幸せを引き寄せる4つの力(3)~解釈力~

幸せを引き寄せる第3の力は「解釈力」。

起こった出来事をどのように捉えてどのように意味づけするか?という解釈によって、過去に起こった出来事は変わりませんが、感じ方や捉え方は変わります。そしてそれは自分でいつでも自由に変えられるものです。
今回は、そんな「解釈力」について紹介します。

●幸せを引き寄せる第3の力

プロセスが進むスピードが速い方に共通した特徴の3つ目は、「柔軟である」です。

抽象的ではありますが、発想や捉え方が柔軟であるのです。

新しい視点や新しい考え方を柔軟に吸収し、これまでの自分の考え方や捉え方を変えるのが上手なのです。

それは自分自身だけに限らず、他人にも、出来事や状況に対しても同様です。

柔軟な人がプロセスが進むのが速いのは、変化に対する怖れが少ないことと、多角的な視点から物事を捉えられるので、多くの気づきを得られるからなのではないかと思います。

特に、多角的な視点から物事を捉えられるというのは、プロセスを速く進めるのにとても役に立ちます。

心理学の格言に、

「過去と他人は変えられない」「自分と未来は変えられる」

というものがあります。

過去に起こった出来事自体を変えることはできません。

しかし、過去にあった嫌なことは一生嫌なことのまま変わらないのかというと、そんなことはありません。

例えば、過去に彼に裏切られて大失恋をしてものすごく傷ついた出来事があって、それが人生の忌まわしき出来事の1つになっていたとしますよね。

「彼に裏切られて失恋した」というその出来事自体は変えることはできませんが、その出来事が忌まわしきものから、人生を好転させるターニングポイントに変えることはできます。

それはどういうことかというと、「彼に裏切られて失恋した」という出来事に対する捉え方を変えていくということです。

その出来事の中の、彼に裏切られ、傷つけられ、捨てられてとても傷ついた痛みに焦点を合わせると、それは忌まわしきことですよね。

それに対し、彼に裏切られて傷ついたことで、彼のことを信頼していた自分や、それだけ傷ついてしまうくらい彼のことを愛していた自分に焦点を合わせると、それは忌まわしきことでしょうか?

その出来事を通じて人を裏切らない誠実さを大事にするようになり、そんな誠実さを持った人と巡り会えたとしたら、それでも忌まわしき出来事でしょうか?

このように、起こった出来事をどのように捉え、どのように意味づけしていくか?という、いわば“解釈力”に長けている分だけプロセスを進めるスピードが速くなり、幸せを引き寄せることになります。

●解釈力をアップさせるには?

解釈力をアップさせるには、できるだけ他の人の捉え方や考え方や感じ方に触れるというのが役に立ちます。

それは、直接関わる形で相手の人のそういった部分に触れてみるのでもかまいませんし、本を読むといった間接的な形でもかまいません。

多くの人の捉え方や考え方や感じ方に触れてみることで、「そんなふうに捉えることもできるのか」「そんな考え方もあるんだ」などと、バリエーションを増やしていくことができます。

それともう一つ重要なのが、自己受容・自己承認を深めていくということです。

自分の見方、やり方、考え方、にこだわって新しいものを取り入れることができなくなる背景には、自己が確立されていないという側面があります。

自己が確立されていない状態で他の人の見方や考え方を採用してしまうと、自分がなくなってしまうような感覚を感じて、抵抗が出てくるのです。

また、自己承認が十分できていないと、「私の考え」「私の気持ち」「私が…」と、必要以上に“私”を主張して自分以外の人に承認を求める気持ちやニーズが出てくるので、“私”に固執してしまうのです。

よって、“私”以外の新しいものを受け容れて取り入れていくには、何をどれだけ取り入れても揺るがない“自分”という自己の確立が必要なのです。

自己受容・自己承認を深めていくことで揺るがない“自分”を持つことで、柔軟に新しいものを取り入れることができ、自ずと解釈力もアップするでしょう。

>>>『幸せを引き寄せる4つの力(4)~選択力~』へ続く

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