「手放し」について

相談者名
しーさん
はじめまして。
「手放し」を詳しく教えていただきたくメールしました。

カウンセラーさんのコラムで読ませてもらった、深澤さんの
手放しはどんな事をされて手放したのでしょうか?
もし差し支えなければ、教えて下さい。
長く付き合っていた彼が新しい彼女を作りふられたのですが、
手放そうとしては、また執着がでて・・・の状態です。
自分磨きをしたり、色々本を読んだりしますが、どうしたら
良いのか分からなくなるのです。

よろしくお願いします。

カウンセラー
深澤三津子
はじめまして、カウンセラーの深澤です。
しーさん、ご相談ありがとうございます。

私が書いた「手放し」というコラムは、大反響を頂きまして、
たくさんのご相談やご質問を頂きました。
また、その繋がりをきっかけに面談カウンセリングに
お越し頂き、「手放し」というレッスンを学び始められた方も
たくさんいらっしゃいます。

さて、私自身のしてきた「手放し」とは何か?
というご質問もたくさん頂くのですが、
これを詳しく話し出すと、とっても長くなりますので、
簡単に、ここではお話させて頂きますね。

「手放し」には、しーさんもご指摘の通り、
「手放し」とセットのように『執着』という問題があります。
誰かに、何かに『執着』してしまうということです。

私も、カウンセリングを受けるきっかけは、
彼に振られた事でした。
そして、カウンセリングを受けるうちに、
私の場合の『執着』してしまうという性質の根っこには、
『母の死』というものがあることがわかりました。
私は、母が私を置いて死んでしまった事を
許していなかったのです。
そして、この痛みを大事に大事に隠し持ちながら、
彼と出会い、彼と別れるという体験をして、
またその痛みに触れたわけです。
大好きな人との別れです。

この痛みを手放す事こそ、
人間関係で現れる『執着』という性質を癒し、
これを癒すと、「手放し」をさえぎるものはなくなり、
簡単に「手放す」事が出来るようになったわけです。

何故、彼と母が関係あるの?
と思うかもしれませんが、人間関係の問題は、
母親との関係性に比例すると言っても過言ではないぐらい
密接な関係があります。

この痛みの根っこに触れたものの、
心理学を学び始めたばかりの私は、正直言って、
カウンセラーのそんな分析を100%信じられなかったけど、
それでも、他に道がないくらいの想いをしてたので、
楽になるのなら信じてやろうじゃないの?
なんて感じで、カウンセラーの言う通りにしました。

プロセス中には、「手放し」をしても、
さらに『執着』が出てくる
という作業の繰り返しで、何度も諦めようとしました。
ほんと、この「手放し」に要した時間とお金は、
私にとって、母を急に亡くした事が、
どれだけ大きな痛みであったかを、
今思うと納得できますがね・・・

まあ、当時の私は、あまりに恋愛が上手くいかないし、
他の人間関係もメチャメチャで、
仕事もミスが目立ち、やる気もなく、
身体もボロボロだったので、
一筋の望みに自分自身の全てをかけたって感じで、
カウンセリングを続けました。
結果、時間とお金は費やしましたが、
完全に彼が戻って来たし、幸せな人生に変化し、
今は幸せ過ぎるなんて悩んだりしています。
だって、ついこの間まで、不幸の私だったわけです。
経験のない事って、どんなに幸せでも、
贅沢かもしれないんですが、大きな悩みだったりします。
と、慣れれば、もっと幸せになりたいなんていうのですがね。(笑)

ということで、私の場合は、『執着』している、
本当の痛みに気づき、それを癒すという作業をしました。
ご参考になりましたら幸いです。
しーさんの、幸せへの道を応援していますね。

この記事を書いたカウンセラー

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