どこを向いて仕事をすればいいのか

相談者名
アーク
企業のコールセンターで働いています。
クレームや苦情対応もしていますが、
中にはうちの会社のやり方がひどく、
そういった苦情を言うのは当然と思うようなものもあります。
そういった苦情は上司に上げて、改善を図るようにしていますが、
全く反映されません。会社の姿勢として、売上をあげることにやっきになっていて、
全く顧客目線にたっていないと感じています。
販売が開始する前にやり方がまずいと感じ、
「そのやり方では苦情が来ますよ」、
「それは客のためにはなりません」と言っても、
二言目には「売上が・・・」といった具合で、
会社は客をお金を巻き上げる何かとしか考えていないのでは
と思うときもあります。
(具体的な数字は知りませんが、売上が芳しくないことは事実のようです)

会社として、収益を上げるのが最優先ということは頭では理解していますが、
そのやり方に全く納得できません。心、感情では納得できていません。
会社全体でクレームに対して意識が低いとも感じています。
他部署の人間は自分たちがクレーム処理をしないせいか、
クレームがきて、報告をしても反応が鈍く、
クレームが来ることを真剣にとらえているのか疑問です。
(私がクレームを直接受けるので、
売上よりいかにクレームがこないかを優先して考えているので、
受け止め方に差が出てしまっているとは思いますが…)

仕事に対してモチベーションが上がりません。
クレーム対応中に、
「私個人としてはその通りだと思いますが、
会社はそう思ってないんですよ。だから対応できません。ごめんなさい」
と言いたくなることはしょっちゅうです。、
消費者センターに訴えると言われても、
消費者センターから苦情がくればそのクレームには対応をするので、
むしろ消費者センターに苦情をどんどんよせて欲しいと思っています。
(しかし、そのクレームはイレギュラー扱いなので
会社全体では何の改善も見込めないのですが・・・)

今後、どういう姿勢で仕事に臨めばいいのかで悩んでいます。
辞める選択肢もありだとは思いますが、
入ってまだ1年弱なのと、次へのビジョンが全くないので、
突発的に辞めるのは避けたいと思っています。

よろしくお願いします。

カウンセラー
大谷常緑
アークさんこんにちは。
初めまして。
ご相談を担当させていただく大谷です。よろしくお願いします。さて、ご相談を拝見して、アークさんのやるせない気持ちや怒りなど、複雑な気持ちが伝わってきました。
お客様の目線で物事を見る事ができるというのは、アークさんの優しさであり、またビジネスを行う上でとても大切な事だと思います。
ぜひ、その目線には自信を持ってくださいね。

さて、世の中には様々な企業があります。
「こうした方がいい」という提案や意見を報奨金制度まで設けて受け容れてくれる企業もあれば、トップダウンばかりで現場の思いや提案を尊重してくれない企業もありますね。
経営者のタイプや企業風土などによりその企業のやり方や統制の仕方は変わってくるものです。

この状況にどのように対応すればアークさんが楽になれるかですが、いくつかの選択肢があります。
第1の選択肢は、会社に対して「変わってくれる」という期待をせずに、「変わってくれたらいいな」という程度の気持ちで今の仕事を続けられる事です。
期待があるとその通りにならない時には怒りが出てきます。
この怒りを感じる事が辛い原因となりますので、期待を手放すという事です。
そして、今のままのお客様目線で上司や他部署に働きかけ続けるのです。
少数意見がどうすれば受け容れられる可能性が高くなるかを、「使えるビジネス心理学」で「少数意見が集団の意見を動かす!~マイノリティー・インフルエンス~」という題名で書きましたので、下記URLをご覧になって参考にしていただければ幸いです。

http://ameblo.jp/tukaelbusiness/entry-11424890144.html

第2の選択肢は、とりあえず仕事と思いを分けるという方法で今の仕事を継続される事です。
アークさんには思いが一杯あって、会社の方針がもどかしく思える側面があるのではないかと思います。
思いが一杯あることは相性のいい企業ではとても力を発揮できるのですが、今お勤めのような企業では辛くなってしまいます。
従って、割り切って仕事を続けるという方法です。

第3の選択は、アークさんも書いておられますが、転職です。
合わない企業でずっと仕事を続けるのはとても辛い事です。
勤めて1年未満は関係ありません。
どんな仕事がしたいか、どんな社風がいいかなど今しばらく時間をかけて(選択1、選択2も併用しながら)考えられてはいかがかと思います。
更に言えば、今ヴィジョンが無くとも、ヴィジョンが描けそうな企業を選択され、チャレンジされることもいいのではないかと思います。

以上、回答がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。