ひったくりの被害に会ってから・・・

相談者名
アイコ
はじめまして。
最近少しココロに元気がありません。

こんな気分になったのは、
ひったくりの被害に遭ってからです。

会社帰りに被害にあったのですが、
幸い周りの方の協力もあり、犯人は逮捕。
私も多少のケガはしたものの、無事でした。

それから数ヶ月もたつのに、
未だに夜が怖かったり、足音・物音にひどく怯えたり、
夜もぐっすり眠れなかったりします。

でも怯えていることを知られたくなくて、
「かわいそうに…」と思われたくなくて、
周りには「なんでもなかった」って顔をして、
今日まで来ました。

そんな気持ちが続いたせいなのか、最近は
「この先、何もかもうまくいかないんじゃないか」
と思うようになりました。
「素直でイキイキした人が羨ましい」と思えたり、
「自分はウジウジした魅力のない人」では?
など色々考えて、とっても疲れてしまいました。

こんな気持ちから抜け出すにはどうしたら
いいのでしょうか?

私はいつまで物音や足音にビクビクしなくては
いけないのでしょうか?

早くスッキリしたいです。
アドバイスをお願いできますか?

カウンセラー
根本裕幸(退会)
根本です。アイコさん、こんばんわ。ご相談ありがとう。

> 最近少しココロに元気がありません。

それはいけませんね。
心に元気を取り戻してあげられるように一緒に考えてみましょう。

> 未だに夜が怖かったり、足音・物音にひどく怯えたり、
> 夜もぐっすり眠れなかったりします。

ある意味それは無理のないことかもしれませんね。
それくらいアイコさんがその現場で恐くて、恐くて仕方なかったのかもしれません。
物質的な被害もそれほどひどくなかったにせよ、心にとってはとても痛い経験、恐い経験
だったろうと思います。

> でも怯えていることを知られたくなくて、
> 「かわいそうに…」と思われたくなくて、
> 周りには「なんでもなかった」って顔をして、
> 今日まで来ました。

僕はここに一つのヒントがあると思います。
周りの人に対してだけなのかな?なんでもなかった顔をしているのは・・・。
自分の心に対しても、あれは解決した、なんでもなかった、だからもう元気になるべき、と
思ってらっしゃいませんか?

周りの人に気を使ってしまうこと自体はアイコさんの気配り、優しさでしょう。
でも、そのために、本当はまわりの人にもっと気付いて欲しい気持ちを抑圧してしまって
いるのかもしれません。

「すごく恐かったよー」って涙して、震えて、そんな自分を抱きしめて欲しいのかもしれません。

それなのに「終わったこと」にしてしまったとしたら、やっぱりその恐れはアイコさんの
心の中にしまわれたままになってしまうでしょう。

その恐れを解放してあげることが大切ではないかな。
それは誰かにもう一度その気持ちを聞いてもらうことでもいいし、何かに書きづづって誰かに
読んで貰うのでも構いません。
その相手は友達でも同僚でも恋人でもカウンセラーでも誰でも構いません。
その恐かった思い、今もまだ引きずってるそんな思いを誰かと分かち合ってください。

そのときひったくりにあった一人ぼっちの自分が誰かとつながりを感じることが出来ます。
それは誰かに愛されている気持ち、繋がっている気持ち、独りぼっちではない自分を感じる
ことにもなりますね。

> 「素直でイキイキした人が羨ましい」と思えたり、
> 「自分はウジウジした魅力のない人」では?
> など色々考えて、とっても疲れてしまいました。

アイコさん自身、本来持ってらっしゃる魅力がこれだと思いました。
素直で、イキイキしていて、魅力的な女性=アイコさん。
でも、この恐れのせいで、そんな自分を出せなくなってしまったのでしょう。
同時にひったくりにあった自分、恐れを引きずっている自分を否定しているからこそ、
その魅力を表に出せなくなってしまっているのかもしれません。

犯罪の被害にあった方の心の痛みは周りが思うよりも大きいものです。
恐れもあるし、理不尽さも、自己嫌悪も出てきますから。

少しずつ誰かの肩を借りながらその恐れを解放していきましょう。

それでは。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。