性格について

相談者名
K
こんばんは。私は都内で女子大学生をしている者です。
今回のご相談は私の性格についての内容です。
私はよく人を傷つけることを言ってしまったり、気分のアップダウンが激しいです。そのため、気分のいい時は楽しそうにしゃべるのですが、何か良くないことがあったり気持ちが落ち込んでいる時などは人に話しかけられても平気で無視をしてしまったり、相手に対して暴言を吐いてしまいます。
自分ではこんな性格は嫌だし治したいと何年も悩んでいるのですが、なかなか改善しません。それどころか、最近は忙しいためか悪化しています。
傷つけてしまってから悩んだり、親にそのことを相談しています。親は「そういう時もあるよ」といつも慰めてくれるのですが、私は結構深刻に考えています。
幼いころいじめにあった時から自分の性格が変わってしまったような気さえします。
周りにも自分のこのような態度で不快な気持ちにさせてしまっていることは分かっているのですがどうにもできず、苦しいです。
なにか解決策はありますか?
また、こういう心の病もあると聴いたのですがどうなんでしょうか。
カウンセラー
なかつまともみ
はじめまして、Kさん。
今回担当させていただきます、なかつまともみと申します。
どうぞよろしくお願いいたしますね。

Kさんはとても心の優しい方ですね。
自分が辛い時にも相手を傷つけまいとされているのですから。
それは、自分が熱が出てフラフラの状態の時に
同じように熱が出ている人の看病をするようなもの。
自分の胸に深々と矢が刺さっているのに、
刀傷を負っている人を手当するようなものです。
普通の人にはちょっと無茶ですよね。

「最近は忙しいためか悪化しています」とおっしゃってますよね。
忙しいという字をよく見てくださいね。
「心」を「亡くす」と書きますね。
忙しいと、優しい心がなくなってしまうのです。

ですから、辛い時に優しく出来なくて当たり前。
Kさん、どうぞご自分を許してあげてくださいませ。

シャンパンタワーの法則という言葉があります。
グラスをピラミッドのように積み上げ、
その一番上の1つのグラスにシャンパンを注ぐと、
その下のシャンパングラスにも均等にシャンパンが注がれます。

優しさや幸せもこれと同じような性質があります。
一番上の1つのグラスというのが「ご自身のこと」です。
まずはKさんが「自分自身に優しく」してみてください。
Kさんが自愛で満たされると、
自動的に周りの人にも優しく出来ますよ。

さて、気になるのは、どうしてそこまでKさんが
ご自分を厳しく戒めるようになってしまったのか、です。
ご両親はそんなKさんを許していらっしゃるようですので、
Kさんも感じていらっしゃる「いじめ」が原因の1つかも知れませんね。

Kさんにとって本当に大事なお友達だったのでしょうね。
それだけKさんに影響を与えたのですから。

さて、ちょっとだけ「いじめ」の
心理的側面を説明させていただきますね。
ここで大事なのは「第三者として見つめる」事です。
これはちょっと精神力を使うことですので、
しっかり自分を愛し、許してから読み進めていってくださいね。

不思議なことに、いじめる側・いじめられる側も
同じ「ごめんなさい」という気持ちでつながっています。

悪いことをしてしまった時に
相手に正直に「ごめんなさい」」と云うには
自分の弱さを受け入れる強い心が必要です。
つまり、「心のオトナ力」が必要です。

しかし、幼い子にはその強い心はまだ育っていません。
下手をすると、彼らの周りにいるそれを教えるはずの大人にも
強い心が育っていない可能性もあります。

さて、どんな形であれ、本人が「悪いことをした」と感じた時、
「心のオトナ力」が育っていないと、事実を受け入れられず、
感じた時の心の痛みを自分の外へ表現する事があります。
これが「いじめる側」の動きです。

逆に、感じた痛みを自分の内側へ引き込む人もいます。
その引力は強力で、周りの人の痛みも引き受けて飲み込みます。
これが「いじめられる側」の動きです。
よく、「いじめられる子は弱い」といいますが、
私から見ると、他人の痛みも受け入れてしまうほど
強い心の持ち主なのだなと思います。

しかし、これは正常な「心のオトナ力」の使い方ではないので、
後々、受けた傷を使って
「あなたは私を傷つけた、だから何とかしなさいよ」と
心理的ないじめる側に立ってしまいます。

これはKさんの本意ではありませんよね(*^_^*)

今感じていらっしゃる
>周りにも自分のこのような態度で
>不快な気持ちにさせてしまっていることは分かっているのですが
>どうにもできず、苦しい
気持ちは、
この、いじめる側・いじめられる側、両方の感じている
「ごめんなさい」という感情が
Kさんの中で反響して膨らんでさらに反響して………
何処にも出せずにいらっしゃるのだと思います。

誰だっていじめる側・いじめられる側になりたくないもの。
それならいっそ私が…と思われているのかもしれませんね。
感情を解放してしまったら、
辺り一面焼け野原になってしまう!ぐらい
考えていらっしゃるのかもしれません。

でも、どうやらそれは限界に近づいているようです。
その悲しみはKさん一人で抱える必要などないのです。

Kさんがしたこと、されてきたこと。
その時どんな事を考え、感じてきたか。
そっとカウンセラーに打ち明けてください。
私達カウンセラーは、
シャンパンタワーの天辺を満たした人達ばかりです。
あふれたシャンパンは、Kさんの悲しみを癒し、
そして洗い流してくれるでしょう。

Kさんの抱えている悲しみが一日でも早く解放されるよう、
そして本来の優しいKさんに戻れるよう
心からお祈りいたしております。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

この記事を書いたカウンセラー

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