子どもの影響

相談者名
MISONO
私の娘はDV夫と暮らして1年経ちます。
当初から私への暴言があり、今は、娘から聞いた話では、身体的暴力(娘には当てないけれども物を投げつける)精神的暴力(過度な束縛、無視、暴言)経済的暴力(生活費が極端に少ない、購入内容をくまなくチェック)等などです。外面がいいので周りの人は気づいていません。

娘はシングルマザーで4歳の子どもがいますが、二人の関係の中に入り、最初は赤ちゃん返りから始まり、今では大人が話をしていると中断させるように介入する、見知らぬ人に対して過度な警戒的な言葉を連発して止めに入らないといけない状態、わがままを注意すると意味のつながらない言葉で大人に対して説教口調で押さえつける、その時には目がフリーズする等です。

公的機関は親権のない祖父母が介入を望んでも聞く耳を持ちません。
幼稚園では、多動などはおこしておらず、先生方からは問題なしと見られているようです。

娘も娘の夫も子どもが養父の事を嫌っていることは知っています。
現在、二人の実子も生まれたばかりです。
娘は子どもの様子を「わがまま」としかとっておらず、何の対策も出来ません。私に出来る事をどうか教えてください。お願いします。

カウンセラー
赤松わこ
MISONOさん初めまして、ご相談ありがとうございます。
担当させて頂きます、赤松わこと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

娘さんとお孫さんのことを気遣われてのご相談、
お母さんとしておばあちゃんとして、心を痛めて
いらっしゃるご様子、ご心配でしょうね。

私にも3才になる孫がいます。今丁度反抗期真っ只中で、
私と娘が話していると、「うるさ~~い!」「黙って!」
と大声を出して遮り、2人の間に入って邪魔をします。
これは幼い頭で考えた、「自分に注目して欲しい」とか、
「自分を仲間外れにしないで」と、自己主張している行動
なんですね。成長の段階としては、普通のことでもあります。

3,4才頃と言うのは、『ギャングエイジ』と呼ばれ、必ず
親は手を焼く時期と言われています。『躾』と言う形で、子ども
はこれまでと違って、【我慢】を覚えなくてはならなくなる時期
でもありますね。そう言う意味で言えば、反抗的であることは、
当たり前なんです。

>最初は赤ちゃん返りから始まり、今では大人が話をしていると
中断させるように介入する、見知らぬ人に対して過度な警戒的な
言葉を連発して止めに入らないといけない状態、わがままを注意
すると意味のつながらない言葉で大人に対して説教口調で押さえ
つける、その時には目がフリーズする等です。

今のご主人との間に、赤ちゃんが生まれたと書かれていますので、
お孫さんが不安定になるのは当然ですね。その反応はMISONO
さんも、理解してあげられるのではないでしょうか?
ただ警戒的な言葉や説教口調は、お孫さんは、どこで覚えてきた
ものなんでしょうね?

小さな子どもが学習するのは、『真似る』ことから始まります。
全く白紙の状態から、何を覚えていくのか?は、周りの人達が、
どんな行動を取りどんな言動をしているか?で決まります。
それが子どもにとって1番当たり前で、常に接しているもの
だからなんですね。

お孫さんは、「養父を嫌っている」と書いておられましたが、
「お母さんを取られた」ように感じているのではないかな?
と私には感じられます。それはお母さんが、今のご主人に過度に、
気を使って顔色を伺っておられるからではないでしょうか?

お孫さんが「構って」と寄って行っても、お母さんの方がご主人の
機嫌や顔色ばかり気にしていて、「あっちへ行ってなさい!」と、
邪険にしてしまっていないか(これはご本人が気づかずにやっている
場合がとても多いです)そのことでお孫さんが、小さいながらに、
淋しさや不満を溜め込んで、手を焼くほどに強烈な反抗的な態度
(私は当然の自己アピールだと思いますが)と言う形になって、
出てきているんじゃないかな?と思いました。

私達は、自分のことを9割以上分っていません。どんな行動を取り、
どんな表情で話し、周囲の人間とどんな態度で接しているのか?
ほとんど分かっていないんですね。その影響を1番受けるのが、
小さな子ども達です。子ども達はまっさらの頭に、周囲の人達の、
自分でも気づかない行動や言動を、みごとにコピーして成長して
行きます。それは子どもには全く罪のないことですし、そのことを
知らずに接している大人も、責めることは出来ないんです。

娘さんが、DV(お話の内容では、必ずしもDVとは判断しずらいので
私としてはDVかどうか?は保留にして、これを書かせて頂いています)
を受けていると言うことと、お孫さんの過剰な反応は、無縁ではないと
思いますが、では「なぜ娘さんはそんな相手と結婚されて、子どもを生む
ことを決心されたんだろう?」そのことが大きな疑問になってきます。

娘さんと今のご主人の関係は、一方が支配やコントロールをして、
一方は常にその相手に、依存(言いなりになる)している状態です。
ただご主人が『加害者』娘さんが『被害者』と言うように、簡単な図式
ではありません。お互い相手を責め合っているように見えますが、実は、
どちらも自分自身に【自信】がないっことから、起きているんですね。

娘さんが、このようなパートナーを選ぶ心理の奥には、頭ではそのような
関係を「嫌だ」と思いながらも、過去に支配されコントロールされてきた
経験を持っていて、反抗できずに従ってきた経験があるからなんですね。
無意識で同じ立場になる相手を、選んでしまう訳です。

私達は、「自分が育てられたようにしか、子どもを育てることは出来ません」
これもコピーしてきたことが、現実になって表れてくるからです。
娘さんご本人が、「今のままではいけない」と気づかれて、ご相談を頂くしか、
娘さんご夫婦の現状を、変えることは難しいと思います。

その上で今MISONOさんが、「自分に出来ることは何か?」とお考えなら、
まず!お孫さんを全面的に受け入れてあげて下さい。1人でも分ってくれる
人がいれば、お孫さんの心は、もっと安らぐと思います。
小さな心で、どれだけの葛藤を抱え込んでいるか?それを分ってあげて欲しい
と思います。お孫さんは、自分ではどうしていいか分からないんですよ。

親や周りの大人に取って、都合のいい『いい子』にならないからと言って、
子どもを批判的に見たり、【どうしようもない子】とレッテルを貼らずに、
「この子は、今どれだけ苦しんでいるんだろう」「この子の気持ちをそのまま
受け入れてやりたい」、そう言う目と心でお孫さんを見てあげて下さい。

きっとMISONOさんは、娘さんとお孫さんが幸せになられることを、
心から望んでおられるんだろうと思います。
MISONOさんご自身が、「どうしていいか分からない」と思われたら、
私達カウンセラーにご遠慮なくご相談下さい。
カウンセリングサービスでは、電話カウンセリング(初回は無料です)も、
を利用頂けますので、サポートが必要でしたらいつでもお話を伺います。
この回答が、少しでもお役に立てば幸いです。
ご相談ありがとうございました。

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。