いきる価値のない人間

相談者名
ゆうじ
自分に存在価値などあるのでしょうか?
小さい頃に親に捨てられ、親戚の家に引き取られました
また、中学のころいじめにあい、それらのことで、自分には全く価値がないと考え、人を信用できなくなりました

その後進学していったのですが、大学時代に孤独に耐えらんなくなり(自分の心が弱いせいもありますが)通学出来ない状態が続いた後、やめてしまいました

その後気力がなくなってしまい、家にいることもできず、非正規で、そのひぐらしで生きてきました

大学生やカップルなどを見ただけで、それに比べて自分はダメだと息苦しくなるほどおちこみ、自分はこの世から消えてしまうのが正しいと考えてしまいます

友達も彼女もなく、取り柄が全くない(学歴も低い、年収もひくい、容姿も最悪)自分が自分のことを認めることが出来るのでしょうか?

病院でカウンセリングを受けてみたのですが、尋問されるばかりで、自分の悩みをことごとく否定され、恐怖を感じました

カウンセラー
近藤あきとし
ゆうじさん はじめまして。
近藤あきとしと申します。
今回はご相談をお寄せくださいましてありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。

> 自分に存在価値などあるのでしょうか?
> 小さい頃に親に捨てられ、親戚の家に引き取られました
> また、中学のころいじめにあい、それらのことで、自分には全く価値がないと考え、人を信用できなくなりました

たくさん辛い目にあって、何度も傷ついてきた子供時代だったんですね。
傷ついた分だけ人が怖くなりますし、
誰かと接することも苦しいばかりになってしまいますよね。

また自分の価値を感じられない時には、誰かに認めてもらいたいという思いも
強くなることが多いですから、人を信じたい半面信じたらまた傷つけられるという
不安も同時にあったのではないでしょうか?
そういった葛藤もとても辛いものですからね。

そしてゆうじさんは、その辛さの中でずっと生きてこられたのですね。
毎日押しつぶされるような苦しさと不安のなかで、安心出来る人も場所も
ほとんど感じられないのかもしれません。

本当に辛かったですね。
でも、もう抜け出しましょうね。

人を信じられない中で、こうして相談をしようと決めた勇気は素晴らしいと思います。
ゆうじさんの中に人を信じてみたい気持ちが今もあるということのあらわれでもあると
思います。そのことに私はありがとうと言いたいです。

> その後進学していったのですが、大学時代に孤独に耐えらんなくなり(自分の心が弱いせいもありますが)通学出来ない状態が続いた後、やめてしまいました
>
> その後気力がなくなってしまい、家にいることもできず、非正規で、そのひぐらしで生きてきました

ずっと一人で過ごしてきたんですね。
寂しいけど寂しいとも言えずに、ずっと抑え込んできたのではないでしょうか?
ゆうじさんの心の中には、寂しさ・悲しさ・怒り・恨み、これまでに抑え込んできた
様々な感情が溜まりに溜まって張り裂けそうなほどパンパンに詰まっているのでは
ないかと思います。

心はいっぱいいっぱいになると新しい感情が入るスペースが無くなって、
嬉しいも、楽しいも、幸せも、感じられなくなってしまうんです。
でも辛い気持ちだけは詰まったままですから、何もなくてもしんどいなあ
という感覚だけはずっとそのまま。

だから段々いろんなことがどうでもよくなったり、無気力になったり
生きてるのに死んでるような気になったりして、人と関わるどころでは
なくなっていってしまうんですね。

今が辛いんだから、明日もきっと辛いに決まっているから、
明日なんて来なければいいのに、もしそんな気持ちでいたのなら
先を見て生きていくことも難しいと思います。

> 大学生やカップルなどを見ただけで、それに比べて自分はダメだと息苦しくなるほどおちこみ、自分はこの世から消えてしまうのが正しいと考えてしまいます
>
> 友達も彼女もなく、取り柄が全くない(学歴も低い、年収もひくい、容姿も最悪)自分が自分のことを認めることが出来るのでしょうか?

自分で自分を嫌いな時、私たちは自分を人から遠ざけようとしてしまいます。
誰とも関わらずにいるほうが自分にはふさわしいのではないか
自分なんて消えてしまった方が周りのみんなは幸せなんじゃないかと思って。

しかしそれも望んでやっていることではないことはどこかで分かっているはずですが、
自己嫌悪の感情が強いほど私たちは自分のダメなところや出来ていないところを
注目してしまうものですから、分かってはいても止められないのかもしれません。

でも私たちのイメージする自分自身はそれがそのまま真実の私たちの姿というわけでも
ないのです。上にも書いたとおり私たちはダメな方をわざわざ注目してしまうところが
あるのですから。だとしたら周りの人が教えてくれる私たちの価値の方が私たちの真実の
姿に近いのかもしれないんですね。

ゆうじさんの価値を見てくれている人もきっといるのではないかと思いますよ。
でももし、今そんな人がいるように思えなかったら私たちカウンセラーに尋ねて下さい。
ゆうじさんの良い所いっぱい見つけて伝えていきますから。

そして、今までに溜め込んできた気持ちを打ち明けてみて下さい。
誰にも言えなかったこと、言ったら迷惑になると思っていたこと
全部吐き出してみてほしいなと思います。

決して否定されずに、共感しながら受け止めてもらえる安心感を感じながら
話が出来ると言うことを体験してみて下さい。そうしてゆうじさんが抱えてきた
重荷を下ろしていきましょう。余裕が無ければ自分で自分を受け入れることって
なかなか難しいですからね。

そしてゆうじさんの身の上話もたくさん聞かせて欲しいなと思います。
ご両親のことや親戚の家でのこと、学校でのこと。
どんな出来事があったのか教えてもらえれば、その分だけアドバイスできることも
増えてくると思います。

ゆうじさんが自分で自分を認められるように、そして自信を持って生きていけるように
お手伝いをさせてもらいますよ。

今回はご相談ありがとうございました。

近藤あきとし

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

超自立男性との恋愛・コミュニケーションに関わるお悩み・慢性的な生きづらさの解消などを得意とする。 理論的な“心理分析”と、感覚を使った“心理セラピー”を活用する多面的なサポートが好評。 問題の裏に隠れた「真実の物語」を読み解き「自分の本質を生きる」ことを目指すカウンセリングを提供している。