体に力がはいらない

相談者名
さおこ
高校一年の息子のことでご相談いたします。昨年4月より入学した高校で息子はやりたいことを見つけられず、鬱屈した日々を過ごすことが多くなりました。勉強できる環境がいい、と私立高校を選んだのですが。
中学まではずっとスポーツをしておりましたので、休日も家で過ごすことがあまりなかったので、高校で入りたい部活を見つけられなかったのは残念なことです。本人は気分転換をするためにあちらこちら行ってはおりましたが、なかなかやりたいことが見つからず、すぐに元気をなくして生気のない顔に逆戻り。
2学期までは「転校したい」というので、通信に行くことも考えてみましたが、通信も高校中退ももっとキツイだろうと本人は判断しています。
だから「行かないと後悔する」とがんばって通っております。
どうしても体に力が入らない時に何日かは休みましたが、欠席日数は問題になるほどではありません。
ただ、現在も本人の「行かなきゃ」という気持ちとは裏腹に、朝になると頭痛や腹痛があります。実は、中学受験の頃も腹痛があり、検査しましたが問題はありませんでした。話を聞き、学校をいいよ、とは伝えてあります。
体からの信号は心からの信号だと思いますが、長らくこの状態ですので、そろそろ限界な気がしています。
少し、息子の心を開放してあげたいです。アドバイスをいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
カウンセラー
赤松わこ
さおこさん初めまして、ご相談ありがとうございます。
担当させて頂きます、赤松わこと申します。
どうぞよろしくお願いします。

高校に入学された息子さんが、やりたいことが見つからず、
一時は「転校したい」と思いつめられた状態にまでなり。
現在は学校には通われているものの、登校時に頭痛や腹痛が
出て、時には学校を休まれることもあるとのこと。
悩んでおられる息子さんを、ずっと見続けてこられたお母様は、
本当にご心配だと思います。お母様もお辛かったでしょうね。

>体からの信号は心からの信号だと思いますが、長らくこの
状態ですので、そろそろ限界な気がしています。
少し、息子の心を開放してあげたいです。

日々鬱屈した状態で学校に通い、悩みから抜け出せず、生気の
ない顔で過ごしている息子さんを見て、お母様として、
「何とかしてやりたい」と思われたのは当然だろうと思います。
息子さんがイキイキと、元気に学校生活を送られれるなら、
「どんな問題も、一緒に考えて乗り越えて言ってやろう」と言う、
お気持ちだろうと思います。
まさに【心を解放】してあげる必要があると思います。

1人の家族の問題は、家族全体が抱える問題であると言われます。
そのためには、ご両親の意に沿わないことも出てくるかも知れません。
それでもあくまでも、息子さんが楽になる方法を選ぶ、覚悟をして頂く
必要があるかも知れません。家族全員の意識改革が、求められるかも
知れません。息子さんの問題であり、さおこさんご自身の問題でもある、
そう言う理解をして頂けると、分かっていただき易いかと思います。

ご相談を読ませて頂いた中から、息子さんのことで気になった部分を
幾つかあげさせて頂きました。さおこさんも一緒に考えてみて下さい。

多くの15、6才の思春期の子供たちが、「やりたいことがみつからない」
状態です、みんな試行錯誤中でチャレンジと失敗を繰り返して、その中から
何かをみつけようとしていると思います。迷っている状態が普通と言っても
いいのではないかなと私は思っています。
自分が見つけ、自分が心から望んだものでも、やってみたら思うようにいかず、
無気力になってしまったり投げ出したくなってしまう場合も、幾らでも出て
きます。

まして自分で、「自分は何がやりたいのか?」が、分からない決められない
状態の場合、闇雲に色々なことに手を出しても、更に混乱して疲れるばかり
だったかも知れません。見つからないことに焦っていたのかも知れませんね。
息子さんは、とても真面目なタイプではないかな?と思いました。
『常に目標を立ててそれに向かう!』と、自分を律するタイプでしょうか?
少し気持ちに幅を持たれたら、楽になるかも知れないなと思いました。

「勉強できる環境がいい」と言うい理由で、この学校を選ばれたとの
ことですが、将来の大学受験を見据えての環境整備だったのでしょうか?
息子さんご自身が、「勉強したい!」と強く希望されたのでしょうか?
周囲のすすめやアドバイスに、おされて決めたと言うことはなかった
でしょうか?入学してから「こんなはずではなかった」と言った言葉は、
出てこなかったでしょうか?

