魅力アップの心理学「成熟さ」(1)~「成熟さ」という魅力~

カウンセリングや心理学が役立つのは、問題解決だけではなく、自分の魅力アップのためにも役立ちます。

もっとも、自分の魅力をアップさせることが問題解決の鍵になる部分もありますので、全くの別モノというわけではありませんが、問題がなくても役立てることができます。
今回の心理学講座では、「成熟さ」という魅力に焦点をあて、成熟さをアップさせるアプローチをお届けしたいと思います

カウンセリングや心理学が役立つのは、問題解決だけではなく、自分の魅力アップのためにも役立ちます。

もっとも、自分の魅力をアップさせることが問題解決の鍵になる部分もありますので、全くの別モノというわけではありませんが、問題がなくても役立てることができます。

今回の心理学講座では、「成熟さ」という魅力に焦点をあて、成熟さをアップさせるアプローチをお届けしたいと思います。

●「成熟さ」という魅力

「成熟さ」というのはどのようなものかというと、一言でいうと、「大人である」ということです。

別の言い方をすれば、「包容力がある」「器が大きい」「落ち着いている」などということもできます。
「強さ」というのも当てはまるかもしれませんね。

感情的になってネガティブな感情をまき散らしたりすることもなく、都合の悪いことを人のせいにすることもなく、相手のことを包み込んで受け入れることができる人というのは、成熟さを持った人であり、“大人”だと感じさせます。

そして、そのような人は、魅力的で人気があります。

●依存から自立への心の成長プロセス

「成熟さ」という魅力をアップさせるには、まずは、心の成長プロセスを知ることが役に立ちます。

私達が生まれたばかりの赤ちゃんの頃、1人では何もできませんでした。
食事も着替えもお風呂も、全て大人の人にやってもらっていました。
大人の人に依存しないと、生きられなかった時代です。
それは生活全般の行動だけなく、心も同じです。

心の成長のプロセスのはじまりは、この「依存」の状態からスタートします。

誰かに愛されていると感じるとゴキゲンになり、誰かに愛されていないと寂しくなり… と、自分の機嫌の良し悪しが、依存している相手次第になります。

この依存の時代には、「いかに見てもらうか?」「いかに愛されるか?」「いかに自分の欲求をみたしてもらうか?」というのが、対人関係の中で非常に重要な要素となります。

そして、それらを満たすために、無理をしていい子を演じたり、我慢したりします。

「いい子だねー」と誉めてもらうために、ごはんをこぼさずに食べたり、電車の中では騒がないようにしたり、毎朝新聞を取りに行ったりした経験はありませんか?

もう少し大きくなってからだと、宿題をきちんとしたりテストでいい点を取ろうと頑張ったりするというのもそうです。

「宿題をきちんとしたり、テストでいい点を取れるようになることで、自分の知性が養われる」と、自分のために勉強をするというよりも、「誉めてもらえるから」とか「欲しいものを買ってもらえるから」というのが動機になっているということは、少なくありません。

そうして、心理的に依存をしている相手から愛されるために、頑張るのです。

しかしながら、そうした依存の欲求が全て満たされるわけではありません。

依存している相手であるお父さんやお母さんの機嫌が悪かったり、成長してできることが増えた分だけ、できたことをそれほど誉めてもらえなかったり、「もっと頑張りなさい」と言われたりすることで、「愛されたい」という欲求が満たされなくなってきます。

「愛されたい」という欲求が満たされないことで、傷ついて悲しい思いをしてしまいます。

そうした経験を通じて、「もう二度とこんなに辛い思いをしないように」と、依存をするのをやめて、自立していくのです。

>>>『魅力アップの心理学「成熟さ」(2)~「自立」と「成熟さ」~』へ続く

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