何事もつかれます

相談者名
さと
初めまして。
29の女です。看護師を丸7年し、今年で八年目になります。最近、なにをするにもつかれてしまいます。ごはんをつくるのも、お風呂にはいるなどの本当にふつうのことも疲れるとかんじるんです。もちろん、友達とあうのもおっくうだし、だからといって家でじっとしていても疲れはとれません。時々はともだちと 遊んだりして楽しいと思ったりもします。でも同じことをしても疲れるときと、疲れないときがあるので、それを見極めるのもまた疲れます。わたしはどうしちゃったんでしょう。どうしたって、怠けて、わがまましてるようにしかみえませんが、とにかくつかれるんです。何かに対して怒るのも、望むのも、疲れるし、そう思う自分にもなんだこりゃ、と思います。
休みの日も仕事のことがあたまからはなれません。治らない病気と向き合う患者さんと向き合うのもつかれました。
遠距離恋愛を始めたかれも、毎日のようにメールをくれます。いまはほとんど返せていませんが、そのことでかれを傷つけているのもわかっています。でも、なぜか返せないんです。いつもあきっぽくて、相手にもうしわけないです。
わたしはどうしたらいいんでしょう。
カウンセラー
田島隆男
さとさん、はじめまして。
カウンセラーの田島隆男と申します。
ご相談ありがとうございます。

さとさんは看護師をされてるんですね。
ぼくも何度か入院したことがありますが、看護師さんというのは本当に大変なお仕事ですよね。
患者さんは弱っていますから、ひっきりなしに看護師さんに助けを求めますし、
夜勤もあって、呼び出しベルが鳴らされたらすぐに行かなきゃいけないし、
患者さんの命を預かっているという意味で、本当に気が抜けないですよね。
そんな看護師さんを仕事として選んださとさんは、きっと心の優しい方なんでしょうね。

さとさんは「休みの日も仕事のことがあたまからはなれません。治らない病気と向き合う患者さんと向き合うのもつかれました。」と書いてくれました。
ということは、さとさんの持ち場には治らない病気の方がたくさんいるのですね。
そういうところで、毎日、患者さんをはげまして、看病を続けるのは本当につらいと思います。
どうにかしてあげたい、という気持ちが強いほど、仕事のことばかりになってしまいますよね。
でも、どうにもしてあげられない、というときに、ひょっとしてさとさんは、自分をより仕事に向かわせることで、その代償をしようとしていませんでしたか?

ご相談をお読みして感じたのは、さとさんがとてもがんばりやさんだということです。

とても、まじめで、いつも一生懸命に生きてきたんだなっていうことです。
さとさんは「どうしたって、怠けて、わがまましてるようにしかみえません」と書いてくれましたが、
私にはそんなふうにはとうてい見えません。
つかれたときには、休んでいいのではないでしょうか。

もし、さとさんの患者さんに「疲れてしまうんです」という方がいたら、さとさんはどうしますか?
原因がわからないとしても「怠けてる」とか「わがままだ」とか、思わないですよね。

きっと、ゆっくり休むように、そして休めるようにしてあげるのではないでしょうか。

私が言いたいのも、まさにそのことです。
さとさんに必要なのは、休息なんです。

でも、さとさんは自分に休息を許していないようです。
「怠けて、わがまましてる」と、つかれた体にさらに鞭を打っていませんか。
「休みの日も仕事のこと」を考えてしまってはいませんか。
考えたくなくても考えてしまう、それもわかります。
さとさんの、神経が休まっていないんですよね。
きっと、本当に真剣に、みんなのために気を配って仕事をしてこられたんでしょうね。

「最近、なにをするにもつかれてしまいます。」とのことですが、
丸7年の仕事で、だいぶ疲れがたまってしまっているようですね。
これは、さとさんのからだが、そろそろ休ませてくれーって言っているのではないでしょうか。
ハードワーカーの人によくあるんです。
決して「怠けて」いるわけではなく、むしろ、これまでがんばってきた証拠ですよ。

休んでください。
遠慮なく、休んでください。
誰に気兼ねすることもなく、休んでください。

かれが「毎日のようにメールをくれ」るとのことですが、たぶんいまのさとさんにはメールを返すのも難しいと思います。
メールを書くのってつかれますしね。
でも、返事を返さないことも、「もうしわけない」ような気がするさとさんですよね。

もし、できるのであれば、かれに、いまの状態を伝えてみてください。
なんでしたらカウンセラーにそう言われたと言っていただいてもかまいませんので、メールの返事をしなくてもいいいよっていう許可をかれからもらってみるのはどうでしょうか。
病院からもあまっている有給休暇をもらってみませんか。
仕事もプライベートも公認で、休んでみませんか。

「家でじっとしていても」疲れはとれないと思います。
さとさんのは、体の疲れというよりは、こころの疲れですから。
さとさんの、こころが求めていることを、思いっきりさせてあげる必要があるんですよね。
それが何かは、このご相談内容からはまだはっきりとはわかりませんでした。

もしかすると、旅行かもしれません。
昔から行ってみたいと思っていた、心がわくわくするような場所ってありませんか?
もしかすると、思いっきり寝ることかもしれません。
今までは、いろんなことが気になって家にいても休まらなかったですものね。
もしかすると、子どものときにやりたくてやってないことかもしれません。
フラメンコとか、編み物とか、あるいは絵を描くことととかかもしれません。

もしよかったら、ぼーっとしてみてください。
心をからっぽにして、自分が少しでも楽しいと感じることに敏感になってみてください。

さとさんが本当に好きなことを探してみましょう。
今は、仕事とか、かれとか、さとさんは他人に気をつかいすぎて、自分の心がわからなくなっているのかもしれません。

すでに読んだことがあるかもしれませんが、参考になりそうな心理学講座のURLを貼っておきます。
Lecture.166 心の疲れを癒すには?~心に余裕を持つ考え方~

そして、もしそれでもどうしてもつかれがとれないようでしたら、いちどお電話いただけますか。
一緒に解決策を探していけたらなあって思います。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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