障害児を受け入れられない夫が別居しました。

相談者名
sorrow.
はじめまして。
私38歳、夫40歳、子7歳(重度障害児)。
結婚12年、別居2ヶ月目。
別居理由は、夫から「一人になりたい、居場所がない」。
離婚理由は、「私への愛情がない、子を受け入れられない」。
当時、夫の自由気ままな生活と子の介護に疲れ、私も「冷却期間の別居」を容認しました。
ただ、私には離婚というのですが、義両親には離婚とは言っていません。
自由気ままな生活の裏には、女がいました。
会社の部下で友達だと言ってますが、夜中、ドライブしてました(私と子が寝ている間なら何をやってもよいらしい)私が、子の介護で忙しく、寂しくて外に目が向いたのでしょう。
別居後、考えてみれば、夫からのSOSを私は受け取っていませんでした。
そして、別居まで追いつめてしまったと。
女に対して怒りはありますが、今は、自分を見つめていこうと決めました。
そして、別居してから、体がとても楽になった事に驚いています。
今まで、旦那の顔色を見ていた自分、依存していた自分に気付きました。
恋愛感情から言えば、夫にフラレタ事もやっと理解できました。
私の不安は、離婚した場合、重度障害児を一人で育てる事です。
受け入れる事ができなかったからなのか、今まで育児は不参加でした。
仕事を理由にして。
今、別居前の約束で、週末は、風呂に入れに家に来てくれます。
それだけでも、うれしいのです。
離婚したら、これさえもなくなる、そう思うと、心が揺れてしまうのです。
生まれてからの子を知ってる唯一の人を手放す怖さ。
あれだけ暴言を言ったにも関わらず、風邪をひいた時は、頻繁にメールし、家に様子を見にきます。
なんだか、別居後の方が良い関係をしているような錯覚まで。
これが、ずっと続けばと勝手な事を思ってしまいます。
子を受け入れてほしい、だが、人の心は操作できない。
やっと父親をわかってきた子を捨てないで欲しい。
夫の性格上、たぶん、家には戻ってこないような気がします。
そう考えると怖いのです。
もう一度一緒に暮らしたいという思いと、また同じ事の繰り返しになるのだろうかという恐怖もあります。
別居してから、穏やかに夫に接する事ができるようになった自分にも驚いています。
私自身、疲れていました。
ただ、日々、介護と病院通いに追われる私に今できる事ってなんでしょう。
離婚の話は、出ていません。
夫の生活が落ち着いたら、動き出すと言ってました。
その時がきたら、私は、答えを出せる自信がありません。
カウンセラー
深澤三津子
sorrowさん、はじめまして。
カウンセラーの深澤三津子です。sorrowさんにとって、大きな変化の時がやって来ているようですね。
sorrowさん、数年前から訪れている、その悲しみに満ちた人生に分かれ道が来ました。

たぶん、今のsorrowさんの中にある未来のストーリーは、
さらに深い悲しみと、絶望ストーリーではありませんか?

本当は、もうずいぶん長い間、ここにいたのかもしれません。
ずっと目の前にいるわが子を見つめながら、ずっとずっと思ってた、ずっとずっと感じてた。
でも、言葉に出来ない、言葉にしちゃいけないような、そんな場所。

ちっとも出口のないような場所に入り込んでしまったような、
真っ暗闇に光を求め続けてやってきた家族。

sorrowさん、まずは夫が、ここから抜け出そうとしています。

これは、きっと、sorrowさんご夫婦が受け取った、
重度障害児を授かった意味が見えてくる時が来ているように思います。

こんなチャンスに、sorrowさんは、この現状に何を見て、何を信じ、
どんな方向を選ぼうとしているのでしょうか?

sorrowさんは、この数ヶ月、数年でしょうか?
夫に対する理解を深められ、夫の存在の大切さに気づかれてもいます。
そして、もっともっと早く、この気持ちに気づいていればと思う一方で、夫の女性問題に対して、
夫が自分だけこの場所から出て行こうとしているように見える行為に対して、
受け入れがたいと感じる感情を抑えているようですね。

夫という、sorrowさんにとって、最も子どもを共有している存在を失いそうになっている今、
もう一度、考えてみてください。

sorrowさん、本当は知っていますね?
今、何が必要で、どうして行くことが必要なのか。
そうなればいいとわかっていても、出来ないと感じている事や、無理だと諦めている事。
あるいは、こだわり・・・

