問題や悩みの下には、ギフトやビジョンがある??

問題や悩みがあるということは、そこにあなたの才能や価値など、ギフトが隠れているのだと言う考え方があります。

また、繰り返し起こる問題には、あなたが生きる道が指示されていると言ったりもします。それをヴィジョンと呼んだりもします。ですが、問題や悩みの真っただ中にいるときに、そのような考え方をするのは、なかなか難しいものです。「良いことなどない」「もう打つ手がない」という状況が問題や悩みなわけですから、いくらそういう考え方があると言われても、採用できないこともあるわけです。

では問題を乗り越えていくことができないのかというと、そうではありません。あなたの意識だけでは、問題解決の糸口が見つからないだけですから、潜在意識まで捜索を進めれば、糸口は見つかるのです。そして問題を乗り越えていったときに、ギフトやヴィジョンに気付けることもあるのです。

◎リクエストを頂きました◎
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出来事や問題には必ず目的があり、その目的や背後に隠されているギフトやヴィジョンを受け取ることが問題解決の早道と聞いたことがありますが、どのようにすればわかるのでしょうか。
いつまでも問題を解決できなければ(人生前にすすめません)あのときの問題が幸せの種だったと気づきにくいと思いますし、問題の中にいるときにはなかなかギフトがあるとも思いにくいとおもいます。
(一部を編集させていただいています。)

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問題や悩みの真っただ中にいるときは、『その問題の下には、ギフトやヴィジョンがあるよ』と言われても、なかなか受け入れがいものがありますし、信じにくいことになると思います。
ここで言う、ギフトというのは、あなたの魅力だったり、才能だったり、価値だったり、幸せという感覚かもしれませんし、誰かからの愛情をものすごく感じることかもしれません。
ご褒美と考えてもいいかもしれませんね。
ヴィジョンは、あなたの人生の目的地という感じでしょうか。

意識では、問題や悩みの方に集中してしまっていて、ギフトやヴィジョンに目を向けられない状態なわけですから、潜在意識に働きかけると、ギフトやビジョンに気付くきっかけになります。
潜在意識に働きかける方法として、『もしも』という言葉を使います。

『もしも、この問題や悩みの下にギフトやヴィジョンがあるのだとしたら?』と、自分に問いかけてみるのです。
ギフトやヴィジョンという言葉がピンとこなければ、『もしも、この問題や悩みを自分が望んでいるのだとしたら?』と、自分に問いかけてみるといいかもしれませんね。

人は無意味なことはしないと言われています。
皆さんも経験はないでしょうか?
どんなにつらいことであっても、そこに意味を感じれば頑張れるけれど、意味がないと感じた途端にやる気がなくなってしまうこと。

繰り返し起こる問題や、なかなか解決できない悩みなどがある場合は、そこに何らかの意味があるので、自分が起こしているのだと捉えてみるのです。

『こんなつらいことに意味などない』と思ってしまうかもしれませんが、そこであえて、やってみることが大切です。

『もしも、この問題や悩みを自分が望んでいるのだとしたら?』
そう自分に問いかけたとき、普段意識していない想いが、潜在意識から浮かび上がってくることがあります。

ある女性がいました。
彼女は、『いつも私は苦労する』という悩みを持っていました。
確かに彼女の人生は、苦労の連続でした。
そこで、『もしも、いつも苦労することを、私が望んでいるのだとしたら?』と、自分に問いかけてみました。
そうすると、自分でもびっくりする想いが浮かび上がってきたのです。

『私なんて幸せになっちゃいけない』

そんなこと普段彼女は思ってもいませんでした。
それどころか、『どうやったら幸せになれるのだろう?』『私の何がいけないのだろう?』そんなことばかり考えていたのです。
でも、『もしも』と問いかけたときに、浮かび上がってきたわけです。

彼女の悩みを解決する近道は、『私なんて幸せになっちゃいけない』という想いを、変えることです。
我々人間の心の領域で、意識は諸説色々ありますが、約3%程度、その他の領域は潜在意識や無意識がしめています。
いくら意識で『幸せになるぞ!』と思っていても、残る97%の領域で『私なんて幸せになっちゃいけない』と思っていたら、力関係から言って、意識の惨敗となります。
ですから、潜在意識の領域が思っていることを、変えてあげる必要があるのです。
潜在意識が思っていることを、引き出してくる問いかけが『もしも、自分が望んでいるのだとしたら?』になるのです。

そして、その潜在意識を変えていったときに、彼女は『私は幸せになっていい』という想いを手に入れます。
その想い自体もギフトですし、その想いを手に入れる過程で、彼女が見つけていった自分の価値や才能もギフトです。

彼女の場合、潜在意識を変えていくには、なぜ『私なんて幸せになっちゃいけない』と思ったのだろうか?という原因を探していく必要がありました。
そこには、家族から『あなたはダメな子だ』と言われ続けたという心の傷がありました。
もし、そう言われ続けたのだとしたら『私はダメな子だから、幸せになっちゃいけないんだ』と思ってもしまったのも納得です。
そこで、その想いを変えていくには、『私はダメな子じゃない』ということを、発見していくのです。
『こんないい所がある』『こんな魅力がある』そうやって、自分に自信をつけていくのです。

なかなか難しい挑戦になりますが、今まで目を向けてこなかった自分の良い部分、素晴らしい部分をどんどん発見していくことによって、彼女が幼いころに持ってしまった『私はダメな子だから、幸せになっちゃいけないんだ』という想いを変えていくことができるのです。

もし彼女が、『もしも』と自分に問いかけなかったとしたら、問題解決にはもっと時間がかかっていたかもしれません。

問題や悩みの下には、ギフトやヴィジョンがあると考えにくいときは、『もしも』と、ご自分に問いかけてみてはいかがでしょうか。
先にギフトやヴィジョンに気付けなかったとしても、『もしも』と問いかけ、潜在意識からのメッセージを読み取り、潜在意識を変えていく過程で、ギフトやヴィジョンに気付いていくことができるのです。

ギフトやヴィジョンを先に受け取ることだけが、問題解決の近道ではないと、私は思っています。
(もちろん、先にギフトやヴィジョンに気付けると、問題に囚われずに、前に進むことがやりやすのですが)
ギフトやヴィジョンが何なのかわからなくても、今までと違う考え方や、捉え方をすることで、結果的にギフトやヴィジョンを手に入れることもでき、あの時の問題が幸せの種だったんだなと気付くこともできるのです。

この記事を書いたカウンセラー

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恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。