いじめ

相談者名
やす
ふたつほど・・・

○私は音楽が嫌いです。

理由は高校生の頃、ブラスバンド部に入部しようとしたら、
「お前なんかはいんな」と、
言葉の暴力をあびせられたからです。
その後で、「なんやねんお前」と、殴られました。
他にもブラスバンド部の連中には、「みんなお前のこと、アホナやつと思ってる。」と、
数多くの、言葉の暴力を浴びせられました。
他の部もそうでしたが、ブラスバンド部が、特にひどかったです。
しかし、ブラスバンド部の顧問は、それに対して何もしませんでした。
つまり、おとがめなしだったのです。

そんな連中が、今音楽の世界にいるのかと思うと、
音楽そのものに憎しみを感じてしまいます。

心理療法で、音楽療法というものがあるそうですが、私には効果ないでしょうね・・・

○私はスポーツが嫌いです。
理由は運動が苦手だからです。おそらくは運動神経は0でしょう。
コンプレックスを感じています。
そのため、運動会とかでは、いつもビリでした。
そのため、運動会なんかで負けると、
いつも「お前のせいで負けた。」と、私のせいにされました。
体育の教師も、私の事を運動が苦手ということで、
白い目で見てました。

運動が出来ないという事で、
大勢の前で侮辱されたこともありました。
侮辱というより、名誉毀損でしたね。

そのために、スポーツそのものに、憎しみを抱くようになりました。
スポーツが出来る人っていうのは、出来ない人のことを、
見下していて、いじめの対象や、
プロレスごっこの実験台ぐらいにしか思っていません。

後、ラジオ体操がおかしいと、笑いものになった事もありました。
特に女子にですが、女子ということで加害者には、おとがめなしでした。

くやしかったら、うまくなれと、見下した言い方をされますが、
それが、出来るのなら苦労しません。
0に何かけたって0なんです。

以来、スポーツが憎くなりました。

カウンセラー
中原謙一
やすさん、始めまして
私は中原謙一と申します。
宜しくお願いいたします。音楽もスポーツも嫌いとのことですが、私はそれはそれでかまわないと感じます。
世の中すべての人が音楽やスポーツが好きでいなければいけないわけでもない
し、人間なら誰だって好き嫌いくらいあってもいいとわたしは感じるからです。

でも、少し気になることがあります。

なぜ音楽もスポーツも、個人でできるものではなくて、団体のものを選んでいるの
でしょう?
そして、やすさんが本当に嫌いなのは、音楽やスポーツなのでしょうか?

音楽やスポーツは、人を嫌いません。
ですので、どんな人であっても音楽やスポーツは人を受け入れてくれます。
その音楽やスポーツをしている人が、やすさんを受け入れなかったわけですよね。
坊主にくけりゃ袈裟までにくい、ということわざみたいですね。

しかし、私が感じるには、やすさんにひどい態度を取った人たちは、果たして音楽
やスポーツを心から愛して、そして楽しんでしている人たちなのでしょうか?
私はそうは感じません。
本当に音楽やスポーツを愛している人たちは、人を傷つけるのではなく、人を感動
させることができると私は感じています。
北京オリンピックで活躍した陸上の麻原選手や水泳の北島選手、女子ソフトボー
ルの選手たちなどは、みんなスポーツが好きで、スポーツを楽しんでいる人たちば
かりではないでしょうか?

さらに、実際ブラスバンドやスポーツでも、ギターやピアノ、ランニングや登山など
個人で楽しめるスポーツも世の中にはありますよね。
でも、そこでやすさんはなぜ団体でするほうを選んだのでしょう?

もしかしたら、やすさんの本当の気持ちは、「みんなで楽しく」することに目的があっ
たのではないでしょうか?
その「みんな」がやすさんを受け入れてくれなかったと思ったとき、音楽やスポーツ
そのものも自分を受け入れてくれないと感じてしまったのかもしれませんよね。
そして、もしかしたら音楽やスポーツは、自分を受け入れてくれない人たちをひいき
して、自分を愛してはくれない、とどこかで思ったのかもしれませんよね。

さらに、やすさんが本当に音楽やスポーツが嫌いなのであれば、それでも普通に
生きていくことは可能なのではないでしょうか?
本当は音楽やスポーツが好きで、みんなで楽しみたくて、でも受け入れてもらえな
くて、その悲しみを「音楽が嫌い」「スポーツが嫌い」という怒りにして、今まで踏ん
張ってこられたのではないでしょうか?

嫌いなら嫌い、それでいいでしょう。
スポーツや音楽が嫌いだからといって、幸せになれないわけではありませんから
ね。

ただ、スポーツや音楽が嫌いになったから、自分は幸せになれない、とは考えない
でくださいね。
スポーツや音楽が嫌いなことと、幸せになれないことはイコールではありませんか
らね。

やすさんの心の中の本当の自分の気持ちに、素直になってみてはいかがでしょう
か?

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

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