生きづらさ、特に他者への攻撃性についての悩み

相談者名
なんのん
初めまして。
他者への攻撃性について悩んでいます。
26歳女です。

四六時中寂しいという気持ちが消えない反面、人に自分のペースを乱されたりするのが耐えられず、必要以上にはね除けるような態度をとってしまいます。
元々がそうなので、特に仕事中、余裕がない時などは本当にひどい対応をしている自覚があります。
仕事場では古株になりつつあり、忙しい時に未経験者に教える機会が多く、最近はそれが顕著です。
そんな状態なので友達もほぼおらず仕事場でも孤立していて、それは昔からなので大して気にしていないのですが、さすがにこの状態が続くのはまずいと、わかってはいるのです。

特に何ができるわけでもないので、消えてしまいたい、事故にでも遭わないだろうかと思いながら出勤する毎日です。
親とも相性が合わないため早く次の仕事を見つけて家を出たいのですが、自分をよく見せて売り込むという就活がしんどくてたまらず、数社受けたものの不採用になりまた中断しています。
けれどどこに行っても自分の行く場所が替わるだけで、人を遠ざけるこの体質が変わるわけではないため、もう足掻いても意味がないという諦めが深くなるばかりです。
更に劣等感や猜疑心、承認欲求がかなり強く、更に何かしらに依存していないと落ち着かない体質もあり、心も閉ざしがちで、とにかく本当に息苦しくて堪らないのです。

ただ逆に言えば、自分が傷つかないように人を攻撃する・拒絶する以外の選択肢もできれば、それだけで世界が劇的に変わるような気もするのです。

地道に自己承認に励む、甘えすぎ、カウンセリングを受けるべき等何かアドバイスありましたら、よろしくお願いします。

カウンセラー
佐藤まゆみ
初めまして、なんのんさん。
今回のご相談の回答をさせていただく、佐藤まゆみと申します。
どうぞ、よろしくお願いします。

ご相談内容の、一番大きな問題は【他者への攻撃性】とのこと。
ご自分でも充分お解りのようで、解っていながら改善できない苦しさは、充分お察しします。

心の法則では“人は他人を攻撃している時、もれなく自分自身を攻撃している”と言います。
なんのんさんは常日頃から、自分にかなり厳しくジャッジされているのではないでしょうか?

世の中に、非の打ちどころのない人なんていうのは、そうそう居るものではありません。
誰しも、何かしら長所があり、短所もあります。
長所と短所は2つで1つですから、どちらかしか持ってない人なんていないのです。
そういう観点から、もう一度なんのんさんのご相談をじっくりと見てみました。

>人に自分のペースを乱されたりするのが耐えられず、必要以上にはね除けるような態度をとってしまいます。

なんのんさんは、自分のペースというものをよく解っておられるようです。
マイペース自体は、決して悪い事ではありません。
自分のペース配分を知っておくのは大事なことですものね。

ただ、なんのんさんとはペースの違う人が介入してくると、イライラされてしまうのですね。
確かに、仕事というのはお互いに協力し合ってやっていくものですから、ペースが合わないとやりにくいこともあると思います。

>仕事場では古株になりつつあり、忙しい時に未経験者に教える機会が多く、最近はそれが顕著です。

どうやら会社はなんのんさんの実力は認められているようです。
「古株になりつつある」ということは、ある程度の期間、現在の仕事をされているんですよね。
人とはペースの違う中で、よくやっておられるのだと思います。
人に何かを指導するのは、自分がやる以上に難しいことで、この悩みを抱えている人は決して少なくないと思います。

>親とも相性が合わないため早く次の仕事を見つけて家を出たいのですが、自分をよく見せて売り込むという就活がしんどくてたまらず、数社受けたものの不採用になりまた中断しています。

家を出て、一人暮らしをして環境を変えてみるのも一つの方法ですね。
「次の仕事を見つけて」とおっしゃっていますが、今のお仕事を継続しながら家を出るという形もあるような気がするのですが、それは出来ないことなのでしょうか?

冒頭に、“四六時中寂しいという気持ちが消えない”と書いておられます。
なんのんさんは、ずっと昔から人とのつながりを強く求めてこられていたんですね。
過去に、つながりたくてもつながれなかった事情があり、それが寂しいという感情になっているように思います。
その辺のところを、もっとお聞きしてみたいと思いました。

「自分が傷つかないように人を攻撃する・拒絶する以外の選択肢を持ちたい」ともおっしゃっていますね。
でも、人を攻撃したり拒絶したことで、なんのんさんは本当に傷つかずに済んできたのでしょうか?
私には、そうは思えません。
なぜなら、人を攻撃したことに、これほど苦しんでおられるからです。
それは、あなたが本来持っている優しさの表れであり、心の中の繊細ななんのんさんは泣いているような気がしてなりません。

>地道に自己承認に励む、甘えすぎ、カウンセリングを受けるべき等何かアドバイスありましたら、よろしくお願いします。

ご自分でも、何とかしたいと思って、いろいろ取り組んでこられたようですね。
自己承認が必要だということがお解りなのは、素晴らしいことです。
でも、ただ「自己承認しましょう。」と言われても、なかなか難しいかもしれません。

無理なく取り組めそうなことを挙げてみます。

・まず、背筋を伸ばして姿勢を良くしてください。
人は気持ちが沈んでネガティブになっている時、どうしても下を向きがちで背中が丸くなってしまいます。
姿勢を正して背筋が伸びると、深い呼吸が出来るようになります。
深呼吸するとイライラする気持が落ち着いて、心に余裕が出てきますよ。

・他の人の良いところを見てください。
いきなり自分の良いところを見るのはハードルが高いかもしれません。
でも、他の人の良い面ならわかりやすいと思います。
人の良いところが見えるということは、他の人の中に自分の特質を見ていることになるんですよ。
なんのんさんが見ている他の人の長所は、必ずあなたの中にもあるものなんです。

・自分で自分の友達になってみませんか?
なんのんさんは友達がほぼいないとおっしゃっています。
ならば、自分の中で寂しさと不安に駆られているもう一人の自分をなぐさめてあげて欲しいんです。

人はだれかから大切に扱われると、自分もその相手の人を大切にしたくなるものなんですね。
自分を大切にしている人は、人をも大切に出来ます。
前記した3つのこと、どうぞやってみてください。

それと合わせてカウンセリングも利用していただけると、より効果的だと思います。
一人で悩まず、カウンセラーとともに取り組んでみてくださいね。

このコーナーにご相談くださったことが、なんのんさんにとって一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。
ご相談、ありがとうございました。

佐藤まゆみ

この記事を書いたカウンセラー

About Author

1957年生まれのシニア世代。 自身の豊富な人生経験を生かした、自分らしく生きていくためのサポートが好評を得る。 得意ジャンルは、対人関係・自己啓発・恋愛。 “何かを始めるのに遅すぎることはない”の言葉通り、いくつになっても新しい人生を切り開いていけることを、身をもって実践している。