豊かさの心理学(4)~お金で得たい目的はなに?~

「お金がいっぱい欲しい」そう思う人はいっぱいいると思います。

あったにこしたことはありません。そう思う人のお話をよく伺っているとと、お金自体が目的というよりも、お金を使って何らかの感覚を得たいということが本当の目的だったりすることがわかります。だとしたら、本当の目的がわかれば、お金をいっぱい持つという方法以外で、目的を達せする方法をみつけれることもできるのです

●お金は何のシンボル?

私は、カウンセラーと仕事柄、いろんなお話をききます。
お金が欲しい、豊かになりたい、というお話も聞くことがあります。

そのお話を掘り下げて聞いていくと、意識ではお金が欲しいと思っていたのですが、本当はそのお金を使って得られる感覚が欲しいということだったということが少なくありません。

例えば、お金と我慢や、不自由というイメージは結びつきやすいもののひとつです。

なぜかというと、小さいころ欲しいおもちゃ屋を手に入れたいと思い、両親に「玩具かってー」というと「我慢しないさい」と言われたりします。

すると、お金がないから我慢しなくてはいけない、お金がないから不自由だというイメージが作られます。

お金=我慢、不自由というイメージがつくられると、逆にお金があったら自由になれる、自由な感覚が得られるというシンボルになります。

すると自由になりたいとか、自由な感覚を欲していると、お金が欲しいと思うようになるのです。

意識ではお金が欲しいと思っていたのですが、本当に欲しいかったものは自由だったりするわけです。

他には、お金と、ゆっくりとした時間や、安らぎ、というものが結びつくこともあります。
ハードワークをすると疲れますよね。するとゆっくりしたい、安らぎたいと思います。

お金があれば働かなくても困ることはありませんから、ゆっくりした時間を得ることもできますし、ゆっくりできるから安らぎますね。

するとお金がが、ゆっくりする時間を得られる、安らぎを得られるというシンボルになります。本当はお金を得ることが目的ではなく、ゆっくりしたいというのが目的だったりするのです。

お金が欲しい、お金持ちになりたいと思っている人は、『私は、お金を使って(お金を得ることで)どんな感覚が欲しいんだろう』と問いかけてみるといいかもしれませんね。

もしかすると、お金持ちにならなくとも、もっと簡単に得られ手段があるものかもしれませんから。

例えば、先ほどの例のように『あ!私、お金が欲しいと思っていたのは、ゆっくりしたいからなんだ』と気づくことができれば、お金持ちにならずとも、上司にお願いして1週間ほど休みをもらうことで、欲しいものが手にはいるかもしれません。

自分にとってお金は、何のシンボルになっているかチェックしてみましょう!

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。