義母が心理的に子離れしません

相談者名
まみ
4カ月前に結婚し主人の家族と敷地内同居しています。離れに私(32)と夫(35)が、母屋に夫の母が住んでいます。(義父とは20年前に離婚)
夫は自営業のためずっと義母と同居しており、食事洗濯は義母がしていました。また家計は義母が管理しており、私たちは食費と雑費だけの生活費をもらっています。

義母は「息子が何時に帰宅しているかわかならない」など夫を大人として扱わず、子離れできていないなと思っていました。
私のことは「買物や料理したりすごく仲良くしたい」と言ってくれ、ありがたいと思いながらもなぜか心の中で抵抗感がありました。

また毎日義母に料理をつくってもらっていたのですが、「私も夫に料理をつくりたいので食事は別に」と言ったらかなり抵抗して落ち込んでしまいました。
私は結婚したら親とも大人同士の付き合いをと思っていますが、義母は自分を含めた全員が1つの家族でまだ息子の世話をしている感覚です。

先日私が里帰り中に夫が風邪をひきましたが、夫は私に言いませんでした。帰宅すると義母が理由は言わずに1日中怒って冷たくされました。主人が話合いに行くと「夫の体調不良時に留守なんて」と怒り、夫が言わなかった事を説明すると今度は私に「夫婦なんだから知っているべき」と怒りました。

義母の怒りは止まらず、だいぶ以前私たちが旅行帰りの義母の帰宅を待たなかったこと、夫と義姉の口論など色々なことを私が原因と言ってきました。そして「息子があなたをいつだってかばうのよ!」と…
幸い夫は私の味方で義母に呆れ「別の家庭なんだから」と、毎度義母と話合ってくれますが、義母が自分を一人で育てた苦労などを考えると、強く訴えたり完全に関係を絶ったりはできないと言います。
義母の本心は「配偶者がいない、息子が離れる、必要とされなくなると寂しい」だと思いますが、それをいろんな話に形を変えてぶつけられると、私も理解しなくてはという気持ちがなくなります。
どうしたら義母が夫を別の家庭を持ったと認識し、距離をとって見守ってくれるでしょうか。義母は毎回こういう事で怒ったり冷たい態度をとりますが、どう接するすべきか…毎回落ち込んで主人に訴えと夫も辛そうです。仕事は義母も一緒でなければ成り立たないし完全別居も難しく、物理的な距離を離せません。

カウンセラー
吉村ひろえ
まみさん、はじめまして。
担当させていただく、吉村ひろえと申します。
どうぞよろしくお願いします。

結婚されて4か月。
お姑さんと同居され、距離感が上手く掴めずお互い理解しあえず、身動きが取れない感じでしょうか。
家計や家事はお姑さんが中心になっていたり、夫婦の在り方についても「こうあるべき」と怒りや意見を押し付けられると、抵抗感や理不尽さを感じ釈然としませんよね。

>また毎日義母に料理をつくってもらっていたのですが、「私も夫に料理をつくりたいので食事は別に」と言ったらかなり抵抗して落ち込んでしまいました。

この時、抵抗して落ち込んだお姑さんを見てまみさんはどんな風に感じましたか?
怒り、うんざり、ひどいことを言ってしまった様な罪悪感、いずれにしても穏やかで幸せな気持ちにはならなかったと思うのですがいかがでしょう。

まみさんも書いてくださっているように

> 義母の本心は「配偶者がいない、息子が離れる、必要とされなくなると寂しい」だと思いますが、

まさにこの通りだと私も思います。
「20年前に離婚して、私ひとりで苦労して子供を育てて来たのよ。なのに息子が嫁の肩ばかり持って私の手元から離れるのは悲しいし独りぼっちになってしまうんじゃないの?私が息子のいろんな身の回りの世話をしてきたのに、嫁をもらったら私なんて必要ではなくなり私の存在価値なんて無くなってしまうのではないだろうか?」
お姑さんはそんな風に“私の苦労を理解し、認めてくれる人が居なくなり独りぼっちになるのでは?要らない存在になってしまうのでは?”と不安を感じておられるようですね。
そして、まみさんも 「夫の身の回りの世話をしたいのに、お義母さんがあれもこれもしてしまうと私は必要ではないのでは?お義母さんが子離れしてくれないと夫も親離れしたくても出来ずに、嫁いできた先で私は孤立してしまうのではないだろうか?」と不安に感じておられませんか?

“嫁と姑” 世間でもなかなか相容れない関係として認識されがちですが、まみさんとお姑さんも “どちらが夫(息子)を支えるか?という競争をしておられるようです。

>私は結婚したら親とも大人同士の付き合いをと思っていますが、義母は自分を含めた全員が1つの家族でまだ息子の世話をしている感覚です。

・敷地内同居
・仕事は義母も一緒でなければ成り立たない
・完全別居は難しい
これらを踏まえた上で、まみさんが望んでいるご主人とお姑さんとの関係とはどんなものでしょう?
私は、これはある種ひとつのチームであると考えます。
お互い協力しあって、ご主人を支えることが出来るといいですよね。
まみさんが書いてくださっている、“大人同士のつきあい”です。
別々の家族になるには?という方向ではなく、お互いが気持ちよく過ごすにはどう折り合ってゆくか?どう受け入れあってゆくか?という方向を向くことです。
今の状態では、お姑さんより先にまみさんが大人としての対応をすることになります。
例えばご主人の食事や身の回りの世話など、交代制などにして譲れるところは譲る。
しかし、お姑さんを含めたチームとして「こうしたい」ということはキチンと伝える。
この時のポイントは、「こうします」と決定事項として話すのではなく、「二人で話し合ってこうしたいと思っているのだけどどうだろう?」と話を持ちかける、というスタンスを取ってみてください。

お姑さんのようなタイプの方は、「お義母さんは女手ひとつでお義姉さんや夫を育てて来られてすごいですね」等、価値を伝え、してくれていることには「ありがとう」と受け取り感謝を伝える。
甘えれるところは甘えさせてもらう、ということをするとお姑さんが感じておられる不安も徐々に溶けていきます。
そんな風にお姑さんに接することが出来るまみさんをお姑さんはもちろん、ご主人もさらに惚れ直し大事に想ってくれるでしょう。
そして、お姑さんの不安が解消されてゆくと必要以上に夫婦のことに口を出さずに距離を取っていかれると思います。

競争して、お姑さんに勝ったとしてもお姑さんは落ち込みご主人も辛く苦しい思いをするだけです。
それを目の当たりにするまみさんも気持ちよく日々を過ごせません。
ご主人もまみさんの味方をしてくれているとのことですし、自信を持って“競争から降りる”ことにチャレンジされてくださいね。

ただ、この競争から降りる時は、モヤモヤ感や納得出来ないような敗北感のようなものを感じるかも知れません。
そんな時は是非、電話カウンセリングなども利用してモヤモヤ感を吐き出してください。

まみさんの幸せを応援しています。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦、浮気、離婚などのパートナーシップから対人関係、子育て、また、死や自己受容のテーマなど幅広いジャンルを得意とする。 女性的で包容力があり、安心して頼れる姉貴的な存在。クライアントからは「話しをすると元気になる」「いつも安心させてくれる」などの絶大なる支持を得ている。