借金、浮気、そして拘束

 

相談者名
たちこ
30歳結婚8年目子供2人です。
旦那は金銭感覚が鈍く、私もちまちまとした浪費癖があるため結婚2年目ぐらいに私が自己破産してそれまでの借金を整理しました。
もうカードは持たないようにしようと言っていたものの、相談もなしに「独立する」と予算もなく会社を辞め、私が経理をすることになりました。正社員として子供がいながらも働いていたため、旦那はそれでしばらくは補えると思っていたのかもしれません。しかし人間関係に心を病み、パート職に変わりましたが経理はやらねばならず、付き合いだと言って飲みに行ってはカードで清算してくるためまた借金がかさんでしまいました。
私が働いて支払いを回しているのに、という憤りと無力感に襲われ、週末には自分も友達と遊びに行くようになりました。
そのうち彼ができてしまい、支払いの話などをしても「オレだって頑張って働いてるよ!」と逆ギレする旦那に嫌気がさすようになり、離婚を前提とした別居を申し出ました。
旦那はしつこく食い下がり、別居するなら子供は自分が引き取る、とも言い、どうしても別れてはくれない様子で、男がいるんだろ?とも言われたのでそれなら別れてくれるかと思い「男友達ぐらいいるよ」と言ってしまいました。とたんに絶対別れないと言い出し、彼に慰謝料請求や追い込みをかけないこと(旦那は稲川会系に繋がりがあるため)を条件に戻ることを余儀なくされました。
ネットは解約、携帯も破壊、働いてはいけない上小遣いもなし、毎月3万の食費だけ渡され、レシートで用途チェックをされます。性生活も嫌がると物に当たり、怒る人に恐怖を感じてしまうので泣きながら耐えてきました。
しかし何気なく旦那の携帯を見てみると知らない女の名前で日に3往復づつぐらいのやりとりがあり、週末などに出かけては明け方帰ってくるようになりました。
私が旦那と過ごさなければならない理由は一体なんなのでしょうか。
子供のためだけに生きていけるような人間ではありません。
旦那に振り向いてほしいなどとは思いません。
何故開放してくれないのか?浮気した私への復讐なのか?
気がつくといつも泣いています。
カウンセラー
高橋大
たちこさん、はじめまして。高橋 大と申します。
ご相談ありがとうございます。今のたちこさんの周りにはあまりにも強い力がありすぎて、とてもじゃないけれ
ど対立することは出来るものではないかもしれません。そして、それはどこか暴
力的な要素が少なからずあり、怖れを感じずにはいられないのではないかと思い
ます。

旦那さんはとても強引な人のようですね。たちこさんとしては、コミュニケーシ
ョンの成立しないことがあまりにも多すぎて、無力感を強く感じることが多かっ
たのではないでしょうか。

旦那さんの行動を見ると、もしかしたら決断することに対してあまり自信を持て
ない部分があるのかもしれないな、と思いました。自分の決断に不安がある度合
いだけ、人からの意見を聞く余裕を持つことは、難しいと思うんです。そして、
そんな自分には力づくでないとたちこさんは付いてこない、と強く思っているの
でしょう。

その力づくの言動に、たちこさんはとても傷ついてきたでしょうし、今もなお辛
い思いをされ続けていらっしゃるのかもしれません。

傷つき、疲れ果てている時に周りや相手を見ることは難しいです。自分の中にあ
る感情が、強烈だから。
まずは自分の感情を吐き出すことが、たちこさんにとっては必要だと思います。

そして、ほんのちょっとでも心に余裕が出来た時、相手のことを見ることができ
るかもしれません。
とても理不尽に感じてしまうかもしれませんが、旦那さんは自分のことを、たち
こさんよりも可哀想で、誰かに何かをしてもらって当然だ、と思っているのかも
しれないんです。
だとしたら、どう感じますか?

怒りや悲しみなどが出てくるかもしれませんね。
その感情の先にある、旦那さんはそういう考え方しか出来ない、という変えられ
ない現実を受け入れ、許すには、相当時間がかかるかもしれません。

でももしもこの旦那さんを許すことが出来たとしたら、たちこさんはどんな人で
も許せる人になれると思います。
望む望まないは別として、どんな人でも許せるようになるために今があるとした
ら、許すことに取り組むことは、たちこさんがこれからを生きていく上で大切な
ことになるでしょう。

とはいえ、現状はかなり厳しいですよね。今を乗り越えるためにカウンセリング
をうまく活用していただけたら幸いです。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己イメージの変革・男女関係・人生の目的 を探す、などの分野を得意とする。 心の力学をわかりやすく説明する理性的な側面と、多くの臨床経験を通して培った直感的な把握能力をもってするカウンセリングに定評がある。 長期的な支持を受けることも多く、長い目で見守るスタンスを重視している。