一人で抱え込んでしまう。

相談者名
なつみ
私は、愚痴も、悩みも、色んなことを一人で抱え込んでしまいます。例えば友達と会っても相手の話を聞くだけ。帰宅して一人で、また何も吐き出せなかったなぁって落ち込んでしまいます。
もう一人で抱え込むのが辛いです。
私はいつも笑顔で、周りからはいつも悩みなさそうだねーって言われます。でも本当は、発散したくても出来ない状況にいます。やっぱり人との関係で悩みってでてくるわけで、私もその中で誰かに腹立ったり悩んだりするんですけど、そういうのを口に出せないのは、その人の悪い部分も含めてその人自身の一部として受け入れようとしているからです。やっぱり人には長所と短所があるから。それで愚痴も言えないというか。相手のことを悪く言ってしまうと、その人の良い部分を消すことになる気がして。良い部分があるはずなのに、その人の全てを否定してしまうことになるように感じてしまうんですね。だから余計に、いろんな想いを一人抱え込んでしまいます。
人の悪いところを言わない。一人一人の悪い部分も含めてその人の人間性を認める。…それは私にとっては、意図的にとかじゃなく、本当に自然な言動です。でも、やっぱり私の中での感情の部分はそのように穏やかにはいかなくて。その矛盾がすごく辛い。
それで友達のワガママや要望を、「いいよ!」って受けいれてしまうこともしばしば。でも、そこで私の本音を出すことは、私のワガママを言っていることでもあります。そんなことしてたら、人間関係うまくいきませんよね。

でももっと素直に、楽に、頑張り過ぎずに自分を出していけるようになりたい、って思います。でもそれができない。相手にどう思われるのかが怖くて、自分を隠そうとしてしまいます。私の弱い部分が出せずに、いつも笑顔でごまかしてしまっているようにも思えます。
そして、人としてこうでなければ、っていう「私なりの人としてのあり方」が、自分の感情をいつも押さえつけているように思います。
最近、仕事においても、人の輪の中に入っていけなくて、うまくコミュニケーションがとれなくて、結局仕事を一人で抱え込んでしまい、何かにつけてうまくいかないこともしばしば。それを何とか変えなければと思い、そうじゃなきゃ、仕事を始め、全てのことにおいて本当の私らしさを見失ってしまうような気がしてしまいます。

カウンセラー
土肥幸司
なつみさん、初めまして!
今回、担当させていただきます土肥です。
よろしくお願いします。

なつみさんの、文章を読ませていただき、なつみさんは優しい人なんだなと思いました。
相手の良い所をみよう!否定せずに長所を見ていこう!
そんな風にして、いつも周りの人のことを認めてあげているのですよね。

そんな、なつみさんだから周りには、たくさんの人が集まってくると思います。
いつも笑顔で何も否定せずに自分のことを認めてくれる。
そんな仏様のような人の所には、たくさんの人が集まって来ますよね。

> 私はいつも笑顔で、周りからはいつも悩みなさそうだねーって言われます。

でも、笑顔でいっぱいのなつみさんにも悩みがあります。抱えてしまうこともありますよね。こうやってご相談いただいたのも何かの縁なのかもしれませんが、実は私も以前、同じような悩みを持っていました。いつも笑顔でいる。でも当たり前のことですが人間ですから悩みもありますし辛いこともあります。そんな部分も誰かに分かってほしいな...などと昔、よく思っていたのです。

人ですから笑顔の裏には、悲しみや苦労もあると思います。だからそれを見せまいと一人で頑張ってしまう。

でも...
いつも笑顔で自分達を迎えてくれる、そんな、なつみさんを応援したいと思う人はいると思いますよ。
「なつみさんにも吐き出したい気持ちがあったんだ」と分かったら、そんななつみさんの力になりたいと思う人は周りにたくさんいると思います。

なぜかというと、今まで、その方達になつみさんが与えてあげたからです。

> もう一人で抱え込むのが辛いです。

そうですね。一人で抱え込むのは辛いですよね。
だからもう一人で抱え込むことはないのですよ。信頼できる人からでいいので、なつみさんの本当に感じている気持ちを伝えてみてあげてくださいね。きっとみんな親身になって聴いてくれるでしょう!なつみさんが今までみんなにしてきたように。

心理学では、よく「目の前に起きていることに偶然はなく、何か意味のあること」だと言われています。なつみさんの元に話を聞いてほしい人が、たくさん寄ってくる。中には、なつみさんがワガママだなと思う人もいたでしょう。

でも、その人がなつみさんに教えてくれていることは何だと思いますか?

