複雑に絡む悩み

 

相談者名
オレンジ
30代女性。一人暮らし暦15年。20代の頃より悩みが複雑に絡まっています。
会社員時代の貯金が減るのが怖いです。苦労して貯めた感はなく、自分で言うのもなんですがやりくり上手でその間海外旅行もし、少し高くても長く大事に使える服や物を選んでいます。
貯金のきっかけは好きな国に住んでみたかったからです。でもいざお金が貯まると日本を離れるのが怖くなり結局は旅行でいいかな?と思うようになりました。それからの貯金の目的は「老後の蓄え」の様に思いました。
しかし昨年仕事をやめ、今その貯金を使い生活しています。貯金がなくアルバイトしていた頃の方があまりお金に対しての怖さがなかったです。。
最近リラックスした時に怒りが込み上げてきます。その怒りは友人に共感してもらえない様な内容なので誰にも話したことはありません。例えば友人の年賀状。子供の写真が12枚「子供の写真12枚も載せてんじゃねーよ!自慢?」
元彼からお使いを頼まれた時「女性にお金借りてんじゃねーよ。早く返せ!」。。その人達が嫌いなわけではありません。自分に近い人程怒りが出てきます。自分から会う連絡はあまりしません。半年前友人から妊娠報告が
ありましたが、出産報告は今だなし。旦那さんは友人がいない変わった人です。自分の事忘れられてるのでしょうか?それとも結婚祝をあげなかったから?最近は友人と会うと自分の嫌なことばかり刺激されます。友人達はみないい人です。自分の事も褒めてくれます。。
なのに。。 自分が嫌いでたまらないという感じではないです。自分が自分に納得できないという感覚があります。もっと人生を充実させたい。悩みが複雑です。解決の糸口が欲しいです。私は欲しいものを手に入れる価値があります。パートナー・大きい家・夢・仕事
カウンセラー
大谷常緑
オレンジさん、こんにちは。
初めまして。
ご相談を担当させていただく大谷です。
よろしくお願いします。ご相談を拝見して感じたことは、オレンジさんは本来、楽しむことと自由が大好
きな方なのだなぁと思いました。
それが今、ご自分の将来に対する自信が無くなってきて、楽しむことが出来なか
ったり、自由が無くなった感じがされているのではないでしょうか?

さて、私達は将来に対する不安を様々なものから感じます。
年齢がいってしまった、お金が入る目処が立たない、仕事がない、パートナーが
いないなどは不安を感じる典型的な事柄だと思います。
これらの不安は、過去の経験や、あるいは現在の状況をそのまま未来に当てはめ
て感じる不安です。
例えば、過去の恋人にとても酷く扱われた経験があれば、またそうなるのではな
いかと新しい恋人を作る事が怖くなってしまったり、過去に仕事がなかなか見つ
からなくてお金も無くなりとても苦しい思いをした経験があれば、またその状況
が再現されるのではないかと不安になります。
でも、これは真実なのでしょうか?
先の例で言えば、新しい恋人が酷く扱う可能性は何%なのでしょう?
そしてその根拠は何なのでしょう?
こうやって冷静に物事を見ていくと、過去に起こったことが未来にも起こるとい
う「思い込み」や、現在の状況がそのまま未来に続くという思いは、必ずしも真
実では無いことが理解いただけるのではないでしょうか?
しかし一方で、確かに同じ事が繰り返されるという状況を作り出している人達も
います。
例えば、いつしか彼と連絡がつかなくなり彼と別れてしまう事を繰り返す人や、
何度も勧誘に乗ってお金を支払ってしまう人などです。
このようなパターンを持っている人達は、その人の、心のパターンをご本人も気
がつかないまま繰り返しているのです。その心理パターンがなぜできるのかとい
うと、人により様々な過去の出来事由来の直接原因がありますが、多くの根本的
な原因は、心のどこかで感じている自己価値が低さが影響しています。

さて、話をご相談に戻しましょう。
では、オレンジさんが抱かれている将来への不安を取り除き、本来の活き活きと
したご自分を取り戻されるにはどうすればいいかという3つのお話しをします。

