母が過去のことばかり話すようになった

相談者名
しろ
56歳になる母(更年期症状あり・メニエル病あり)のことで相談したいと思います。

今、現在私は夫の転勤で実家から遠くなってしまいました。
弟も遠くで一人暮らしをしていますので、父母二人暮らしです。
私の転勤以降、母と電話で話すことは多々あったのですが、話が悲観的なのです。
「憎しみ」とか「もう楽しい人生は諦めた」とか「楽しいことは封印した、お父さんとこの先楽しいこともないから」とか話していて暗くなるような会話。
なにか今までの母とは違うなと思い始めてきました。弟も感づいていました。

お正月、弟が彼女の家に挨拶に行くという大事な日でもあったのですが、母が突然「お父さんと結婚しなければ良かった、失敗した」と小声で言った事に対し、父が逆ギレし、この場を治めようと「お正月なのに、そんなこと言うお母さんが悪いよ」と言ってしまったら、今度は母が泣き崩れました。
話を聞くと、いろいろな思いが溜まっているようでした。
そして「友達は日記帳なの、たった1人の友達なの」と言い出しました。
毎晩、恨み辛みをこの日記帳に書いているとのこと。でも、そんな発言に私は悲しくなってしまった。母の祖父、祖母が亡くなってから、自分のことで相談でいる人がいなくなったと泣いていました。「おばあちゃんはお母さんの話を黙っていつも聞いてくれた」「頑張ってって言われるより、諦めた方がいいと言われた方が楽になる」とも言われました。

母はメニエル病というめまいの病気を抱えているため、外出もほとんどせず、友達もほとんどいません。たまの外出でも、人と話すと酔うそうで辛そうです。
さかのぼれば、母は父と結婚した時、同居の義祖母・義母や義姉・義妹にいじめられ、ガンの義父と半身不随の義母の看病、守ってくれるべき父も毎晩酒浸りの日々、その中で苦労して私を育ててくれたそうです。この話は小さい頃から耳にたこができるくらい、聞かされていました。最近になり、この話が異常なほど会話に出るようになってきました。なにか私が母に相談事や愚痴を言うと、「そうねぇ、大変ね、でもお母さんだって○○おばさんにいじめられ・・・」と話をすり替えるように結局昔の話になってしまいます。どんな会話でも最後はここに行き着いてしまいます。

そして父は病弱な母を省みず、母を置いて土日などは自分勝手に行動する人なのです。
友人もいなく、外出もしないので、やはり父にどこかへ連れて行って欲しい様子。でも、父の言い分では誘うと「具合悪い」と拒否されるようです。
母が愚痴っぽく悲観的になるのには、父の自分勝手さが原因していると家族全員が思っています。
私は父に今までの態度を改め、母に優しくするように接すること、今、父が変わらなければ母はひどい鬱になってしまうかもしれないと(脅しも含め)話してきました。話してわかる父ならこんなことにならなかったと、帰省を延期し、父を監視しました。でもたった1週間程度では父も変わることが出来る。でも、私はそこで家に戻ってしまいました。
(今の状況は本人に聞くと 父:自分はよくやってる。母;以前と変わっていない、そうです)

母はうつ病なのでしょうか。
こういう状況で判断はできないと思うのですが、病院へ連れ出すほどのきっかけもなく、
でも、何か変わったと思われる母をこのまま放置して置いて良いのか悩んでいます。
そして、私自身、電話で上記のような暗い悲観的な話や過去の嫁いできたときの話を聞かされると、優しくしなくてはならないと思う反面、ついまたかとカッとなってしまいます。

母は今までの私達の頼りにしていた母とは違う気がします。子供に帰ってしまったような感じさえします。祖母へしていた愚痴を私に話し、何かを求めているような気さえします。
私はでも、そんな母を受け入れるほど、度量がない。
そんな母を助けたいと思いながら、遠く離れていることで見て見ぬふりをしている。

これからどう対処していいのか、わからないでいます。
弟も結婚しそうなので、その前に良い方向へ向かい、お嫁さんにも辛い思いとかさせたくないと思っています。

長々ととりとめもなくすみません。
どうか御指南下さいませ。

カウンセラー
根本裕幸(退会)
しろさん、こんにちわ。根本です。
お返事お待たせしました。とてもしんどい状況にあるみたいですね。
お母様のことをとても心配なさっている様子と、お父さんへの怒りや不満がとてもよく伝わってきました。

お母さん自身のご両親が亡くなられたことが直接のきっかけなのかもしれませんね。

しろさんもお気づきのとおり、結婚当初からの苦労が積もり積もって行き場を失っているようですね。
自暴自棄のような感じもするのかもしれません。
その中核には何もしてくれない夫への不満が強くあって、それが愚痴やネガティブな思考に結びついているようですね。

本当に怒りを感じることができたとしたら、それも無くなっていくのかもしれません。

長い間我慢してしまったために、もうちょっとやそっとでは解放しきれないくらいの怒りが溜まってしまっているようです。
そうなると、自分自身がその怒りに恐れをなしてしまいますね。
「もしこれを感じてしまったとしたら、もう何もかもをめちゃくちゃにしてしまうのかもしれない・・・。」という風に。
だから、怒りをそのまま表現することなく、愚痴や不平不満といった形で表現するようになるのでしょう。

でも、しろさんも切れてしまうように、それがお母さんの感じていらっしゃる本当の感情ですから、相当の怒りをお持ちだと思いませんか?
そして、そんな怒りを感じる人が近くにいたら、誰でも逃げたくなってしまうものかもしれません。
それを「家族だから、妻だから」と縛り付けてしまうのはちょっと酷ですね。

確かにお父さん自身が自分の奥さんのことをもっと見て、向き合っていければ、徐々に解消されていくものかもしれませんが、お父さん自身、それも乗り気でないとしたら、何をしてもやはり逃げ出してしまうでしょう。
人は周りに何を言われても、自分自身で自覚しない限りは変化できないものですからね。

ですから、とても辛い状況かもしれませんが、お父さんにその役をやらせようというよりも、それも含めて家族で、お母さんのその気持ちを解放してあげる環境を作ってあげることが一番かもしれません。
もちろん、しろさんが一人でそれを頑張る必要はありません。
みんなにそれぞれの生活があり、しんどい部分を抱えていらっしゃるわけですからね。
ですから、できるときにできるかぎり一生懸命話を聞いたり、付き合ってあげることが何よりも大切なことだと思います。
無理は犠牲を生み、犠牲は疲労感と嫌悪感を生み出しますから。

そのためにも、しろさん含めご家族が、大好きなお母さん、、、大切なお母さん、、、そんな気持ちを持つ余裕が求められるのかもしれませんね。
肉親の問題ですから、割り切れるものでもなく、どう向き合っていくか?ということが大切だと思いますから、自分の心をきちんとケアしながら、しろさん自身が出来る範囲で一生懸命かかわり続けてあげて欲しいと思います。

もちろん、怒りを感じることもあります。人間ですから。
でも、大切なのは、やはりお母さんへの愛情ですよね。
その愛情を感じられる自分でいられることが一番です。
誰かのせいにしてしまうと、状況は何も変わりません。
出来る範囲で、愛情を示していくことを一番大切にして欲しいと感じます。

しんどいと思いますが、家族の将来のためにもがんばっていきましょうね。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。