4月に入学された後、「入りたい部活が見つからなくて」、だんだん元気が
なくなっていってしまったと書かれてありますが、息子さんが中学時代
されていたスポーツは、なぜ高校では続けられなかったのでしょうか?
部活自体が、高校にはなかったのか?
それとも息子さんが、高校では新しい事を始めたかったのか?
その辺りのお話を、もう少し詳しく伺いたかったですね。
高校で新しいスポーツを始めるよりは、中学でトレーニングしてきた
蓄積がある方が有利ですし、好きで続けていたスポーツなら尚更、なぜ
そのスポーツを続けようとされなかったのかな?と言うのは疑問でした。

中学時代息子さんにとって、そのスポーツの存在がとても大きかったのでは?
それが続けられなかったことは、元気をなくす要因になっていませんか?

これは蛇足かも知れませんが、思春期の男の子が、1番興味があるのはまず
【異性】のことなのですが、息子さんは好きな女の子がいたり、付き合ったり
といったことはありましたか?息子さんも百も承知のこととは思いますが。
真面目すぎて異性への関心が全くない、と言うことはないですよね。
高校生の最大の関心事、「彼女を作ってデートする」が、やりたいことでもいい
んですね。彼の毎日にワクワクやドキドキが持ち込まれたら、大上段に構えて
「やりたいことがみつからない」なんて考えなくても、毎日が楽しくなっていきます。
楽しむ時間は生活の潤いです。もっと些細なことで喜びや楽しみを感じられるように、
、高校生活を楽しもうと言う風にとらえてみるのも、「それで全然問題ないし、
OKだよ」と、息子さんにはお伝えしたいですね。

と幾つか考えられる問題点は挙げてみたのですが・・・
それぞれに複合的に影響はあるかもしれませんが、今の息子さんの鬱屈した
精神状態は、「行かないと後悔する」「行かなきゃ」と言う、自分を追い立てて
いる、【毎日そのものがストレス】だからなのだろうと思います。

「行かなきゃ」と言うのは、本音は「今の学校に行きたくない」んだけれども、
辞めると後悔するから、「何としてでもいかなきゃいけない」と言う義務感。
それでも頑張ろうとしている、責任感は偉いと思いますが、それ故にかえって
自分を追い込んでしまって、心身のバランスを著しいく崩してしまっている。
理由は、【今の学校が楽しくない】それに尽きるのではないでしょうか。

心理的なことが原因で、腹痛や頭痛が出る場合、心と裏腹の行動を取り続けて
いることから、身体的な症状となって現れて来るのですが。
息子さんの場合、心の中では「行きたくない」と思っているのに、頭(理性)
では「行かなきゃ」と自分を追い立てていたため、学校へ行くのが難しい理由
=お腹が痛くなる・頭が痛くなる を起こして、心の思い通り学校へ行かなくて
いいように、体が反応してくれていた訳です。

ところが理性ではとても真面目ですから、「休む訳にはいかないんだ」と、無理矢理
にでも体を引っ張って学校へ行くので、体の調子は良くない何をしていても楽しくない、
と言うネガティブなスパイラルにはまっているのだろうと思います。

人の【潜在意識】と体とは直結いているので、言葉を持たない【潜在意識】が本人や、
周囲の人に何かを伝えようとする時には、体の異常(痛み・腫れ・かゆみ他にも
色々ありますが)と言う方法を使って、警鐘を鳴らしていることが多いです。
息子さんの我慢や無理は、今回に始まったことではなく、これまでにも頻繁にあって
それがこうじて、体調を崩すと言う反応になって出てきていると思われます。

息子さんの様子は、お母様がご覧になっても、良くない状況が分かっているので、
問題は明らかであって、現在はなぜ息子さんが正直に話せないまま、ずっと我慢
しているのか?が、非常に気にかかります。
言えれば楽になれるでしょうし、実際1度は「転校したい」と言われていたので、
もう1度息子さんからの目線になって、日常の様子をよく観察してみて下さい。
仲のいい友達はいるか?どんな話をしているか?学校の話題は話してくれるか?
そしてご両親と遠慮なく話が出来る関係か?質問に黙り込むことは多くないか?
他にもあらゆるアプローチで、息子さんの本音を探ってみて下さい。
本当に本音で話してくれないと、ご両親も相談に乗れないと思います。
親として、見栄や世間体は捨てて、真剣に向き合う必要が出てくる可能性もあります。

息子さんのちょっとした言葉や態度から、心理を探ることが出来ます。
どんなに隠そうとしても表れてきますし、気をつけて見ていれば分かるものです。
そのためにもし必要でしたら、カウンセリングの電話相談もご利用下さい。
(初回は無料です)直接お伝えできるので、私達カウンセラーにお手伝いさせて
頂けたら嬉しいです。さおこさんのお気持ちが晴れて、息子さんも元気にイキイキ
と学校へ通われるよう、心から応援しています。
この回答が少しでもお役に立てば幸いです。ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。