求めすぎ、期待、独占欲、執着

相談者名
特殊…異常な気性を持つ高校生女です。
男女問わず、好意を持ちすぎて気にし過ぎるという傾向があります
そっけない→優しいといった些細なギャップにかなり揺さぶられてしまうタチで、一度されるとどうしようもなく期待の心を持ってしまい
普段からドジでそそっかしい人間なのですが;、世話かけて面倒みてもらったりすると それからずっと心のどこかで望み続けてしまうんです
それにちょっとそっけない態度をとられただけですごく憶測を繰り広げてしまい、気が弱いだめな人間に…

その気に入った人と一緒にいられる機会はできるだけ絡みたいと思うし、遠くにいてもつい目で追いかけてしまうという
些細な言動や行動に一喜一憂し、友達にさえもまるで恋に恋してるかのように周りも見えなく;;
そのせいで他の事に身が入らなくなることも…。。これはもう依存状態なのでしょうか
執着心…?もとから独占欲が強くて、誰であれ大事な人にはすぐ嫉妬してしまう性格も悩みどころです;-;

どうしたらいちいち一方的に想いすぎず、軽い楽な付き合いで堂々と振舞い相手にも自分にも負担掛けないようになれるでしょうか…。
頼れるしっかりした人にばかりそういう傾向があり…そんな時はいつも気持ちが一方通行で私ばかり重い気がしてしんどくなり↓
小さな事でも期待してしまう分求めすぎて…望む行動してくれなかったときにやたら落ち込んでしまうんです泣
相手には相手の自由があるし自分ばっかに構ってられないと思うし、むしろ誰だって
凛とした自分のペースで落ち着いてる人のそばにいきたくなるものだと思うのに、私はいつもぐずでハイテンションなキャラを思わず振る舞って笑わせようとしてしまい…。

なのに、しばらくして散々絡み尽くし?たら酷くも冷めて また何とも思わなくなったりするんです。
それからはもっと自然に適当に話せるので、お互い楽な距離感を保てるのですが…泣
前に、別のクラスになり離れた友達の恋しさ故にずっと追いかけてしまっていた間
逆に同クラスにいる…もともとすごく仲良かったはずの子を放置してしまい、離れた子への感情が普通に戻ってからその子への扱いの悪さに気付き関係を壊してしまうなんて事もありました;;
必要以上に慕い求めすぎてしまい、暴走する自分の感情を沸き起こらないようにしたいです泣

カウンセラー
池尾昌紀
夢さん
池尾昌紀と申します。
ご相談ありがとうございます。

誰かに対して、ご相談いただいたように強い思いを持ちすぎていると、それに大きく振り回されてしまいますので、とても辛い思いをしますよね。
毎日、友達とのやり取りが本当に大変だと思います。

ご相談のように、誰かに依存してしまう場合には、どんな心理が働いているのでしょうか。

一般的に、強く何かに依存している場合、それが人であることもあれば、時には物や、行為(恋愛、ギャンブル等)であることもありますが、共通しているのは、強く依存していることに悩み、依存していることに意識が集中してしまうということです。

ようするに、依存しちゃってることが、気になってしかたない、と思うわけです。
これは、そのことが苦しいのだから、当たり前ですよね。

でも、何かに強く依存している時というのは、実は逆に多くの部分は誰にも頼れない、と思っている場合があるんです。

例えば、心の中を、誰かに依存している部分と、誰にも頼れず一人でがんばる部分とをパーセントで表すとしたら、誰かに依存しているところが10%で、誰にも頼れないところが90%、みたいな状態になっている場合があるんですね。

ところが、この90%の頼れない、と思っている部分は、あまりに当たり前になってしまっているので、自分では気がつかなかったりします。
また、こういう人は、しっかりしなきゃ!とか、がんばらなきゃ!と強く思っていることが多いので、自分の弱い部分である、誰かに依存している10%の部分が許せなくて、その10%の弱い部分にばかり気持ちがいってしまう、という場合があるのです。

こうした場合、なぜ、このようなアンバランスなことが起こってしまうかというと、誰にも頼れない自分、例えば、しっかりやらなきゃ、がんばらなきゃ、一人で何でもやらなきゃ、という強く生きなきゃという部分だけでは、自分の心が折れてしまうので、弱い部分も少しは必要なわけです。
せめてこの部分は頼ってもいいだろう、というところが、自分が依存していると感じる何かに表されてくる、ということになります。
こうした働きは無意識にやっているので、自分では気がつけなかったりします。

もし、「依存している何か」以外のところは、全く誰にも頼れない、という視点で整理した時に、自分の心に当てはまるな、と思われたとしたら、依存してしまっているところではなく、誰にも頼れないところに意識を持ってあげる、というのが、この問題を和らげる方法のひとつになります。

つまり、しっかりしなきゃ、がんばらなきゃ、一人でなんとかしなきゃ、という頼れない心のほうが、苦しい原因になっているかもしれないわけです。

夢さんのご相談には、自分がいかに誰かに頼ってしまうか、そのことに振り回されてしまうか、という弱い心のお話を書いてくださっていますが、先ほど書かせていただいた、誰にも頼れない自分の心の部分に心当たりはありませんか?

誰かに面倒をかけてはいけない
ミスをしてはいけない
気が弱くてはいけない
しっかりしなくてはいけない
がんばらなければいけない

ご自身ではそう思えないかもしれませんが、ご相談の内容とは逆に、こうした「誰にも頼ってはいけない」という思いがとてもとても大きくて、そのことが自分の心を強く縛っていることが、この苦しみの元になっているかもしれないのです。

誰でも、他の人のことはわかっていても、自分の心のことは気がつかない部分がたくさんあるものです。

その気がつかない部分というのは、気づいて欲しくて、心の中でその思いが解放されるのをずっと待っていることがあります。

ですから、自分の心の中の、自分では気がつかなかった部分に意識を持ってあげて、気がついてあげよう、と思ってみてください。

癒しというのは、この「気づく」ということが最初の一歩です。
まずは、全く違った視点で、ご自身の心の中を見てあげてみてください。
そして、可能だったら、周りの人に聞いてみてください。
私には「誰にも頼れない」「がんばらなければいけない」と思っているところがあるのかな?と。

もしよかったら、カウンセリングサービスの無料相談電話等も使って、カウンセラーに聞いてみてください。
夢さんが思っていなかった、違う視点をお話できるかもしれません。

最後に、夢さんは、すでに変わり始めてるということをお話させてください。

自分を変えたいという思いの第一歩は、今回、こうしてご相談いただけたことにあると思います。
こうしたご相談を送ることが大きな勇気が必要なことです。
ご相談くださった時点で、変わりたい!という思いを前に進めていることになるんですね。
最初の一歩を踏み出されているんです。
一歩踏み出した夢さんは、すでに変わり始めていると思うのですね。
そんなご自身をまずは褒めてあげてください。
その一歩が、次へのもう一歩を踏み出す大きな力になります。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。