更生したいです

相談者名
リューラ
大学生です。

私は以前から留学願望が強く、熱意を込めて今年の5月に国費留学に応募しました。9月に結果が来ましたが落選し、ショックのあまり全てを失った状態に陥りました。

私の留学が無しになった中で周囲の友人は次々と留学が決まって旅立っていき、次第に周囲や運命に対する恨み、嫉妬、悔しさが芽生えると同時に周囲に置いていかれる恐怖に苛まれ、動機も悔しさをバネにしたいという不純なものに変化していきました。そして私は「なんとしても来年4月までにお金を貯めて私費で行ってやる」と決意をしました。

それから私は勉学が疎かになってお金に執着をするようになり、普通にアルバイトするだけでは資金が貯まらないと思い、ついに一線を越えて性風俗店で働くようになりました。お金は以前やっていたアルバイトとは比べ物にならないぐらいに次々と貯まり、ついに自分の体や将来の事を後回しにし、感覚が麻痺していきました。ところが、勤務してから2ヶ月経った頃にちょっとした油断で両親にバレてしまいすぐにやめました。
当然両親は激怒し、両親を欺いて悲しませてしまいました。やめた後も淋しさややるせなさを紛らわすために、自分に好意を抱いていた同級生を利用して肉体関係を持ってしまい、彼を傷つけてしまいました。

ここで自分がいかに世の中を甘く見ていて、後先を考えずに行動していたかを痛感しました。それは留学に関しても同じで、留学希望があるにもかかわらず体を壊すような行為をしていたことから、いかに無計画であったことかも思い知らされました。これは自分の頭の悪さや努力をしない怠けグセ、プライドが招いた過ちです。その代償はあまりにも大きく両親との信頼関係も崩れ、今はHIVや性病などの病気に罹っていないかが不安で何も手が付けられません。こればかりは自業自得しか言い様がなくいくら後悔してもしきれません。本当に情けないです。

以降、私は二度とこんな馬鹿なことはしないと決意し、勉強して真面目にお金を貯めて再度留学を目指していきたいと考えています。こんなダメで馬鹿な私でも更生できるのでしょうか。しっかりとしたブレない自分になりたいです。
よろしくお願いします。

カウンセラー
なかつまともみ
はじめまして、リューラさん。
今回担当させていただきます、なかつまともみと申します。
どうぞよろしくお願いいたしますね。

留学の夢に敗れて自暴自棄になられたとのこと。
リューラさんがその後取られた行動で、
どれだけ自分を責められたか感じることが出来ます。
まず最初にお伝えしたいことは、
リューラさんは今沢山傷ついている状態であることと、
それをまず認めて、ご自分を労ってあげて欲しいということです。

人間だから、失敗することもあるし、
人を傷つけてしまうこともある。
それはそれで仕方がないこと。
心の世界には「起こることは必然である」という法則があります。
それに則れば、その時のリューラさんには
その経験をする必要があったのです。
かなり痛かったでしょう?
もう二度としたくないと思いましたよね?
もう無理はしないと思いましたよね?
その思いが必要だったんだと思いますよ。

IFの話ですが、もしそのまま留学が決まっていたら、
さらに無理を重ねて留学先で倒れられたかもしれません。

両親を悲しませたことも、同級生を傷つけたことも
リューラさんにとって、大きな失敗に感じられていると思います。

よく「取り返しの付かない事をした」と
ご自分を責めて罪を背負い、
独りで生きることを選択する方がいらっしゃいますが、
案外、本当に取り返せないものってないものです。
失敗はリカバリーしたら良いのです。
信頼を取り戻すのは、これからですよ。

しかし、その前に、
リューラさんはご自分を
「ダメで馬鹿」だと卑下されていますが、
それはちょっとやめておきましょう。
あんまりその想いを強く自分に向けていますと、
心とは不思議なもので、その証拠集めをしはじめてしまいます。

「ダメで馬鹿」である私は悪い存在、
ではなく、
「ダメで馬鹿」だから私でも出来る事はなんだろう、
私が得意としていて楽に出来て、人に喜ばれる事はなんだろう、
と興味を向けていきましょう。

…というか、私は
人とはありのままで完璧な存在だと思っているので、
リューラさんもそのままで完璧な存在だと思うのですが。
まぁ、それでは納得できませんよね?

リューラさんのご相談の内容から、
リューラさんは
とても情熱的で、これと思ったら一途になれること、
真面目であること、自分の弱さを知っていること、
男性を制限なく受け入れられる優しさを持っていること
(これは風俗にお勤めされる女性に共通する項目です)
ご両親に対して愛情深くいらっしゃること
志を高く持って物事にあたれること…
などが推測されますね。

こんな素晴らしい方が、
どうしてダメで馬鹿なんでしょうね。

長所も使い方を誤ると短所になります。
短所と思っていたことも、使い方やポイントを押さえたら
何者にも代えがたい長所となり得るんですよ。

さて、病気にかかっているか居ないのか、
知るのはとても怖いと思いますが、
そこはしっかり検査をして事実を見つめてください。
そこだけは1つ、踏ん張ってみてください。
恐れは背を向けているといつまでも追いかけてきます。
正面からその正体を見据えることで、
リューラさんが次に取るべき行動も見えてくるはずです。

人とは弱いもの、かつ、強いものです。
リューラさんは自分の弱さを知り、
これから自分の強さを知っていく段階なのです。

「ブレない」という、全く曲がらない鋼鉄のような強さではなく、
「ブレてもセンターに戻ってくる」、
つまり、竹のような靭やかさを目指しましょう。

私達カウンセラーもブレます。
でも、他の人達よりちょっとだけ
自分がブレていることに気づいて
戻ってくる速度が早いのです。
あまつさえ、ブレている自分も面白い!と
楽しんでしまえる愉快な人達なのです。

ちょっと肩の力を抜いて、深呼吸してリラックス。

しっかりリラックスできたら、
自分はどういう思考の傾向にあるのか、
自分に厳しいのはどうしてなのか、
やり過ぎる傾向にあるのはどうしてなのか、
ご自分にしっかり興味を持ってみましょうね。
そして見つけた自分の特徴が
どうやったら上手く使いこなせるのか考えていきましょうね。

リューラさんの目の前に開けている
無限の可能性に気づかれますよう、
心よりお祈りいたしております。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

 

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