我が子のためにも、もっともっと協力者が必要であり、
自分が休む場所や、くつろげる場所、疲れを癒す場所、
疲れを取ってくれる人、気持ちを共有してくれる人の必要性を。
もちろん、介護者の経済面、健康面、愛情面も潤いを取り戻す必要があると。

そして、sorrowさんにとって、何より、今もう一度、気づく必要があるのは、
この子を授かった意味かもしれませんね。

先ずは、この領域では、夫よりも、sorrowさんが、この意味に気づく事が、
ここから先に進むためには必要だと思います。

sorrowさん、この子は、sorrowさんに、その存在で何を伝えようとしてくれてるのでしょうか?
sorrowさん、この子は、どうしてsorrowさんを、お母さんに選んだのでしょうか?
sorrowさん、この子の命って、どんな意味があるのですか?

昔、私がまだ若く、看護婦として、30床もある集中治療室で働いていた頃でした。
目の前には、命を繋ぐ器械が一杯ありました。
中には、sorrowさんのお子さんのように、
先天性の疾患をお持ちのお子さんもたくさんいました。
多くは心臓疾患の手術でしたが、遺伝子変異による疾患をお持ちの呼吸不全も多く、
人工呼吸器や命を源を送り込む機械と共に、命はありました。

他にも、集中治療室ですから、突然の事故も多々あり、
まだ若い世代の者が足を切断するドラマがあったり、
事件に巻き込まれ、意識不明に陥ったお子さんがいたり。

そんな集中治療室を統括する総婦長は、毎日、患者さんや、
そのご家族のもとを周られ、声をかけ続けていました。
そして、こんな言葉を強く語られていました。

それは、
「その試練とも思われるような出来事は、あなただからこそ訪れた。
あなたが、それを受け入れ、出来るからこそ、起こっている。
あなただからこそなのよ!!あなたには出来るのよ!!」

そう言って、ご家族を叱咤激励していました。

そんな婦長の強い口調に、当時の人生で起こることの意味も理解しない私は、
その光景を心に留めながら、現場の仕事に向かっていました。

後で知ったことですが、当時この婦長は、ほんの数年前に、ガンを患い手術を受け、
ご自身の命を身近に感じる出来事の真っ最中だったようです。
そんな真っ最中に、さらに婦長は、50代後半にして、初めての結婚もしました。
命を知った婦長は、周りが驚くような、出来事を起こし続けたのです。

sorrowさん、あなたに出来ない事は何もない。
sorrowさん、結婚という形は変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。
sorrowさん、もう一度、夫の愛を感じてください。
sorrowさんの夫は、今の形には、もう限界があると言っているんだと思いますよ。
そんな想いは、sorrowさんも、同じではありませんか?

もしかすると、もっともっと協力者を、協力機関を加え、
sorrowさんが、お子さんから少し離れ、一人という時間や空間を
お持ちになられる事も必要なのかもしれないのです。

その良い距離を取った位置から、お子さんを見守り、お世話する事が、
お子さんにとっても、夫にとっても、もちろん、自分にとっても、
良い変化を生み出していくと思いますよ。

sorrowさんも知っている通り、わが子も、sorrowさんも、夫も誰も、
何にも悪くないのですから。
自由になること、楽になることを選び、そうなるためには、
どうすればいいのか諦めずに、もっともっと専門家に相談し、助けて貰って下さい。
きっと、周りには、助けたいと思っている人はたくさんいると思います。
でも、その気持ちを受け取り、子どもの代わりに許可するのは、
sorrowさん次第なのだと思います。

お子んのためにも、新しいやり方を取り入れましょう。
夫との新しい関係への扉を開け、夫にも、もっともっと子どもに関わる自然なチャンスを与え、
父と子の絆を育むことになるでしょう。
もっともっとお子さんについては、夫をあてにしてあげて下さい。
夫がいてくれて、どれほど救われているのか、伝えてあげてください。
そうする事が、sorrowさんと夫との新しい幸せな関係を創り始めるとも思います。

そんな関わりが、今までのsorrowさんの未来ストーリーはなかったような、
奇跡的な幸せな未来ストーリーになっていくと思いますよ。

sorrowさん、今こそ、変化の時です。
新しい第一歩に向かい、大きく動き出しましょう!!

この記事を書いたカウンセラー

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