あなたが変われば、世界が変わる

こんにちは、平です。

みなさんにちょっと思い出していただきたいことがあるのですが、あなたが中学生のとき、高校生のおにいさんやおねえさんのことがとても大人に思えませんでしたか?

また、みなさんの高校のお友だちが大学生とか社会人とつきあっていたとしたら、その子がものすごく大人びているように感じられませんでしたか?

でも、いまのあなたから見たら、高校生も大学生も「ただのガキじゃん」というかんじですよね。

なにが言いたいかというと、「あなたが変化した度合いだけ、あなたが求めるタイプも変わる」というとです。

自分が変化していないとき、私たちはいろいろなものに幻滅を感じるようになります。

たとえば、昔はあれだけドキドキワクワクした恋愛なのに、いまは「どうせ男なんて」とか「所詮、恋愛なんてね」とか「楽しいのも、どうせ最初の3カ月だけでしょ」とか、あなたを退屈させるつまらないものになったりはしていないでしょうか?

世界の名作といわれるような映画も、そればかりずっと見続けていたとしたら、どんなに素晴らしい作品であったとしても、あなたはきっと退屈し、飽きてしまいますよね。

その点、対人関係がおもしろいのは、おたがいに変化しつづけていくことなのです。“相関関係”という言葉があるとおり、あなたとその相手はおたがいに関わり合う中で、共感したり、反発したりしあいながら、つねに変化を続けているのです。

とするならば、男女関係や人生をもっと楽しむためには、あなたが変化するという要素がぜったいに必要となるわけです。

10代のころ、あなたはどのようなタイプの異性が好きでしたか? その好みは、あなたが人生経験を深めるとともに、どんどん変わってきませんでしたか?

たとえば、あなたがまだパートナーに浮気をされるという経験がなかったころ、彼氏にはさほど誠実さを求めることはなかったでしょう。なぜなら、それはあたりまえに手に入るものだと思っていましたからね。

しかしながら、浮気性の彼に苦労させられ、そして、別れたとしたら、あなたはきっと「こんどは誠実でまじめな人がいい」と思いますよね。

で、しばらくは誠実な男性が魅力的に見えるのですが、だんだんその男性のことが、「なんのおもしろみもない退屈な男」と見えてくることもあります。

ひょっとしてあなたは、「その点、前の彼は楽しかったわね。だから、ほかの女にもモテて、浮気が絶えなかったわけだけど。でも、こんなつまらない男よりずっとよかったかも」などと思ってしまうかもしれません。

ここで、この心の動きを違う視点から見てみましょう。

パートナーが変わっても、あなたはいつもパートナーに文句ばかり言っています。つまり、「あなた自身はなにも変化していない」ということがわかるでしょうか?

ということは、あなたが、もしも、「そっか、私はいつも彼氏に文句ばかり言っているなぁ」と気づくことができたとしたら、そこには大きなチャンスが到来するわけです。

だって‥‥、ですよ。あの浮気性の男性とおつきあいしていたころ、あなたはその彼からいろいろな楽しみを学んだはずです。

いまの彼はたしかにまじめすぎて、おもしろみは少ないかもしれません。が、あなたのほうから今度はこのまじめな彼に、前の彼に教えてもらったいろいろな楽しみを教えてあげたっていいと思うのです。

それによって、この“まじめでおもしろみのない彼”が、“まじめかつ楽しい男”になる可能性も十分ありますよね。

そのために必要なのは、あなたが男性から与えてもらおうとばかり考えず、あなたのほうが恋愛のリーダーシップをとるということを覚えることといえるわけです。

「あなたが変われば、世界が変わる」

心理学にはこんなことわざがありますが、その通り、あなたが変わることが、この世界を楽しい世界にするいちばんのヒケツといえるのです。

さて、お読み頂いている「恋愛心理学」で扱っているパートナーシップの秘訣や心の力学は、耳で聞いて頂くことも可能です。

では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。