浮気の心理学~夫婦の浮気問題の解決に向けて 女性編~

浮気の問題に隠れる心理と、その解決方法についてのアプローチについての心理 学講座です。

既婚者の女性向けの講座になります。

●浮気問題は、あきらめないで●

30代後半~50代の女性の方からの、ご相談で夫の浮気で困っているという
お話を聞かせていただくと、

夫を、浮気相手から取り戻したい気持ちは、いっぱいあるんだけど、
相手の女性みたいに若くもないし・・・・というふうに、二人の関係をあきら
めかけているお話を聞かせていただくことがあります。

浮気をされるというのは、とても傷つくことですから、
自分の魅力に関して自信を失い、特にそう思いやすくなると思います。

しかし、逆に浮気をしている男性のカウンセリングをしていると、
若さや、若い方の性的な魅力を求めての浮気ばかりではないことが、
少なくないということがわかってきました。

若さを求めてという理由だけではないのであれば、
その理由を満たしてあげることができれば、浮気から夫を取り戻すことができ
ます。

●30代後半からの男性に見られる浮気のパターン●

新婚当時は、ラブラブで、ロマンスがいっぱいの夫婦でも、長く連れ添う内に、
徐々にロマンスは減っていき、空気のような存在になる話は、テレビや、友人
夫婦なんかから、よく耳にする話だと思います。

悪い意味では、二人の間のロマンスが無くなってきたとも言えますが、
良い意味では、二人の距離が近くなり、遠慮がなくなってきたとも言えます。

男性の多くは、若い頃はロマンチックな雰囲気を、あまり重視せず、
ロマンチックな雰囲気をあまり求めない傾向があるようです。

男性の若い頃は、ロマンチックなムードになるからSEXを求めたくなるとい
うより、SEXがあって、その次にロマンチックなムードがある感じなくらい、
ロマンチックな雰囲気に関して、興味を持っていない男性は、少なくありません。

その為、男性で若い内は、夫婦の距離が近くなり、ロマンスが徐々に減ってき
ても、減ってきたことをそのまま放っておきがちです。

「君の為なら何でもするよ」と言ってた人も、徐々に、
「今日は、疲れてるから、また今度ね」と、態度も雑になり気味です。

逆に女性は、ロマンチックな雰囲気を大切にする方が多いですから、
この男性の態度は、女性にとっては、寂しさを感じることや、不満の対象に
なります。

寂しい思いがあるので、女性は、ロマンスを求めるのですが、
なかなか、男性側は、それに答えてくれません。

頑張っても、求めても、なかなか手に入らないというは、つらすぎますから、
多くは、子供と癒着する形で、夫婦関係のロマンスをあきらめちゃうんです。

「夫は、元気で仕事を、してくれればいいわ」
「子供がいるから、夫とラブラブなんてもういいのよ」
「今更、ラブラブなんて、気持ち悪い」

そんな感じで、あきらめちゃうんです。

夫婦のロマンスが薄れていった、寂しさという心の穴を、子供が埋めてくれ
るような形になります。

しかし、男性が30代後半に入ってきて、女性ホルモンの分泌が多くなって
きて、性格的にも少し柔らかくなってくると、今まで放りぱなしにしていた
ロマンスが欲しくなってきます。

でも、今迄、知らん顔をしっぱなしだった夫婦のロマンスを、求めることに、
恥ずかしさがでてきて素直になれなかったり、知らん顔で放置していたわけ
ですから、ロマンスを求めるには、二人の雰囲気が冷め切っていて求めづら
くなっていたりします。

そうすると、ご主人はロマンスを求めて、ビールを片手に台所をうろうろ仕
始めたりするんですね。

あれは、ロマンスを求めての行為なんですが、どう求めていることを表現し
て良いかわからなかった結果の行為だったりするんです。

すると、奥さんの側は、もうロマンスなんか、あきらめきっていますから、
ご主人がロマンスを求めているなんて気づかないんですね。

ご主人の、ビール片手に台所をうろうろされることが、ただ鬱陶しいかった
りします。

「どうしたの?用がないなら、ご飯ができるまでリビングで、もう少し待って
てくれる?」

という感じで、台所から追い返してしまったりするんです。

すると、男性は、ロマンスが上手く手に入らないことから、外の世界にロマン
スを求めようになります。

そうすると、ロマンスを求める中年の男性と、若いパートナーからロマンスを
貰えなくてロマンスを欲している若い女性とのニーズが一致して、不倫が成立
したりするんですね。

夜景の見えるレストランで・・・・とか、
バラの花束を・・・とか、その関係でロマンスのニーズを満たそうとします。

中年手前~ロマンスグレーの男性と、若い女性の不倫が成立する関係には、
こういうロマンスを求めるニーズが一致する心理が働いていたりします。

●浮気問題の解決に向けて●

若さではなく、ロマンスを求めての浮気が起きている場合は、夫婦の関係に、
ロマンスを、作ることができれば、ご主人は、外でロマンスを求めなくていい
わけですから、ご主人は奥さんの元に返ってきます。

この話をすると、「本当!?」と、おっしゃる方も少なくありませんが、
思い当たる節もあることから、二人の間にロマンスを取り戻すことを実際に
取り組まれて、夫婦関係が元に戻ったというお話を聞かせていただいてます。

若い頃、一度あきらめてしまった、ロマンスを、もう一度求めようと思うこと
は、勇気がいることかと思います。

過去の寂しさという痛みを乗り越えていくこともあるかと思います。

ご主人の浮気で、傷ついている時に、この勇気を持つことは、大変なことです
が、傷ついた心をケアしながら、その勇気を持つことは、問題解決の鍵にな
ってくるかと思います。

傷ついた心のケアや、自分の自信を取り戻す、夫を許す、などの方法を用い
ながら、夫婦の関係に、ロマンスを取り戻そうというモチベーションをあげて
いきます。

そのモチベーションを使って、二人の関係の改善に取り組むんですね。

二人で出かける時は、めいっぱいお洒落をして、若い頃の二人でデートした時
の気持ちで出かけるようにしたり、長らく手をつないで歩いていない関係でし
たら、手をつなぐことにチャレンジしたりと、色んなことにチャレンジしてい
きます。

今までの二人の関係に失っていたものを取り戻すチャレンジをしていくんです
ね。

そうして、二人の関係にロマンスを取り戻し始めていくと、浮気問題の解決の
扉が開いていきます。

実際、そうして解決していった話を、たくさん聞かせていただきました。

ご主人の浮気があると、傷つき、自信も失ってしまい、
浮気した夫を取り戻したいと思っていても、あきらめてしまうことがあるよう
です。

ですが、解決の道はあるとます。
僕は、あきらめないで欲しいなと思います。解決の道はありますから。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。