結婚に進展するにはどうしたら

相談者名
さわ
はじめまして。
31歳(女)です。
なかなか結婚に進展しない彼(36歳)とのことで相談です。

彼とは付き合って9年、遠距離恋愛8年ほどです。
私は初めて付き合った男性です。
遠距離になって半年ぐらいで妊娠。
色々悩み一度は中絶を選びましたが、彼はもう一度よく考えてくれ「やっぱり産もう、結婚しよう」と言ってくれました。
お互いの両親にそれぞれが報告し、結婚の準備に入ろうかという矢先に流産。

その後何度となく結婚の話になりました。
流産直後、彼は結婚の意志はあったようですがそんな慌てて結婚しなくてもいいだろうとも思っていたようです。
彼は当時の仕事を辞め約6年間くらい無職でした。
「無職じゃ結婚なんて無理、私の両親に顔を出すことなんてできない」と言われてきました。
確かにその通りかと思いますが、遠距離で会えない寂しさで電話やメールで彼を問いつめてしまう自分がいます。
毎回反省してます。
でもしばらくすると何故結婚しないのか?を問いつめてしまいます。

彼は「こんな状態になってしまってごめん」と謝ってくれますが「貯金も無い今はできない」という結果しか出てきません。
そして私の子どもを産みたい気持ちを考えて、自分を待っているより他で幸せになってくれた方が、と喧嘩の度に別れを言ってきます。
何度となく別れ話が出てきてはお互い離れられないまま、喧嘩仲直りを繰り返してきました。
結婚の事以外は本当に仲良しだと思います。

私は結婚や妊娠に焦りも強くなり、一日でも早く一緒に暮らしたいと思っています。
それに結婚がしたいわけじゃなく、彼と結婚がしたいし、彼との子どもを産みたいとも言ってます。
私は子どもがいたら結婚して、死んだら結婚しないということが理解できません。

この執着がいけないとは分かってます。
でも何故私だけこんな思いをしなければいけないの?とも思ってしまいます。
どうしたら彼の結婚意識を高めることができるのでしょうか?
彼自身が納得のいく経済力を持たない限り結婚は無理なのでしょうか?
そして私の結婚に対する執着を抑えるにはどうしたら良いでしょう。。
アドバイスお願いいたします。

カウンセラー
高橋大
さわさん、はじめまして。高橋 大と申します。
ご相談ありがとうございます。

遠距離になりだした頃は特に、辛い日々でしたね。両親に報告した後の流産は、
精神的なダメージも大きかったことでしょう。でも、かつては結婚しようとまで
言ってくれた彼でもありますから、彼との未来を築きたいという気持ちを持つこ
とは自然なことかもしれませんね。今の状況を変えてゆけるヒントを提供できた
ら幸いです。

女性にとって年齢は、特別な意味を持つものだと思います。だから焦る気持ちも
強くなってこられることでしょう。そして、さわさんがこれだけ焦ってらっしゃ
るにもかかわらず、彼に大きな動きが無いようですね。それは何故か?

文章を拝見させていただいた限り、きっと彼は優しい人なのだろうな、と思いま
した。こういった状況になったことに対し、謝ることができるのは相手を思いや
る気持ちのある人でないと難しいことです。

でも、さわさんも彼を問い詰めていらっしゃるように、何故か、結婚するという
選択肢を選ばないわけですよね。

彼の理由だと、無職であること、貯金がないことを挙げていますね。
職に関しては、文面からは今も無職なのか、それとも今は働いているのかはわか
りませんが、少なくとも約6年間ぐらいの間は大きな理由だったということです
ね。

約6年間ぐらい無職だったということには、とても大きな意味とメッセージがあ
るように思います。

あくまで極端な例えに過ぎませんが、アルバイトで働いていたって、結婚できな
いわけではないからです。もちろん社会の目とか、世間体などを抜きにした例え
に過ぎないのですが・・・。

文面には書かれていませんが、約6年間もの間無職だった大きな理由がきっと、
おありなのでしょうね。
例えば、精神的に働くことが難しい部分があったり、肉体的に不可能であったり
したのかもしれません。

その具体的な理由はわかりませんが、彼に起きた出来事、考え方に対し、状況を
好転させる上で私達カウンセラーはこういう考え方をします。

「その出来事・考え方にもしもメリットがあるとするなら、それは何か?」

例えば、病気を治すに当たってほとんどの人は病院へいくと思います。それは当
然かもしれません。でももしも病気になった人が私達のところへ来られたら、上
記のような視点で話を伺うのです。

例えばうつ病になった人たちは、「うつ病になれば会社に行かなくて済む」とい
うメリットを感じているかもしれません。そういう人を無理やりその会社に行か
せても、解決にはならないわけです。

もしも彼が、無職であることに対し、心のどこかでメリットを感じていたとした
ら、仮に無理やり働かせたとしても、なにかしらの理由ができてうまくいかなか
ったことでしょう。

きっとさわさんは、こういう考え方をしたと思います。
「結婚するに当たって経済力が必要で、無職がネックならば、働いて欲しい」
って。

この考え方は常識的だし、一般的でもあると思います。
でもきっと彼にとってこの考え方には、どこかしらデメリットがあったのだと
思うのです。だから約6年間もの間、無職だったわけです。

さまざまな理由が彼の中にあったのだと思うのですが、その中には少なくとも
「無職であれば、結婚の話を進めなくて済む」
という思いが彼の中にあったような気がします。

ここから考えられる彼の心境は2つあって、1つは結婚に対するいいイメージ
が無いこと、そしてもう1つは自信が無いこと、どちらかは必ずあるはずだと
思います。
そして彼は優しい人ですから、自分の気持ちをはっきり言えなかったのだと思
うのです。ましてやさわさんとの子を流産しているのですから・・・。

彼の心の中ではこの9年間常に、
「さわさんに幸せになって欲しい」という気持ちと、
「自分が結婚するのは抵抗感がある」という気持ちが戦っているのでしょう。
だから、

> 私は子どもがいたら結婚して、死んだら結婚しないということが理解できませ
ん。

子どもができた時には「さわさんに幸せになって欲しい」が彼の心境の中で勝っ
たんです。でも、子どもがいなくなって「自分が結婚するのは抵抗感がある」と
いう気持ちのほうが強くなってきたのだと思います。
彼の心境の中でそこに葛藤があるからこそ、「他の人と幸せになって欲しい」と
いう結論が出やすくなっているわけです。

まずさわさんは、彼の心の中にはそのぐらい大きなブロックがあるのだというこ
とを理解することを努力してみてください。

そしてその原因を無くしていくために、
・結婚することによる「彼の」メリットを語ること
・彼に自信を持ってもらうために褒めること、価値を伝えること

この2つを意識してやってみてください。
特に一つ目のポイントは、「彼の」メリットということです。
さわさんのメリットと彼のメリットは一緒とは限らないからです。

このアプローチには忍耐もいるでしょうし、さわさん自身も辛くなってしまう時
もあるかもしれません。なので、カウンセリングをうまく活用してみてください
ね。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己イメージの変革・男女関係・人生の目的 を探す、などの分野を得意とする。 心の力学をわかりやすく説明する理性的な側面と、多くの臨床経験を通して培った直感的な把握能力をもってするカウンセリングに定評がある。 長期的な支持を受けることも多く、長い目で見守るスタンスを重視している。