納得して別れたはずなのに、嫌な出来事や、言われえ嫌だったことを思い出して、イライラしたり悲しい思いばかりをしてしまうと言う時、それは失恋の傷に執着してしまっているからかもしれません。

イライラする悲しいという思いの下に、もっと深いところにどんな感情があるのかを、探ってみると、執着からの脱出方法も見つかりやすくなります。

「私が悪かったからだ」「もっと出来ることがあったかもしれない」「もう男なんてこりごりだ」見つかった感情を変化させていくことで、執着から脱出することも可能になります。失恋を学びに変え、相手に感謝できるようになるには、自分自身が変化していくことと、幸せになっていくことが必要なのです。まずは自分が感じている感情に変化をもたらしましょう。

◎リクエストを頂きました◎
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心理学講座、いつも楽しみに読んでいます。ありがとうございます。

執着とその克服について

浮気ばかりだった彼に「あなたでは満足できない」と、振られてから5カ月がたちます。自分でも、つらく、我慢も多い恋愛だったので、限界だと納得して別れたはずなのでした。なのに、今になって以前より強く、特に彼に言われてイヤだったこと、されて傷ついたことなどを思いだし、イライラしたり、泣きたくなったりします。
自分の勉強だったと感謝して、穏やかに温かい気持ちで彼を見守るようになりたいのに、どうしてイヤな執着の仕方をしてしまうのでしょうか?克服する方法があったら教えていただきたいです。

よろしくお願いいたします。

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執着というのは、何かにしがみついている状態のことを言うのですが、「何か」は様々です。

辞めてしまった会社に執着していたり、今現在の仕事のやり方に執着していたり、恋愛では、元彼や、元彼女に執着していることもあるでしょう。
今回リクエストいただいた場合は、恋愛での執着ですが、仕事でも恋愛でも、執着を超えていくのは、同じようなプロセスを辿ることになると思います。

元彼に執着してしまう場合を例にとってお話しさせていただきますね。

失恋によって元彼に執着してしまって、新しい恋に進めない、いつまでも悲しい気持ちが消えないということは、よく起こるようです。
友達に相談したら「いつまでもそんな人のこと想っていないで、次の恋をした方がいいよ」「彼だけが男じゃないよ」なんて言われるかもしれませんね。
ところが、これがなかなかできない。
もしも、友達と立場が逆であったら、自分も同じことを言うかもしれないなと思うのに、自分のこととなると、それが出来ない。

自分自身の場合と、友達の場合で、何が違うのか?

感じている感情が違うのです。

友達の場合ですと、「あなたには、もっと良い人がいる」「もっと幸せになっていいのよ」と思えるのです。

ところが自分の場合ですと、彼が素晴らしい人であったとしたら「もうあんな良い人はいないだろう」と感じるでしょうし、彼から散々ダメな所を指摘されて別れたりしたら、自信を喪失してしまって、「私なんて幸せになれないだろう」と思ってしまうでしょう。

別れてしばらく時間が経過した時には、「もっと頑張れたのではないか」「もっと努力した方がよかったのではないか」と、当時の痛みが少し癒えた分だけ、自分に厳しくなってしまうことがあります。

友達の場合と違って、自分に対しては、ダメ出しをしてしまうようなのです。

また、彼と別れて一人でいる時間が長く続いた分だけ、孤独を感じることが多くなってきます。
そうすると、「例え嫌な想いであっても、何もないよりはまし」となってしまって、傷ついた当時の痛みや傷を思い出して、抱え込んでしまうことも出てきます。

頭では、「もう限界だった」と思う恋愛であったのに、執着してしまって、とても嫌な気持ちを味わっているのだとしたら、今どんな感情を感じているのかを、探ってみると良いかもしれません。

「もっと頑張れたのではないか」と、自分を責めているのかもしれません。
「私なんて幸せになれないだろう」と、自分に失望してしまっているのかもしれません。
「もう恋愛なんてしたくない」と、恋愛に失望してしまっているのかもしれません。

自分がどんな感情を感じているのかを探ってみて、その感情を変化させていく作業が必要になります。

「もっと頑張れたのではないか」と感じているのであれば、限界まで頑張った自分を褒めてあげたり、あれが自分の限界であったと受け入れることも必要です。

「私なんて幸せになれないだろう」と感じているのであれば、自信を取り戻していくことが必要になります。
彼にダメだしされた所を改善したり、彼が言っていたことは無茶だったと理解していったり、「私は幸せになっていい」と思えるように自分の価値を見つけていくことが必要です。

「もう恋愛なんてしたくない」と感じているのであれば、もう一度、新しい恋愛に目標設定ができるように、恋愛に対するイメージを変えて行くことが必要になります。
「恋愛は苦しい」と思ってしまっているかもしれません。それならば、幸せそうにしている人を見て、「恋愛=幸せ」というイメージに変化させていくこともいいでしょうね。

感じている感情を変化させていく方法は、状況にもよりますし、感じている感情にもよるので、それぞれですが、執着してしまっているときは、その感情を変化させることで、執着から脱出していくことができるのです。

執着から脱出することを、手放すと表現したりしますが、手放すとどうなるか?

どうでもよくなるのです。
気にならなくなるというか、気にも留めなくなるのです。
そうなれると、手放し完了となるのですが、執着を手放すのは、一苦労です。
執着してしまうぐらいに、大切なものであったはずですからね。
ですから、すぐにうまくいかなくても、落胆しないでくださいね。

執着を乗り越えていくのは、焦らずゆっくり、何度もチャレンジする覚悟が必要なのです。

一人で挫けそうになってしまうことも多々ありますから、友達やカウンセラーにサポートしてもらってもいいと思います。

元彼に感謝できるのは、自分が何かを学びとってからになるでしょう。
学びとって、何か変化し、当時よりもより幸せになったときに、自然と元彼に感謝できて、心が穏やかになれるのです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

大門 昌代

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より2冊出版。