リストカットがやめられない

相談者名
たま.24
二年位前からリストカットをしています。
今は心療内科に通っているけどよくなるどころか傷もどんどん深くなって、
前は週一回ペースだったのが今では日に何度もやってしまいます。
やめようと思ってもやめられなくて、
カッターとか剃刀を持つと、自分では止められなくなります。
切っても痛くないし、どんどん流れてとまらない血を見ていると、
おかしくて笑いが止まらなくなったりします。
前は家や学校だけだったのに、最近は学校帰り駅のトイレで切ったりしてしまいます。
彼氏と一緒にいても、トイレに行って切っていました。
それが嫌でもう別れたんですが・・・。
こんな自分が怖いです。
カウンセリングにも通っていたのですが、外に出るのも怖くなって、
行くのをやめてしまいました。
今日初めて傷が痛いって感じました。
同時に、あたしはやっぱりおかしいのかな・・・とも思いました。
みんなに迷惑かけてるし、親にも心配かけて迷惑かけてる自分が本当に嫌です。
どうしていいかわかりません。
消えてしまいたいです。。
カウンセラー
根本裕幸(退会)
たまさん、こんにちわ。根本です。
ご相談ありがとうございます。たまさんが手首に刃物を当てるとき、どんな気持ちを感じているでしょう?

正座を長時間していて足が痺れてしまったとき、僕達は足の感覚を取り戻すために、よくとんとんたたいたりします。
また筋ジストロフィーなどの病にかかると手足の感覚がどんどんなくなっていくんですね。
そうするとその患者さんはその感覚のなくなった所をナイフで突き刺してみるんです。
そうすると血が流れたり、痛みを感じたりしますよね。
そうして、自分が生きている感覚を取り戻そうとするんです。

リストカットがやめられない心理的な理由のひとつに、そんな麻痺してしまった感覚があります。
それは怒りだったり、悲しみだったり、寂しさだったり、人によって様々なんだけれど、そんな感情が感じられないときにまるで自分が生きていることを確認するかのようにナイフを当ててしまうようです。

どうしてそんな感情が麻痺してしまうかというと、それは強い我慢や抑圧があるときだったりします。
怒っちゃいけないとか、いい子でいなきゃいけない、いい彼女、いい生徒でいなければ、と思えば思うほど自分の気持ちを抑圧しがちになります。
そうすると心の中ではその感覚が麻痺し始めてしまいます。
でも、感情がなくなったわけではないから、その一方ではその感覚を何らかの方法で取り戻そうとし始めます。
それが刃物を手首に当てる行為になってしまうのでしょう。
そして、流れる血を見ながら、そんな自分の嫌悪感や罪悪感、寂しさ、悲しみ、そして、心の痛みを解放してあげようとするのかもしれません。
だから、リストカットをしている方をカウンセリングすると、手首を切っているときに自分が自分らしいように感じている、なんて話をよくしてくれます。
逆にそれ以外の時間は常に感情を抑えてロボットのように生きてしまっているのかもしれません。
ならば、その日常生活のスタイルを変えていくことや、たまさんにとって気持ちを表現できる場を作っていくことで、自然とリストカットも不必要になっていくでしょう。
ですから、無料のものでいいですから、カウンセリングなどを使ってみるといいかもしれませんね。
そこを心のよりどころとして、自分の色んな感情を表現されてみるといいでしょう。

また、リストカットをしてしまう別の要因としては、誰かに自分の苦しみを分かって欲しい、気付いて欲しいって部分もありますね。
言葉にできないし、聞いてもらえないから、こうして痛みを直接的に表現しようとしている潜在的な働きもあるみたいです。
それが誰なんだろう?という部分にも思いをめぐらせて見てくださいね。

そうして、血を見なくても「生きてる」って感覚を取り戻して欲しいな、と思います。
自分を大切にしてみようと思ってくださいね。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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