心が色づくということ

秋のさわやかな季節も終盤迎え、地域によっては紅葉も終わり、冬支度を始めている頃かもしれませんね。
紅葉の頃になると思い出す言葉があります。
私はプロカウンセラーとして活動を始めて5年半近くになるのですが、
デビュー間もない頃、感銘を受けた言葉がありました。
「紅葉と人の心 - 色づくということ」とブログの中に書いたもので、それは読売新聞の編集手帳という記事のひとつでした。

 紅葉が美しく色づくには、三つの条件があるという。
 悩みと苦しみ(冷気)に打ちひしがれ、
 数限りない涙(水分)を流し、
 周囲からの温かみ(日差し)に触れて、
 人の心も赤く、黄いろく色づく。
 紅葉の原理は、どこかしら
 人生というものを思わせぬでもない。
                   「編集手帳 (読売新聞)2012年」

小さい頃から文章が苦手でな私は、今でもほとんどブログを更新していない状態。 
今でもワークショップなどのご案内やお誘いとしてブログで告知をするために何かを書くのが精一杯という日々が続いています。
それでも、そんな私がこの言葉にはすごく心を動かされ、誰かに伝えたいと思って、
拙い言葉でブログに書いたのを覚えています。
今回、このコラムに書いてみようと思ったのは、いまだにこのブログ記事に誰かが訪れてくれるからなんです。 
今、また読んでみても、心に響き涙がこぼれそうになります。

私自身、この言葉を目にしたのは、離婚をして3年くらい経った頃で駅のホームで偶然目にしたものでした。
カウンセラーとして活動はしていたけれど、心の中はまだ気持ちも晴れないときもあり、
なぜこんなことになったんだろうと思い、自分のことばかりを責めていました。
誰かにここから救い出して欲しい、そんな依存的な気持ちもたくさんあった頃です。
(カウンセラーとしては、恥ずかしい話ですよね。)

だけど、この記事を目にして、この苦しみや辛さが意味があるのかもしれない、とチョッピリ思えたんです。
いつか、きれいに色づいた自分になれるのだとしたら、もう少し頑張ってみてもいいのかもと感じたんです。

でもね、頭ではわかっていても、なかなか心がついていかず、もうダメだ、もう出来ないという気持ちに何度もなりました。
もう全部リセット出来ればいいのに、もう投げ出したい、消えたい、そんなふうに思いました。

そんな中、誰かが私のこのブログ記事を読んでいることを知るたび、私もこの言葉を思い出し、
自分自身に寄り添い、なんとか踏みこたえて今があります。 
たくさんの葛藤を抱えながら涙を流し続けたけど、周りの温かさに救われてきたんだなあ、と振り返って思います。
以前より、少しは私の心も色づいたかな・・・  
そう思うと、関わってくれた人、出会った人に対して有り難い気持ちが沸いてきます。  

ずっと幸せなまま人生を送れるならそれも素敵なこと。
だけど、もし、悩みや苦しみの日々が続いたとしても、それに耐えながら前へ進み、乗り越えていければ
どれほど素晴らしいことなのかと思います。
悩み、苦しみがある人生も、辛いけけど、それも自分の幅を広げる、深める機会であり、
いつか心がきれいに色づいた時、きっと心地よい日々が待っているのでしょうね。

私のブログ記事を読んで下さった方が、どういう経緯からその記事にたどり着いたのか、
実際にはよくわからないのですが、やはり読んでくださる方がいるのは嬉しいものです。 
顔も名前も知らないけれど、こうして出会ったのも何かのご縁だと感じます。 
私と同じように、この言葉に記された深みや重みを感じて、辛い今を乗り越える原動力や勇気になればと
その記事の訪問を見るたびにいつも願い、応援する気持ちになっています。

誰もが自分らしく心地よく毎日を過ごしていけますように。

辛かったり苦しかったりすることが、人の心を赤や黄色に色づけ、
私たちをより成長させてくれる。
そして、その人のカラーを作っていくのかもしれない。

そう考えると、辛かったり苦しかったりすることも意味があると思えるし、
乗り越えようという勇気をもらえそうな気もしそう。
そんなことを改めて考えた時間でした。

悩みや問題で困っている時、私たちは1人で抱え込みがちなことも多いです。
誰に相談すればいいのか、どうやって助けを求めればいいのか、
わからなかったりする時もあります。
あるいは、人に頼ってはいけない、甘えちゃいけない、自分で解決しなくっちゃ!
などと思う人もいるでしょう。

でも、周囲の温かみに触れて私たちも色づくのだとすれば、
その悩みや問題は、温かみを学ばせるために私たちの元へやってきたのかもしれません。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。 
東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。