先ず、第1番目は、考えることを止めることです。
例えば、計算のように答えが出る事は考えないと出来ないことです。しかし、考
えても結論の出ないことは、考えないことです。例えば「あの人は私の事をどう
思っているのだろう?」とか、「明日はまた会社で上司から怒られるのだろうか?
」など、考えても結論は出ないですよね。それどころか、私達の心は自分が傷つ
かないようにと悪いケースを想定して防衛しようとします。先の例で言えば、
「あの人はきっと私のことを嫌っている」とか「明日は絶対に上司に怒られる」
などと考えてしまえば、それが起こったときにショックが小さくて済むと考える
のです。オレンジさんも、未来に対してこれと同じ事をされていると思います。
とはいえ、考える事は癖になっていると思いますので、なかなか抜けないかも知
れません。
しかし、「考えない」という事を決意し(この決意がないと、ぐらつきます)、
考えても仕方がないことが思い浮かんできたら「また、癖が出た」と思ったり、
「○○だと考えた」という様に考えをそこで一旦区切るようにしてみてください。

第2番目は、根拠のない自信を持つ事です。
オレンジさんのご相談を拝見すると、特にお金に関対する執着を強く感じますの
で、お金に対する執着を手放す事が必要です。
執着とは、自分の心の中にあるネガティブな事柄(例えば、もう若くないとか、
私は十分なお金を稼げないなど)から、今の状況にしがみつく事です。そうする
と、それを守ろうとするために保守的な考え方や、保守的な行動を取ったりしま
す。そして、そこから閉塞感や絶望感が生まれます。
執着を手放す方法は、根拠のない自信を持つことです。
私達は、自信がない部分には沢山の根拠を持っています。例えば、あれが駄目だ、
これが出来ていないなど数え上げれば枚挙にいとまがないですね。
自信は、その延長線上にあると思い、自信にも多くの根拠が必要だと考えるので
す。
そして、その根拠を考えますが、第1番目でお話ししましたように、考えれば悪
い結果しか想定しないので、自信など持つことが出来ません。
従って、自信に根拠を求めると、いつまで経っても自信が持てない事になってし
まうのです。
では、根拠のない自信をどうやって持つのかというと、今あるがままの状態を受
け容れる事です。
私達は今の自分の状態や状況を評価し、「よい」「悪い」の判断をします。
この評価や判断を止めます。
何が起こっても、あるがままの今の状況を真実として認め、受け容れるのです。
そこから派生する何ものも存在しない、ただ、時間の中でその事実が流れていく
ようなイメージで捉えてください。

そして最後、第3番目は、自分を大切にする事です。
オレンジさんは、自分が思っている理想の自分通りの事ができていない、とご自
分を責めておられます。
私達が辛くなるのは、唯一、自分を心のどこかで責めている時です。言い換えれ
ば、自分を酷く扱っている時なのですね。
私達は、自分に厳しく、人には寛大です。
友人が何か失敗したときには「そんなの何とかなるよ」とか「人間だから失敗す
る事もあるよね」と優しい言葉を掛けますが、自分に対しては「また失敗した」
「私って駄目な人間」と酷い言葉を掛けます。そうして自分で自分を傷つけ、辛
い状況をつくりだしているのです。
せめて、他人に対すると同じように自分を扱って欲しいのです。
私達は人間であり、神様ではありません。従って、理想の私にはなることができ
ませんし、自分が思う理想の状態を作り出すのはなかなか難しいものです。
心理学では「そうするには訳がある」と考えますが、オレンジさんもそうする私、
そうなってしまう私の事情を理解してあげて、自分を大切に扱ってあげてくださ
い。
ご相談にありました、友人の年賀状や元彼から何か頼まれた時に感じる感情、こ
れもそう感じる「私の事情」があるわけです。そして、感じるものは仕方がない
のです。
「そう思ってはいけない=そう思う私が嫌」と自分に対してきつく当たるのでは
なく、「ああ、そう思うよね。仕方がないか」というような感じで、自分と接し
てあげてください。

回答が参考になれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。