのが聞こえてくると、
> “私としゃべるよりも○○さんとしゃべっているときのほうがテンション高いし、きっと○○さんは私よりも○○さんを可愛がっているんだな”

> “私は誘ってくれないんだ”
> “私よりもその友だちのことの方が好きなんだ”

ということを、

私は、職場で楽しくコミュニケーションしたいんだ!
→じゃぁ どうしようか?
私は、誘われたい!
→じゃぁ どうしようか?
私は、友達に好かれたい!
→じゃぁ どうしようか?

と考えてみることです。
自分の欲しいものを認め、自分から行動することを考え始めると、嫉妬を感じ
る隙間がどんどん少なくなっていくのではないかと思いますよ。

ミズさんが、いつも笑って楽しく過ごせるように祈ってますね。
何かのヒントになれば幸いです。

「そもそも、私が競争してしまうようになった原因はなんだろう?」
「価値は見つかったけど、受け取れない」
「欲しいものは認められた。じゃぁ具体的にどうすればいいだろう?」
というときは、またご相談くださいね。一緒に考えて行きましょう。

ご相談ありがとうございました。

嶽きよみ

この記事を書いたカウンセラー

About Author

柔軟な視点で問題を捉え「人間関係」「自己表現」「セクシャリティ」に関する悩みを多く扱う。 特に、現役で自身のビジネスも続けていることから、やりたいことを見つける、夢を叶える、など自己実現のサポートを得意としている。 「見た目の印象とは違い、声に癒される」との声が多く寄せられている。