どちらかを選択するには

カウンセラー
大谷常緑
pisukeさん、こんにちは。初めまして。
ご相談を担当させていただく大谷です。宜しくお願いします。さて、ご相談いただいた内容は、法的な側面と心理的な側面の2つの問題が絡み
合っているように思いますので、先ずはこの2つを区別して考える必要があると
思います。

第一に法的問題です。
pisukeさんは、訴訟を考えておられるのですから、不当解雇と捉えられているの
ですね。
不当解雇に当たるか否か、訴訟以外に方法はないのか、訴訟を起こして勝てるの
か否か、を確認されてはいかがでしょうか?
地方公共団体の労働局などの相談や弁護士等の無料相談で確認をする事ができる
と思いますので、専門家の目から見た対応方法や可能性のアドバイス、更には不
安に思っている事柄について情報を集められては、と思います。
その結果で勝ち目がないとの結論であれば、諦めることをお薦めします。

第二番目は、pisukeさんの心の問題です。
訴訟など何らかの方法で勝ち目があって、それでもそれを実行した方が良いのか
どうか迷われる場合を前提に考えてみます。
pisukeさんが迷われるということは、何らかの手段をとった場合、pisukeさんが
怖れている「何か」が起こると思われているのではないでしょうか?何も怖いも
のがなければ、すぐに何らかの手段を講じますよね。
その怖れの正体とは一体何なのでしょうか?どんな事が起こると思われているの
でしょうか?
例えば、時間とお金が凄くかかるとか、自分が傷つくのではないかとか、誰か
(世間)に何か言われるのではないか、などという怖れかも知れません。

それらの怖れは、自分に自信が無い度合いだけ実態以上に脹らんでいます。考え
れば考えるだけ大きくなっています。その怖れと冷静になって向き合い、先ずは
その実態を知ることです。
その方法は、「そうなったらどうなるか?」と自問自答を繰り返してみてくださ
い。
例えば、「会社の人達に悪く思われる」という事を怖れていたとしたら、
「そうなったらどうなる?」
と自分に問いかけ、
「会社の人達に会えなくなる」
という答えが出てきたとしたら、また
「そうなったらそうなる?」
と自分に問いかけていくのです。こうすると、本当に怖れていることが何かが見
えてきます。

そして、本当に怖れている事が明確になったら、次に、両方の掌に物を載せたよ
うな状態にして、肩の力を抜きます。そして一方の掌に訴訟などの手段を講じる
事をイメージで載せ(心の中で、「こっちの手は訴訟」と思うだけで結構です)、
反対の掌に手段をとらない事をイメージで載せます。
そして、目を閉じて、ゆっくり大きく深呼吸した後に、力を抜いた状態でどちら
が重く感じるかを感じてみます。
重く感じた方が、直感的に感じたpisukeさんがしたい方になります。
この重い方の結論に従うのです。Pisukeさんが選択した結論に従うのです。

そしてこの結論が出たら、もう考えないことです。

以上、一つの結論の導き方ですが、もう少し詳しくお話しをお伺いできれば、よ
りよいアドバイスが出来るのではないかと思います。
電話相談をお使いになることをお薦めします。

回答がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。

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この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。