お金をとるか愛をとるか

 

相談者名
秋子
バツイチ31歳女です。

完璧主義でDVをやる夫と昨年離婚しました。
警察も間に入って大変でした。

結婚していた頃は
完璧主義の夫に従って、それはもう完璧な嫁をやりました。

しかし、どんどん要求水準が上がっていくだけで
ずっと無能呼ばわりと暴言暴力にさらされただけでした。
しかも、無能だからといって沢山お金を払わされました。
しかし夫にお金がないので、離婚時にお金は一切返って来ませんでした。
あれだけ離婚離婚と言っていた夫が、
私が離婚を切り出した途端離婚は嫌だと言い始めましたが
一切聞きませんでした。

でも1年たつしもう解決済みだと思ってたのですが
最近後遺症に気づきました。
私は、専業主婦で子持ちで自分より努力しない人が許せないみたいです。

「当時の私より家事なんか全然してないのにお金を払わされていない」

なんというか、変な男と付き合った私がいけないだけなのに
いちいち人を恨むのが苦しいです。

しかも今、私は新しい恋人とお付き合いしてるのですが、
この人がまたお金のない人です。本当、愛情は十分なのですが。
なんとか貯金とかするようになってはくれたものの、フリーターです。

お金は出すから付き合って欲しいと言ってくれる男性も複数いたんですが
私はわざわざ貧乏な彼を選んでしまいました。
彼も自分も経済的に不安定で、たまに将来への不安で泣きそうになります。

とっくに愛なんて無い、金だ、と専業主婦の知人は言います。
実際そうだと思います。愛なんていつ消えるか分かったものではありません。

どうやったら、条件反射に近い専業主婦への許せない気持ちが消せますか?
経済的に落ち着かない彼と別れて、婚活して主婦になるしかないのでしょうか。

カウンセラー
赤松わこ
秋子さん初めまして、ご相談ありがとうございす。
担当させて頂きます、赤松わこと申します。
どうぞよろしくお願いします。ご相談を拝見させて頂いて、1番最初に私が感じたことは、
「秋子さんはとても愛情深い人なんだな」と言うことでした。

完璧主義でDVのご主人に、一生懸命その期待に応えようと、
完璧な奥さんになろうと努力されていたと言うことは ・・・
秋子さんがご主人に、どれだけ多くの愛情を注いでこられたか、
と言うことに他ならないんですよ。
ご主人がその愛情を受け取れなかったことは、残念なことだった
と思いますが、それは秋子さんのせいではなかったと思うんですね。

私達は心の中で(自分では気づけない場合も多いのですが)、
「自分が自分を扱っているように、他の人にも接してしまう」と
言う、心の反応をするんですね。
ご主人は自分自身に自信が持てず、いつも厳しい目で自分を評価
しては、ダメだしばかりしておられたんだろうと思いますよ。
だからこそ!パートナーには無意識で、何でも出来る人を求めて
しまいますし、現実にも完璧を求めてしまっていたんですね。
自分に求めるものをパー トナーに求めて、本来向き合うべき自分の
問題から目を逸らしていたんです。勿論自覚はありませんよ。

それだけでなくご主人は、秋子さんに愛されていると言うことも、
自信が持てなくて受け取れていなかったようなんですね。
だからこそ素直になれなくて、暴言を吐いたり暴力を振るったり、
これはねじれた形の甘えなんですね。

そんなご主人の心の中は、とても分かりにくいものだと思います。
愛情があったからこそ!際限なくあがっていくご主人の要求に応え、
秋子さんは一生懸命頑張って、何でも出来ていたんだと思います。
秋子さん、もっとご自分が「よく頑張ってきた!」と認めてあげて
欲しいなと私は思いますね。

ご主人にそんな心のパターン(ものの考え 方や行動の仕方のくせです)
があるように、秋子さんご自身の心の中にもパターンがあるようです。

それが【お金を取るか愛を取るか】なんですね。

その時秋子さんの心の中では、何が起こっているのか?と言うと・・・
「どちらか1つしか選べない」「どちらか1つを諦めなくてはいけない」
無理にでもどちらかを、選ばなくてはいけなくなっているんです。

ご主人との関係では、「愛も貰えなかったしお金もとられるばかりで、
どちらも手に入らなかったじゃないか」と言う風に、秋子さんは反論
されるかも知れませんね。
でも、「沢山お金を払わされた」と書かれているように、少なくとも払う
お金があった、お金は手に入っていたんですよね。
そして愛を受け取れな いご主人は、愛の代わりにお金を要求していた
んですね。こう説明されても納得しにくいと思いますが・・・

【お金も愛も両方手に入れていい】と言う選択肢がなかったんです。

それを証明しているのが、ご相談に書かれている↓の部分です。
>お金は出すから付き合って欲しいと言ってくれる男性も複数いた
んですが私はわざわざ貧乏な彼を選んでしまいました。

ここで少し自分の心の中を感じてみて欲しいんですね。
秋子さんは、【お金】にしても【愛】にしても、それを手に入れるには、
どうしなければいけないと思われているのでしょうね。
「苦労しなければ」とか「必死で頑張らないと」と思っていませんか?
どちらか1つを手に入れるのも大変なのだとしたら、両方 を手に入れよう
なんて「とてもムリ!」と、私達は誰でも思ってしまうものなんですよ。

そんな風に考えるようになってしまったのには、必ず原因があります。
多くは幼い頃、秋子さんがそんな思い込みを持ってしまった出来事が、
何か起きていたんだろうと、私達は考えます。

ではどうすればいいのか?と言うと、ご自身の心の中に出来上がっている、
思い込み=【お金を取るか愛を取るか】が、ブレーキになっているので、
【お金も愛も両方手に入れていい】と言う風に、秋子さん自身が”許可”
を出して、心の中の思い込みを書き換えてあげる必要があるんですね。
自分の心と向き合って、心の中の思い込みを変えるていけば、現実は自然に
変わっていきます。
今悩んでお られる離婚の後遺症も、新しい彼との関係も片付いていきますよ。
よかったら私達カウンセラーに、詳しいお話を伺わせて頂けたらと思います。

お電話でのご相談も承っております。初回は無料ですので、ご遠慮なく
ご相談頂けたら嬉しいです。
この回答が少しでもお役に立てれば幸いです。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。