仕事を探さなくてはいけないのですが…

相談者名
ちび
2年程前に、それまで5年間勤めていた前職を退職し転職をしました。理由は、前職では希望していた部署(学生時代に専攻していた専門)に配属にならなかったのですが、そんな時その希望職種の求人をみつけたためです。
ところが、その会社というのが、とんでもなく悪徳な会社で、同僚は皆スゴクいい人だったのですが、その会社が怖くなり、またその会社に関わっている自分が許せなくなり、1年間耐えに耐えましたが結局退職しました。
現在は任期限定の仕事をしておりまして、任期がきれた後のことについて考えるのですが、もう、会社に勤めるのが怖くて怖くて仕方がありません。
最近では「わたしってもしかしてうつ病になってるかな?」と思います。何をするにも自信が持てなく、休日も掃除と洗濯をするだけでもやっとで気力が出ません。
現在、職場で、かなり暇で、ひどいときにはその日の勤務開始後10分ですることが全部終わってしまって、あとの約7時間はずっと机にじっとして座っているだけ、という事も珍しくなく、泣きながら帰宅することもしょっちゅうです。
最初の職場でも、結構暇には苦しめられ、「私の人間関係力に問題があるからだ。それと希望の仕事ではないから」と思い努力し、その時は必死に本を読んだりしてコミュニケーションを良くしたり、目の前の仕事に集中したりして、解決しました。しかし、段々人間関係に全力投球するだけで精一杯の自分に疑問を持ち出しました。
思い返せば、小学校高学年~中学校3年間とずっといじめにあってきて、誰とも話さずじっと我慢して耐えて乗り切っていました。いい高校に合格して見返すことだけが心の支えでした。そして晴れて高校生になった時、もう同じ失敗はしたくないと、友人に嫌われないことだけに努力し全力投球しました。結果楽しい高校生活を送れましたが、勉強まで手が回らず、大学受験に失敗し浪人しました。
人間関係に気を使うと他に力を回せない、他に力を回すと人間関係が悪くなる…
現在も誰にも相手にしてもらえず…
本当に生きていく自信が無くなってしまいました。
短期間に度重なる転職がストレスになっているんでしょうか?
カウンセラー
大谷常緑
ちびさんこんにちは。
ご相談を担当させていただく大谷です。
よろしくお願いいたします。

ご相談を拝見して、ちびさんの持たれている不安や自分を責める気持ち、苛立ちを感じました。とても辛い状況だなぁと思いました。

先ず、ちびさんは、会社に勤めるということ、あるいは働くという事に対してどんな気持ちやお考えをお持ちでしょうか?
文面から、何か会社を移る事が悪い事のように感じておられる感じがしました。
あるいは、転職をすると、ずっとそれを繰り返すのではないか、という怖れもあるかも知れません。

しかし、ここでちょっと考えていただきたいんですが、最初の会社は、自分が就きたいと思った職種を求めて就職されたにもかかわらず、その希望の職種に就けなかったんですよね。入社した目的がそうなのですから、会社を移ることは決して悪いことではありません。むしろ、自分の夢を叶えようとして次のステップに移られたのですから、これは勇気ある決断だったと思います。やりたい仕事に就く、これは1日の1/3以上の自分の時間を費やすのですから、楽しく過ごしたいですね。
2番目の会社は、「とんでもなく悪徳な会社」だったということ、ちびさんの気持ちにそぐわない会社だったのですから、この会社も辞められてよかったのではないかと思います。
ただ、ここでちびさんに気づいて欲しいのは、最初の会社を辞められるときの勇気の裏側にある「怖れ」がちびさんの心の中で問題になっていることです。この怖れがある度合いだけ、何か悪いことをしているような感覚を伴った、「失敗感」が出てきます。
ちびさんの選択は、ご相談を拝見している限り、間違いではないと思います。ご自分の気持ちに正直に行動されていること、とても勇気が要ることです。ここは、自分の勇気ある行動を認めてあげられてはいかがでしょうか?

次に、「人間関係に注力すると他に力が回せない」というご相談ですが、いじめにあわれていたことがトラウマになっているかも知れませんね。
いつも、いつも他人の目を気にしておられるちびさんを感じます。
実は、これもちびさんの「自分はできていない」とか「自分は駄目だ」と自分を責める気持ちが問題の根本にあります。ご自分で書いておられるように、ちびさんの自信のない部分ですね。
ちびさん、先ずは考えることをやめてみませんか?
考えることは、防衛なんですね。考えて、考えて、失敗しないように、失敗しないようにしているんですが、逆にそれに捕らわれてうまくいかなくなってしまいます。考えれば考えるほど、悪いケースや悪いことばかりが浮かんできます。
考えるのを止める・・・ずっとずっと考えてこられたちびさんにとっては怖いことかも知れません。どうやったらいいのか分からないと思われるかも知れませんね。
先ずは、考え始めたら、ちびさんには「考える癖」があることを思い出してください。「ああ、また考えている」という感じでしょうか。そして、考えることを止めてみる。これを試してみてください。そうすると、楽になっていくと思います。

この考える癖が、期間限定後の仕事について、「会社に勤めるのが怖くて怖くて仕方がありません。」という怖れも緩和されていくと思います。
まだ起こってもいないこと、起こりそうにないことをあれこれと考えている事に気がついてくださいね。

さて、暇に苦しめられるのは、辛いですね。ちびさんは、この暇な状況を全部ご自分のせいだと思っておられませんか?
詳しい状況がわからないのですが、おそらく、ちびさんのせいではないと思います。
色々なクライアントさんと会社の話しもしますが、結構暇な状況は部署によりどの会社にもあるようです。
でも、そんなときは、暇を有効利用する事を考えてみられたらいかがでしょうか?
何でも良いと思います。業務以外のことでも良いと思います。
役立っていない自分を感じるより、その時間は神様がくれたような感じでご自分の時間として有効に使われたらといいと思います。

ご相談いただいた文面からですので、的確なご回答になったかどうかわかりませんが、お役に立てれば幸いです。
詳しいお話しが出来ますので、一度、電話カウンセリングをお受けになることをお薦めします。
ありがとうございました。

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。