面接が苦手です

相談者名
ヒロ
初めまして、私は技術系の職に衝いている者です。

前の業務が終了となって、次の業務獲得の為に何社か面接を行ったのですが、全てNGの結果となりました。
数社受ければ何処かでOKが貰えるだろうと思っていましたが、さすがに全部NGの結果にはショックを受けて自信を無くしました。

後から営業の方に言われたのですが、相手に「この人大丈夫なのかなぁ…」と印象を持たれたとの事です。
思い当たる点では、面接で自分の予想外の質問されると、舞い上がって早口になって口ごもる事があります。
また、ゆっくり喋ろうと心掛けるも、緊張して自分の思っていることが的確に言えなくて早口になってしまいます。

あと、「自分にはこの部分は強みがある」とのアピールポイントが無いのも、NGの要因になっているのではと思います。
入社して8年経過しましたが、「私はこの技術なら誰にも負けません」と自信を持って言えるものが正直無いです。
その為、面接で少しでも自分の強みの部分をアピールできる為に、現在は資格試験を色々と受けています。

周りが次々と面接に受かっている中、私だけが取り残された状態で正直焦りもあります。
どのようにすれば相手に好印象を与える面接が出来るのか、アドバイスを頂けたら幸いです。
宜しくお願いします。

カウンセラー
黒石久美子
ヒロさん、初めまして。ご相談ありがとうございます。

就職活動をがんばっておられるのですね。
強みにできるような部分を持とうと、資格試験にもチャレンジしていらっしゃるとのこと、目標を持って一生懸命に努力していらっしゃって、すばらいですね。

そんなヒロさんを、心理学を活かして、私からも応援させていただきますね。

いただきました、ご相談メールの内容を読ませていただき、
「自分の真ん中にいる」「自分自身でいる」
ということについてアドバイスさせていただきたいなと思いました。

そして、面接を受ける場面を想定してのトレーニングを考えてみました。

まず、「自分の真ん中にいる」「自分自身でいる」ということについてです。

ヒロさんのお話の中に、

数社受ければ何処かでOKが貰えるだろうと思っていましたが・・・
相手に~と印象を持たれた・・・
予想外の質問をされると・・・
周りが次々と面接に受かっている・・・

といった表現が出てきます。

そのことから、私は、ヒロさんがとても人の評価を意識していらっしゃって、人にとってOKな自分を予想して、そういう人になろうとしたり、そういう人でなければいけないと自分を縛ったり、していらっしゃるのではないかと感じました。
それは、いかがですか?

誰でも、人からの評価は気になると思いますし、特に面接で採用されたいと思えば相手の評価を意識して行動するのは、当然のことですよね。

でも今、人の評価を気にすることが、ヒロさんを緊張させ、自由を奪っているような気がするのです。
これは、向上心を持つということと似ているようですが、違うことだと思います。

自分自身として、「こういう自分が好きだから、こういう自分になりたいから」と望みを抱いたり、努力する時は、楽しいし疲れないと思います。
生き生きしていて、その人らしい魅力がにじみ出てきます。
交流を求めて近づいてくれる人が増えたり、人とのかかわりを楽しんだりできるでしょう。

誰かの評価に合わせようと努力している時は、多かれ少なかれ自分らしく振舞うことを我慢しますから、抑圧感があってしんどいと思います。
その人らしさが減退していき、魅力が失われていきます。
つくった偽者の自分で人と接しているような感じがして、人付き合いが面倒くさくなりがちです。

そこで、一度、採用者側の期待を考えに入れないで、

こんな人になりたい、
こんな風に毎日を働いて過ごしていたい、
こんな仕事をしたい、
職場ではこんな人間関係を持ちたい
上司とはこんな関係になりたい、同僚とは・・・、後輩とは・・・
余暇はこんな風に過ごしたい、
稼いだお金でこんなことを実現したい、

など、自由にイメージしてみては、いかがでしょうか。
紙に書く方法がおすすめですよ。

その上で、「こうなりたいからこそ、今、この面接に受かりたい!!」
と思ってみると、
生き生きとしたヒロさんで、面接官の前に居られるのではないでしょうか?

就職活動は、今の社会情勢の中では確かに厳しいとは思いますが、
それでも、ヒロさん主体に、就職先を選ぶ意識も持たれてはいかがでしょうか?
何処でも受けさせてくれるなら有り難い!という謙虚な姿勢は尊敬させていただきたいと思いますが、一見同じような条件の会社でも、社風や組織などが違うのではありませんか?

「ここに採用されたら嬉しい!!」と思って受けるのと、
「採ってもらえるなら何処でも・・・」と思って受けるのとでは、
受けるヒロさん、面接官ともに、気分や印象が違うと思います。
まして、もし採用され働き始めたら、その違いは毎日の仕事に大きく影響すると思います。

「自分自身でいる」という心理状態は、
こうなりたい、こうならなきゃ、というような、先に進もうとする意識が強すぎても、
自分なんてダメというような、自分を押しとどめておくような意識が強すぎても、
持てなくなってしまいます。

今、自分にできることはこの位と素直に認め、無理をしないこと、
逆に、自分にはこの位はできると、自分の実力を正当に受け入れること、
が大切だと思います。

それができると、自分自身のど真ん中にいる、自分自身でいる、という感じがしてきます。
その感覚があると、ブレませんので、面接中に口ごもらないと思います。
もしも話し方が流暢でなくても、自然にしていられると思います。
そして、ヒロさんらしい、ヒロさんの人間としての魅力が、最大限に表れると思います。

次に、面接を受ける場面を想定したトレーニングのご提案です。

○鏡に全身を写し、自分を自分らしくコーディネートし、プロデュースしていきます。

表情、姿勢、歩き方、服装、髪型など、毎日のように、楽しんで望むような感じにしていきます。
毎日鏡を見る時間を長めに取りましょう。

ヒントがほしい時は、街中やお店の中でこの人いいなと思うような人の後にしばらく付いて歩き、どんな歩幅や速さで歩き、どんな姿勢で立ち止まり、どんな物に視線を向け、どんな物を手に取るのか、など真似てみるのも一つの手立てですよ。
私もやってみたことがありますが、距離をおけばそんなに怪しまれませんよ。

雑誌の記事やTVに登場するタレントさんなども参考になるでしょう。
私は、ステキだなと思う写真を壁に貼っています。

○朗読して録音し、好みの話し方にしていきます。

雑誌でも、本でもよいので、適当な文章を朗読して録音し、自分として気に入るような発音をしているか、声の響きや高さはどうか、間のあけ方や速さはどうか、チェックしてみます。
ICレコーダーなどを使うと便利ですよ。

チェックしたら、気になるポイントをメモして、自分自身が気に入るように調整していきます。

アナウンサーさん、ナレーターさん、俳優さんの声も参考に聞くといいでしょう。

録音しては直し、気に入った声や話し方になったときにはすごく気持ちがいいですよ。

こうなれば、面接が楽しみで仕方なくなるかもしれませんね。

これらは、ヒロさんのために、心理学と私自身の体験に基づいて、考えてみた方法です。
もし気に入っていただけたら、取り入れられるところだけでも、取り入れていただけたら嬉しいです。

分かりにくい点がありましたら、カウンセリングサービスには電話カウンセリングの無料サービスもありますから、ぜひご利用くださいね。

ヒロさんが、ヒロさんらしく、ステキに働かれる日が間もなくやってくるよう、心より応援しております。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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