助けて下さい

相談者名
UE
私は、昔から母親に良く殴られ、蹴られ、髪を引っ張られました。悪い事をしたからではなく、テストの点数が平均より低いからです。父も沸点が低い為、怒り方が尋常じゃありません。苛めにも遭いました。辛くて過呼吸になって、やがて奇声を発したり数字が気になる様になり、しかし両親は精神病に関して「気合い」という程度の考えしかなく、私一人であちこちの心療内科に行った所…

「強迫性障害」「鬱」「躁鬱」「不眠症」と診断されました。親にも理解して貰おうと一緒に行っても、私の言動や行動は普通なために理解して貰えません。リストカットをした時は、父に殴られ「病院代がかかるだろう!!」と怒られ…少しでも反抗的な態度を示せば、両親は激怒します。親が貯めた私名義の定額通帳から全額引き出して、見つからない所に行きたいです。強迫観念から、頭がおかしくなりそうで「頭を殴る」強迫行動を行うのですが、両親からすると「癖」と認識されています。正気を保つ為の痛みなのに、見てると後ろからはたき(殴る)たくなると言われました。

もう三十路超えました。20代前半、仕事で都会で働きたいと言えば、遠いから駄目と言ってたくせに、今は都会でも良いから働きに行けと言ってきます。自分達の都合のいい様にならないと腹が立つみたいです。殺意すらわいています。

カウンセラー
吉村ひろえ
UEさん、はじめまして。
担当させて頂く、吉村ひろえと申します。
よろしくお願いします。

UEさんは子供の頃から、ご両親に殴ったり蹴られたりしてきたのですね。
とてつもない恐怖と悲しみだったのではないでしょうか。
お家だけではなく学校でもいじめに遭われたとのことですので、心の休まる時間や場所はなかったのかもしれません。
どれほど辛く悲しかったことでしょう。
よく今までがんばってこられましたね。

> 「強迫性障害」「鬱」「躁鬱」「不眠症」と診断されました。親にも理解して貰おうと一緒に行っても、私の言動や行動は普通なために理解して貰えません。

心のことは目に見えないのでなかなか理解されないことも多いですよね。
UEさんは苦しくてしょうがないのに、「気合い」という言葉で片付けられると、もうなんの手立ても無いと感じるかも知れません。

? 強迫観念から、頭がおかしくなりそうで「頭を殴る」強迫行動を行うのですが、両親からすると「癖」と認識されています。

リストカットをして怒られ、脅迫行動を取ると「癖」と認識される。
UEさん自身、辛くて取ってしまう行動なのに「見てると後ろからはたき(殴る)たくなる」なんて言われると、どうしようもないような絶望感を抱かれたかもしれません。
そんな中に在ってもUEさんはよく踏ん張っておられると思います。

? 自分達の都合のいい様にならないと腹が立つみたいです。殺意すらわいています。

UEさんは、子供の頃からずっと我慢をたくさんしてこられたのではないでしょうか。
子供の頃からご両親に、理不尽さを感じ解ってもらえない辛さを我慢し続けてこられたのだと思います。

しかし、今回こうやってご相談いただいたということは「殺意すらわいている」ご自身をなんとかしたい、と思われたからなのでしょう。
どのような状況にあっても、好き好んで自分の親を殺したいと思う人はいません。
けれど、親御さんに対して「殺意すらわいてくる」には、それ相当の理由がUEさんにはあるからですよね。
UEさんは、殺意が湧いてくるほどの相当な“怒り”という感情を抱えておられるようです。
まずは、この怒りを解放してゆきませんか?

“怒りは感情の蓋”と呼ばれます。
その蓋の下には、「解ってくれなくて悲しい」「助けてくれなくて悲しい」「愛してくれなくて寂しい」などの“悲しい、寂しい”感情があります。
しかし、私たちはそれらの感情を感じるとあまりに辛いので、それを感じないようにするために“怒り”で蓋をして心を守ろうとします。

もしかすると、「今さら、解ってほしいとか助けて欲しい、ましてや愛してほしいなんて思っていないし、思いたくもない!」と思われるかもしれません。
更なる怒りが湧いてくるかもしれませんが、“怒り”もただの感情です。
感情は感じ切ることにより、解放されてゆきます。
怒りを感じていることを否定したり抑え込もうとはしないでくださいね。
しかし、怒りを感じた時に誰かにそれをぶつけないように気を付けてください。
「私は怒っているんだ。殺したい、と思うほどの大きな怒りを感じているんだ」と、ご自身の“怒り”に気づいて受け入れてあげてください。

そして、なるべくその気持ちを誰かに聞いてもらって欲しいのですが、誰か話せる人はいらっしゃるでしょうか?。
もしよかったら、こちらの電話カウンセリングなどもご利用くださいね。
誰かに受け止めてもらえることで、怒りの感情も少しづつ落ち着いてゆきます。
ひとりでなんとかしようとされないでくださいね。

最後に、お伝えしたいことがあります。
私たちは、生きていく中で色んな壁にぶち当たることがありますが、「乗り越えられない問題はない」と言われます。
UEさんも、今は苦しくて辛いと思いますがココを乗り越える力を持っておられます。
自分の人生を自分で選択することが出来ます。
ご相談内容を読ませてもらっても、とても解りやすい文章で芯のしっかりされた方なのだろうと感じました。
どうか、ご自身の力に気づき勇気を出されてくださいね。

ご相談ありがとうございました。

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦、浮気、離婚などのパートナーシップから対人関係、子育て、また、死や自己受容のテーマなど幅広いジャンルを得意とする。 女性的で包容力があり、安心して頼れる姉貴的な存在。クライアントからは「話しをすると元気になる」「いつも安心させてくれる」などの絶大なる支持を得ている。