居場所が無い

相談者名
ビスケット
20代の実家暮らしの者です。学校を卒業してから正社員で働いた事がありましたが、あまりにも辛く辞めました。その後、職を3回変え、パートで週5日8時間勤務をしてきました。

しかし無意識に無理をして1人で抱え込む、お客さんの声や顔色を伺うなど自分の性格が原因で体にあちこち支障が出てしまい退職しました。私が学生の時も、仕事していた時も、うつ病などを発症し、ドクターストップがかかり、休養が必要と診断されました。診断書を両親にも見せました。

しかし父親は「いつまでも寝てないで働け」「誰のお陰で飯が食えると思ってるんだ」、母親は「すぐ仕事を辞めるなんて根性なし」、ご飯が食べられないでぐったりしていると苛々します。両親と顔を合わせるのも苦痛です。

今は週に2回友人の実家で泊まって休ませて貰ってますが、家に居るのがこんなにも苦痛だなんて凄く悲しくなりました。何の為に生まれてきたんだろうって。

友人はいつでも泊まりなよと言ってくれますが、実家でありずっと泊まるのも悪いと思い、早く自立したいと思い、少し休養期間を早めて、週3日勤務の仕事をする事になりました。本当だったら、1人暮らしが良いとは思いますが、生憎フルタイム5日出勤の体制は体調のリズムが合わず、無理だと実感しました。

自分の居場所が無いと死んでしまいたい位辛いです。酷い時だとボケーっとして1人でフラフラ何処かへ宛ても無く歩いています。そこで周りから心配されて怒られます。この状況を少しでも楽にしたいのですが、どうしたらいいのでしょうか。頭がおかしくなって辛いです。

カウンセラー
赤松わこ
ビスケットさん初めまして、ご相談ありがとうございます。
担当させて頂きます、赤松わこと申します。
どうぞよろしくお願いします。

学生時代から、うつ病と向き合ってこられたんですね。
ドクターストップがかかって、休養が必要と診断されて、
病気と向き合うだけでも辛かったと思うんですね。
それ以上にご両親に診断書を見せても、病気のことを理解
してもらえなかったことで、ご家族との関係にも気を使い、
「どう病気に対処していけばいいのか・・・」と、更に
悩まれただろうなと私には感じられました。
病気の辛さを分かってもらえない分、ビスケットさんは1人
で、「自分で何とかしなければ!」と、無理をして来られた
のではありませんか?大変でしたね・・・

カウンセリングでも、『うつ病』に関係するご相談は、本当に
多いですし、年々増加しているように感じます。
治療効果をあげるには、ご本人の意欲だけではなく、ご家族の
協力が不可欠で、周りの人達が病気を理解して下さるかどうか?
は、治療における重要なポイントだとも言われています。
ただ残念なことに実際には、ご家族の協力が得られない場合や、
病気に対する理解が得られず、辛い思い悲しい思いをされている
方がかなりおられるのも事実なんですね。

ビスケットさんが、ご両親からの言葉に傷ついて、顔を合わせる
のも苦痛になっておられる状態も、同様だなと感じます。
親身になってくれるお友達がおられて、本当によかったですね、
でもそうやって優しい言葉をかけてもらうと、ビスケットさんは、
申し訳ないと感じておられるようですね。優しい方だなと思います。

ご両親に病気のことをもっと深く知ってもらい、理解してもらえれば
いいのですが・・・現状難しいようですね。
ビスケットさんも「1人暮らしが良いとは思うが、今の状態でフルタイム
で働くのは無理がある」と、感じておられるんですね。

病気の治療をするにも、今の精神状態では専念出来ないでしょう。
公的な援助・支援に関しては、調べられたことはありますか?
ビスケットさんが、申請出来そうなものをあげておきますね。
もしご存じなかったら参考にして頂ければと思います。

1、【障害者手帳】取得
医療費負担が、3割から1割に減額されます。
障害者控除(申告が必要)が受けられます。

2、【自立支援通院医療助成】
障害者手帳を取得していなくても申請出来ます。

3、 【障害厚生年金】
障害者手帳を取得していなくても申請出来ます。
初診時に厚生年金に加入していれば申請可能で、過去5年遡って
給付が受けられるそうです。

4、 【特別障害者手当】
障害者手帳を取得していなくても申請出来ます。
年金未納で3)が申請できない場合に申請出来ます。

上記の内容については、診断書が必要だったり給付を受けるための条件が
それぞれありますが、インターネットなどでも調べられますし、それぞれの
自治体HPで詳しい内容が掲載されている所もあります。
公営住宅の優先入居や、生活保護の相談にも乗ってもらえる所などもある
そうですが、各自治体での運用については、私は専門外ですので、地元の
市町村の福祉課または年金課などへ、直接お電話でお問い合わせ頂くのが
、1番分かりやすくて早いと思います。

また保健所や精神科の病院で、『精神保健福祉士』さんがおられるか探して
みて下さい。その方におうちの事情も含めてご相談されると、ご両親への
病気の理解を深めるサポートをしてもらえる場合もありますし、1人暮らしを
希望されるビスケットさんにあった、支援のプランを立ててもらうことも出来る
はずですので、1度保健所へお問い合わせになることも考えてみて下さい。

以上は私がこれまで関わってきたご相談において、実際に活用されてきた内容
をお伝えさせて頂きましたが、必ずしも同じ援助・支援が受けられるかどうか?
は、確認して頂かないと分かりません。お伝えした内容と同様の運用がされて
いるかどうかは、自治体によって違うかも知れませんので、その点に関しては
ご了解下さいね。

ビスケットさんは成人されているので、ご両親が申請に反対された場合でも、
ビスケットさんの意思で申請は可能です。
公的な給付が受けられれば、現在の働き方でも、1人暮らしが実現できる
可能性も出てきます。一足飛びには無理でも、希望が持てると思います。
今は出来るだけ安定した状態になれるよう、ご両親と距離を置くことも必要な
ことかも知れません。ビスケットさんのお気持ちが1番大事です。
公的な機関を活用して援助・支援を受けることも、楽になるためのサポートの
1つだと考えてみて下さいね。恥ずかしいことではないんですよ。

お友達も心配して下さっていますが、ご両親との関係や病気のことも含め、
ビスケットさんご自身の心の安定を全体的にみていかないと、今の状態では
心への負担が大きすぎて、精神的に追い込まれてしまっている気がします。
心の内に抱えた思いや、抱えきれない感情が大きすぎて、それを吐き出せない
苦しさが「居場所がない」辛さになっているように、私には感じられました。
『うつ病』は頑張り屋さんがなる病気だと言われています。今は出来るだけ
心を安定させてあげることが、病気を治すためにも必要だと思います。
今は何より話が出来る人、相談に乗ってもらえる人をみつけることですよ。

自分1人で「何とかしよう」と頑張らないで、もし良かったら私達カウンセラー
にもお話を伺わせて頂けませんか?お電話でのご相談も初回は無料です!

ビスケットさんが少しでも楽になられるよう、私も応援しています。
この回答がお役に立てば嬉しいです。ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。