それは、なつみさんに「もっとワガママでもいいんだよ」というメッセージを与えてくれているのかもしれません。「なつみさんも、もっと自分の話をしてもいいんだよ」と教えてくれているのかもしれません。なつみさんが抑圧した感情を、その人が見せてくれている。そんな風に見ていくと私達の目の前で起こっていること、すべてに意味があるんだと思っていただけるかもしれません。

そして私達、カウンセラーにも、なつみさんの気持ちを伝えてくださいね。なつみさんの気持ちを受け止めてくれるカウンセラーは、たくさんいます。もちろん、私もその一人です。力になりたいと思っています。

> そして、人としてこうでなければ、っていう「私なりの人としてのあり方」が、自分の感情をいつも押さえつけているように思います。

そうですね。なつみさんの中で何かルールがあるのかもしれませんね。
「怒ってはいけない。腹を立ててはいけない。相手を否定してはいけない。いつも笑っていないといけない」等のルールがあるのかもしれませんし「どんな理不尽なことがあっても我慢すべき」というような思いもあるのかもしれませんね。

どうして、そのようなルールが出来たのでしょうか?

例えば小さい頃に父親が、いつも母親を怒っていて、その光景があまりにも怖かったから「怒る」という感情自体を否定してしまうことがあります。もしくは母親がヒステリーで、いつも当たられた。「そんな母親の様にはなりたくない。私はいつも穏やかで笑っていよう」
そう決めたのかもしれません。

でも、どんなに笑っていても心の中で泣いていたら、幸せを感じられませんよね。

だから、その泣いている部分を認めてあげることが大切だと思います。

「元気がない自分、人のことを否定してしまう自分、ワガママな人が嫌だなと思う心」
そのすべてを認めてあげるとラクになります。その部分を嫌わずにそう思う気持ちも自分の一部として受け入れてあげると、なつみさんが書いてくれている「もっと素直に、楽に、頑張り過ぎずに自分を出せる自分」に近づいていけるのです。

良い意味で「否定しちゃう自分」も認めてあげるのです。
そうすると自分の気持ちを肯定してあげることになるので、余裕が出てきて逆に「否定する気持ち」が消えていくのです。

そして、なつみさんは今までたくさん期待されてきたのではないでしょうか?
いつも笑顔ななつみさん。誰にでも穏やかな心で接するなつみさん。人にやさしくして当たり前。
そんな風に期待されたら、堪りませんよね。

その期待を手放してしまいましょう!

期待通り行動できなくても、なつみさんの価値は下がることはないのですよ。でも期待通りに出来ていないと不安になりますよね。
そんな時は不安でプレッシャーに打ち負かされそうになります。そして...
> 最近、仕事においても、人の輪の中に入っていけなくて、うまくコミュニケーションがとれなくて、結局仕事を一人で抱え込んでしまい、何かにつけてうまくいかないこともしばしば。
このように(↑)なると思います。

もっと自分自身にやさしくしてあげても良いと思いますよ。今までいっぱい我慢してきたのだと思います。期待に応えなきゃ...と頑張ってきたのだと思います。

だから、もっともっと自分に優しくしてあげてくださいね。

そして自分はどうなりたいのか?
本当は何がほしくて、どういう人間関係、繋がりがほしいのか?どんな気持ちを感じたいのか?

自分にとって何が幸せなのか?

それをゆっくりでいいので見つめていかれると、なつみさんの本当の幸せが見つかると思います。

もちろん、それもひとりで抱え込まなくていいんですよ(^^)

誰か信頼できる人や私達、カウンセラーにも今のなつみさんの素直な気持ちを聴かせてくださいね。
応援しています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

土肥幸司

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自信喪失のケアから夢やビジョンの実現サポート、幸せになれるコミュニケーションを得意とし、”お客様を笑顔に”をモットーに、お客様の気持ちに寄り添った心理分析と、今できることを分かりやすく提案している。 優しい口調からか、癒し系のイメージを与えることが多く、いつも笑顔が絶えない。 ※2020/3/1より休会中