摂食障害の母

相談者名
和織
はじめまして。
母について相談させてください。【家族構成】
父・母(50歳代前半)・私・弟の4人家族です。私も弟も仕事をしています。私は親元を離れ生活しています。

母は私の目から見て「被害妄想が強い(気分屋)、頑固、自分が絶対に正しいと思っている」ような人でした。
姑とのいざこざ、夫婦喧嘩、私がきつい言葉を浴びたことがあります(過去のことです)。

母親の気分の良い時はいいのですが、(勝手に)機嫌が悪くなれば喧嘩が始まるので、4人で一緒に買い物すら行きたくはありませんでした。
低体重なのは、十数年前からです。一緒に食卓にいても便秘にいいからと、蒟蒻・わかめ等の食品ばかりを摂取し、気持ち悪くなると戻していました。
病気・ヘルニア・便秘(痔)等で、38キロが、一番体調のいい状態だと言っていました。
電話で33キロに減ってしまったの、と話してきます。食べるように言うのですが、わかったというだけで、食べていない模様。もちろんダイエットではないです。

去年10月に2回目の入院。25キロにまで体重が落ち、強制入院です。
年末病院に行った時、最初は母だとは気づかず、どこかのおばあちゃんかと思いました。
医師との相談で
・今度運ばれてきたら、寿命が減っていく
・家族間に問題があると思うので、一時的に別々に暮らしてみる
・内科的治療は終わっているので、精神科に移る
といった内容だったのですが、母が「別居」と「精神科」に頑なに拒否をしました。
年明けてから33キロまで増やし一時退院。もちろん、通院し30キロを切ったら強制入院するという約束で。しかし、家に帰ると食べないので、あっという間に25キロまで落ちました。私も日々の生活があり気にもしていなかったのですが、弟からメールが届き、食べない上に通院すらしていない。痩せこけ、視界に入れたくないくらい酷いらしいです。

困っているのは何よりも、大丈夫だというあの根拠のない自信。
かまってもらいたいからなのかとも思いますが、各々の生活もあり、四六時中かまってあげられません。母のあの性格に、ウンザリしているのも事実です。もう父も相手にせず、私も弟もどうすればいいかわかりません。

しっかりと伝えられているか不安ですが、よろしくお願いいたします。

カウンセラー
吉原直人
和織さん、こんにちは。
吉原 と申します。お便りありがとうございます。お母様についての問題ですね。
僕の両親は、和織さんのご両親より少し年配ですが、
もう20年近く離れて暮らしていますので、
和織さんが、ご心配されているお気持ちはよく分ります。
僕達はいつも自分のことで精一杯であまり考えてないつもりなのですが、
両親や家族のことをどっかでいつも気になってますよね。
そのご両親が、何か病気やいろんな問題を抱えいらっしゃると、
なおさらだと思います。

僕からは二つのことをお話できると思います。

まず一つ目は、
お母様自身の心身の問題。
これについては、今されているような専門家の意見を大切にして、
出来る限りそれをサポートしてあげてください。
お母様自身が、カウンセリング等メンタル的なことを受けられることも、
必要だと思いますが、ここにはお母様自身の ご意志 が、
最も重要だと考えます。
無理矢理何かをさせようと思っても上手くいかないことが多いと思います。
僕達周りの人間が、できることは本人が、良くなりたい、楽になりたい、と、
思えるように出来るだけの事をしてあげる以外にありません。

もう一つのことは、
お母様をとりまく、和織さんや周りの人のお母様に対する感じ方を、
変化させると言うことだと思います。
>家族間に問題があると思うので・・・
ここで注意しなければならないのは、誰が悪いと言う事ではないと言うこと。
これを踏まえてから、次を読んでみてください。

周りの人たちの感じ方、
>被害妄想が強い(気分屋)、頑固、自分が絶対に正しいと思っている・・・
和織さんも、お母様に対して今までに色々と努力されたきたのでしょう。
そこには、僕達が、もっと両親が楽になれるように、
もっと家族が楽しくなれるように、もっとお母さんと仲良くなりたいと、
努力してきた分、それが上手くいかなかったと感じる時、
うちの親父は頑固だから・・
うちのおふくろは人の意見に耳をかさないから・・
おふくろは、もともと人の気持ちがわからない人だから・・
こんな 感情 が固定化されてしまいます。
たぶん、周りの僕達もうまくいかないことで傷ついてしまったんですよね。

ご相談を読ませて頂いて感じた問題は、
お母様のご自身に対する”感じ方” と、
その周りの人のお母様に対する”感情”が、
固定化してしまっていることのように思います。
どちらかを変化させていくことが重要だと思います。

周りの人の感じ方については、当面 お母様のご意志は関係なく取り組んで、
いけることだと思います。
ただし、前述したように周りの人達も傷ついている分、
親父の問題なのに・・とか、おふくろが変われば良いんじゃないか、とか、
嫌な感じがしたり、抵抗感が必ず出てきます。

だけどそこを通り越して行く事が出来たなら、
お母様が心の底で感じているもの、恐れているもの、が見えてきます。
例えば・・
頑固でどうしょうもない親父は、
実は、変化よりも家族を守る一番安全な方法だけに固執していたとか。
問題ばかり起こすおふくろは、
実は、心の奥底で自分は誰にも必要とされていないという寂しさを抱えていたり。
いつもいつも周りの人を責めているおふくろは、
実は、心の中ではすべて自分が悪いという思いでいっぱいだった とか。
そんな今までに、見えなかった気持ちや感情に気づく事が出来れば、
お母様に対する感情が自然に変わってくると思います。
もちろん、これは家族の方みんなが しなければいけない事
だとは思いません。
誰か一人が取り組んでいけば、その人の人生の変化とともに、
必ずお母様に対する感情は変化していきます。
何か一つが変化したとき、必ずお母様の固定化したものも、
変わっていくように思います。

後者の取り組みについては、
僕やカウンセラーがお力になれると思います。
早くお母様がお元気になられることをお祈りしています
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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