先が見えず不安です

相談者名
ミミ
初めまして。
ミミと申します。52歳、独身、女性です。
なんだか自分の人生が失敗してしまったかのような気分になっています。
20数年同じ会社で広告のデザインをしてきました。
でもここ何年かの不景気で会社の経営も思わしくなく、去年1月から独立するように言われ現在は在宅勤務でその会社から仕事を請け負ってしています。
独立しろと言われても、私自身は将来独立する考えなどなかったので営業もしたこともなく、自分の顧客もいません。その会社の社長は私はビジネスパートナーとして仕事は回すとは言ってくれていますが、その会社から仕事が来なければ仕事はないと言った状態です。
去年1年はどうにか過ごせましたが、今年はそれほど仕事もありません。
自分で少しは営業もしているのですが、今まで営業とかした事もなくやり方も分からず、性格的にもよるのかもしれませんが自信もありません。
年齢的に再就職も難しいのかなとも思うのですが、独立してやって行くと言う事にもまだ腹を括ることもできず、中途半端なのまま毎日を過ごしています。
仕事自体は楽しく適職だと思っています。ただ仕事のあるときはいいのですが、仕事がない時はすごく不安で落ち込んでしまいます。年齢的に精神的不安定なのかもしれませんが、これから先も一人でこんな不安と付き合っていかなければいけないのかと思うとすごく疲れてしまいます。結婚してて子どもとかもいてればまた違った状況になっていたのかな、と思うと自分のしてきた事が間違いで人生に失敗したのでは?という気持ちになってしまいます。
もっといい方向を見ればいいのでしょうがどうしても悪い方ばかりを見てしまい、不安でしかありません。
パートナーもいず、もう女性としても全く若くもないですし、このまま一生を終わるのかと思うとなんかもうすべてがどうでも良くなってしまいます。
独立するにしろ、就職するにしろ、もっと人生を軽やかに明るく自信を持って生きていきたいのですが、言い訳ばかりや落ち込んでばかりで何も決めれなく先に進めず辛いです。
何か、ヒントやアドバイスをいただければと思い、ご相談させていただきました。
長文ですみませんがよろしくお願いいたします。
カウンセラー
松尾たか
ミミさん、はじめまして。 今回ご相談を担当させていただく松尾たかです。
よろしくお願いいたします。

ミミさんの人生に失敗してしまったような気分、不安や苦しい気持ちが、同世代でバツイチ、シングルの私には、痛いほど伝わってきます。 今は、本当に辛い気持ちでいっぱいなんですね。
だけど、そこから抜け出したい、自分の人生を自信を持って進んでいきたいというミミさんの強い気持ちも感じます。
少しでもミミさんの気持ちがラクになるよう、前へ進めるようにお話させてくださいね。

ミミさんは、20数年同じ会社でデザインの仕事を頑張ってこられたのですね。仕事が苦しい時もあったかもしれませんが、楽しくやりがいがある仕事で、きっと自分のため、会社のために一生懸命にやってこられたのではないでしょうか。
それが突然独立、在宅勤務となれば、とても困惑なさったことだと思います。

>仕事のあるときはいいのですが、仕事がない時はすごく不安で落ち込んでしまいます。

私たちの世代(アラフィフ)では、就職すれば終身雇用がまだまだ一般的な時代でした。会社員でなくなることは身分や経済的に不安定なることを意味しますので、相当不安で怖かったのではないかと思います。そんな中、この1年ちょっと、ミミさんが1人で頑張ってこられたのには頭が下がります。

>年齢的に精神的不安定なのかもしれませんが、これから先も一人でこんな不安と付き合っていかなければいけないのかと思うとすごく疲れてしまいます。
>結婚してて子どもとかもいてればまた違った状況になっていたのかな、と思うと自分のしてきた事が間違いで人生に失敗したのでは?という気持ちになってしまいます。

誰しも仕事がない時に不安で落ち込んでしまうのは、自然なことです。ただ、そのような不安や苦しい気持の中にいるのはとてもしんどいですよね。もう私の人生に良いことは起きないように感じてしまうかもしれません。 1人でこの不安と付き合っていくと思うと、とても耐える自信がないと感じられ、今までの人生が間違いだったのではと、つい思ってしまうこともあるでしょう。

でも、思い出してみてください。 この20数年間、デザインが好きで一生懸命にその経験を積み上げてきたことを。
人生や仕事で苦しいとか大変だった時期もあったかもしれませんが、ずっと楽しんで仕事を続けてこれた自分をもっと認めていいと思います。
ミミさんの人生は決して間違いなどではありません。

コツコツとやってきた自分、やりがいや自信を持って仕事をしていた自分がいるのではありませんか。 同じ会社に勤め続け、会社から仕事の請け負いを頼まれるということは、きっとミミさんは人との関わりを大切にし、信頼される存在でもあったはずです。
同僚や上司、顧客など、ミミさんの力を信頼し、仕事を任されていたのではありませんか。
ミミさんを認め、応援してくださる方はたくさんいると思います。

また今までの人生では、上手くいかないことや、困難・苦労もあったことでしょう。でも、それを乗り越えてきて、今のミミさんがあると思いませんか。

自分が歩いてきた人生を、今一度振り返り、ひとつひとつ、自分で認めていってくださいね。 それがこれからの自信にも繋がっていくはずです。

>パートナーもいず、もう女性としても全く若くもないですし、このまま一生を終わるのかと思うとなんかもうすべてがどうでも良くなってしまいます。

私たちの親世代からすると、この年齢ではもう若くもなく、すべてが遅いと考えるのかもしれません。 そして、そんな概念を私たち世代は当たり前のように受け入れてしまっているように思います。
ただ、時代の変化の中、昔と比べると若さやパワーを持つアラフィフィ~が増えていますし、生き方も多様化しています。 年齢に捉われず、イキイキと輝いている人たちも多くなりましたよね。

私もミミさんと同じように、もう若くないし・・と思ってしまうタイプです。
でも、この年齢だから見えることもわかることもあるはずですし、人生経験に裏打ちされた強さや優しさも持てるのだと思います。

そして、もう○歳だから、と年齢で制限をかけ、誰かと比べてしまって自分を動けなくしているのは、他ならぬ自分自身の考えなんですよね。

若い人と比べて、つい年齢を考えてしまった時は、自分で自分に制限をかけていることを思いだしてみてくださいね。 最初はなかなか上手く出来ないかもしれませんが、何度も何度もその考え方のクセを変えようと意識するだけでも、気持ちは変わってきます。
少し心がラクになるでしょうし、一歩踏み出してみようかという思いも湧いてくると思います。

まだまだ私の人生捨てたものじゃない!まだまだこれから! それを合言葉に一緒に前へ進んでいきましょう。
ミミさんが今までの人生にも、これからの人生にも自信を持って歩いていかれることを心より応援しています。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。