何もできない、何も無い

相談者名
k
環境が大きく変わり、回りの変化についていけない自分の何もかもが嫌になりこの度相談させていただきます。

私は容姿も勉強も人並み以下で、外を出歩いたり知らない人の前で何かを行うことが苦手です(食事や字を書くこと、話すことetc.)
また責任感が弱いのか、事前連絡などを頂いたときなど、自分ではしっかり確認した筈なのに見落としが多かったりして予定が狂うことがしばしばあります。
自分に自信が無く、名前や出身、生い立ちなど、挙げればキリが無いのですがとにかく自分の全てにコンプレックスを感じており、日常では事あるごとに他人に嫉妬や劣等感を抱いてしまいます。友人や親もその対象です。

人より劣っている部分が多いのにも関らず昔から努力という努力をしたことがありません。何かをしても長続きした試しがないですし、すぐに疲れてしまいます。
コンプレックスが多すぎて何から手をつけたらいいのかが分からないです。人並みにしっかりしたいし、楽しく生きて生きたいのに何も人並みにできません。常に余裕が無いので焦燥感に駆られ疲れた顔をしています。同い年の周りの子達は皆肌がきれいで若く可愛く見えて、私とはまるで違います。それを嫉妬している自分にも疲れて悪循環になっています。
大学に入り将来を考える機会が多くなりましたが、分かったのは私には何も無い、ということだけでした。こんなので社会に出られる訳が無いです。今すぐ消えてしまいたくなります。痛みを伴うことが怖く、自殺することもできません。生きていても辛く、死ぬのは怖いです。気がどうにかなりそうです

考えが上手く纏っていない文章になってしまいすみません

カウンセラー
近藤あきとし
kさん はじめまして。
カウンセラーの近藤あきとしと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

大学へ進学したことで、kさんをとりまく環境が大きく変わったようですね。
戸惑ってしまったり、自分だけ置いて行かれているような気持ちが
してしまうのかもしれないですね。

他の学生はそれぞれ目指す目標に向かって努力をしていたり、
仲間どうしで楽しそうに過ごしているのを見るていると
周りに比べて自分はいったい何をしているんだろうと思って
つい自己嫌悪にハマってしまうこともあったのでしょうか?

じつは私も大学へ入ったころはそんな気持ちでいっぱいで
新しい生活がスタートした嬉しさはほとんど無かったのを憶えています。

メールを読ませていただいて感じたのですが、
kさんは自分のことを弱くて他人より劣っている人間だと思っているみたいですね。
そして「こんな私を私は大嫌い」だと言っているようにも、私には感じられました。

できればkさんにお聞きしたいのですが、
その気持ちが苦しく感じてきたのは最近でしょうか?
それとももっと以前からのことでしょうか?

もしかしたらkさんは、ずっと身近な誰かの期待を感じて
生きてきたのではありませんか?
そして、何度も何度も期待に応えられない自分を感じて
その自分を嫌って責めてきたのではないでしょうか。

今すぐ消えてしまいたい、死んでしまいたいと思うほど辛いのは
もしかしたら、一度生まれ変わってまったく新しい自分にならなければ、
kさんが合格点を出せるほどの期待に応えられる自分には
なれないと感じているから、ということが考えられます。

kさんはすごく怒っているんじゃないかな?と私は想像しています。
死にたいと思うのは、こんな辛い現実から逃れたいという気持ちもあるでしょうが、
本当はkさんがいなくなって一番悲しむ人たちへ復讐をするため、
ということでもあるのかもしれません。

おそらく「もうこんなのは嫌!」という不満や、
「誰も私のことを分かってくれてない」という絶望もたくさんあるでしょう。

ただ、それ以上にこれまで感じてきた怒りが積み重なっている気がするんです。
何らかの理由から、kさんは自分の怒りを抑えることにエネルギーの
大半を使っている(それも無意識のうちに)ので、何か努力をしようとしても、
新らしく始めたいことがあっても、その時点でもうほとんど気力が
無くなってしまっているので、続かないのも当然かもしれません。

同じ理由で、感情を抑えることに一生懸命になっている分だけ、
他になかなか注意がいかないですし集中を保つのも難しいはずです。
だから本来のkさんがどうしたいのかが見えづらくなってしまって、
本当にしたいことがご自身でも分からない状態なのだと思います。

決してkさんが弱かったり劣っている人だからではありませんよ。

今はkさんの心が何を本当は感じていて、なぜ怒りをそんなに抱えてきたのか?
誰に怒っているのか?一つ一つ絡んだ感情を紐解いていくことをお勧めします。
そうっだったんだ!と一つ理由が分かるたびに、一つ心に余裕が生まれますよ。

それからじっくり今の気持ちを受け止められる自分になることや、
将来のこと仕事のことを取り組んでいくと良いでしょう。

ある意味、今感じている不安と恐れというのは、
kさんの年くらいの人たちみんなが感じているモノでしょう。私にもありました。
今自分と向き合い心を解放することは、kさんが持っているけれど
まだ現れていない可能性を見つけるチャンスにできると思います。

ただし一人で抱える必要は全くありませんから、いつでも助けを求めてくださいね。

これからのkさんの将来が楽しさで満たされていることを願っています。

今回はご相談ありがとうございました。

近藤あきとし

この記事を書いたカウンセラー

About Author

超自立男性との恋愛・コミュニケーションに関わるお悩み・慢性的な生きづらさの解消などを得意とする。 理論的な“心理分析”と、感覚を使った“心理セラピー”を活用する多面的なサポートが好評。 問題の裏に隠れた「真実の物語」を読み解き「自分の本質を生きる」ことを目指すカウンセリングを提供している。