友人が自傷行為をしています

自傷行為の目的が「誰かに心配してもらいたい」というのは正解だと思いますよ。
そこで、彼女に対して「電話してきてね」というアプローチも十分ですね。
きっと僕も彼女の話に耳を傾ける機会を作る事をお勧めすると思います。

ただし、文子さん自身の負担にならない範囲にしてみてくださいね。
そうして、彼女を背負ってしまったとしたら、逆に彼女のためにはなりませんし、
今あるこの問題を乗り越えていくのも彼女自身です。
文子さんなら十分理解されてると思うけれど、サポート役に徹していて下さいね。
それだけで、Ａさんにとってはかけがえのないものになると思います。

彼女は学校でも、家でもなんだか心落ち着かない、不安を抱えたままで抜け口が見えないような感じですね。
勉強にしても、家のことにしても、たくさん我慢ばかりしているのかもしれません。

自傷行為というのは、特に自分の両親に自分を見て欲しい欲求から来ることが多いようです。
もちろん、両親のほかにも彼氏や先生など、自分にとって大切な人、構ってもらいたい人、
そして、何よりも今の自分の状況を理解して欲しい気持ちの現れのようです。

僕たちがずっと幼い頃、遊んでいて転んでしまったとしたら、お母さんが一目散にかけつけて
きてくれましたね。
自分は痛い思いをしたんだけれど、大好きなお母さんが傍に来て、「どうしたの？大丈夫？痛い、痛いの飛んでけー！」って声をかけてくれたでしょう。
自傷行為を突き詰めていくと、その経験を再現しているという見方もあります。

そして、自分を肉体的に傷つけることで、それくらい自分の心が痛んでいる事を大切な人に訴えているようでもあります。
もちろん、そのしんどさや痛みを言葉にして直接伝えることができたらいいのですが、
そういうときってどうしても聞いてもらえない、理解してもらえない気がしますし、
実際そんな状況になっていることも多くあります。
だから、最後の手段として自傷行為を選ぶのかもしれません。

でも、この自傷行為というのはリストカットだけではないんですよね。
何か事件を起こしたり、問題児になったり、家出をしたり、そんなところにも現れてきます。

だから、そんな行為の裏側には、強い孤独感や寂しさ、理解されない苦悩、自分では癒せない心の痛みなどがあると思ってあげてください。

そんな思いで彼女の話を聞いてみたら、文子さんはどんな気持ちがしてくるでしょう。
いたたまれないような、悲しいような感じがしたら、その気持ちのまま、彼女の話を聞きつづけてみてください。
そうして、今は文子さんの許す範囲で、彼女の心に寄り添ってあげてくださいね。

応援してます。
受験勉強も頑張って下さい。