好きになれない義理妹。

相談者名
ゆみ
義理弟夫婦、特に義理妹の事です。
言葉は悪いですが「気に食わない」存在です。そんな感情を持つ自分が醜くてとても嫌なのですが、義理妹の事がどうしても好きになれなくて、つい素っ気無い態度を取ったり、あまり会話をしないようにしていまいます。原因は妹に子供が生まれた時にあります。育児が大変だから、と、毎週末親子3人で舅姑の家に泊まりに来ました。
隣に住んでいる私達も当然巻き込まれ、私も毎週末、姑を手伝い彼らの分まで食事の支度をしていた事が悪い印象として残ってしまいました。

今は子供も3歳になり育児は一段落と思ったら二人目を妊娠。ここでもう一つ、とても「気に食わない」事が。私には二人の子供がおり、経済的にも仕事の事を考えても3人目は難しいと諦めているのですが、本当は3人欲しいと言う気持ちが今も消えずにいます。妹は悪気はないと思うのですが、「お姉さん、3人目は?」と何度も聞いて来ます。ウチの子供達の洋服をお下がりであげ始めた時(3年前)に「うちは2人で十分。」と言って譲ってるのに・・です。多分、私自身がもう一人欲しいと言う気持ちを抑えているので、妊娠した妹に「私は妊娠したけどあなたはもう良いの?」と言われているようでとっても不愉快な気分になってしまいました。
妹も悪い人ではなく、義理の姉としてもっと広い心で受け止めてあげられたら良いのに、と思うのですが、その発想の転換が出来ず苦しんでいます。人を嫌うのにもエネルギーが要りますし、そのエネルギーで私自身の心はすさんでいくような気がしています。
どうしたら、もっと優しい気持ちでゆったりと構えていられるようになるでしょうか。義理妹と張り合う気持ちをなくす事は出来ないのでしょうか?
みんなと仲良く楽しく過ごしたいと思うのに、義理弟夫婦が来ると、何故か
心が乱れてしまいます。何か良いアドバイスをお願いします。

カウンセラー
深澤三津子
ゆみさん、はじめまして。
カウンセラーの深澤三津子です。好きになれない義理妹というテーマのご相談ですね。
この分野は、結婚して避けては通れない難関。
義理の両親とその家族や親戚との関わり。

この分野では、何故かわからないけど、
どうしても余計と思われる意識と感情が伴うものです。
だけど、この分野のマスターとなった人は、
どの分野でも上手くいくと言われているほどの難関でもあります。

ゆみさん、頑張っていますね。
私も嫁の立場として、そのお気持ちをお察しします。

同じ事を他の人が言ったり、やったりしても気にならないのに、
どうして、この人達の場合、こんなに嫌と感じるんだろう?
という類ではありませんか?

義理妹さんに対する存在を「気に食わない」存在とありますね。
そして、そんな感情を持つ自分が醜くてとても嫌ともあります。
ゆみさん、正直にありがとうございます。

先ずは、ゆみさんにお伝えしたいのは、
自分の中からどんな考えや感情が上がってこようとも、
それに対して、過敏に反応しすぎない事が大切です。
人は、色んな事を考えたり、感じたりする動物です。
そこに、批判や判断をしないことです。

今、私はこんなふうに考えてるんだ。
こんなふうに感じてるんだ。
こんなふうに考え、感じる自分は嫌だなーと感じている自分が今ここにいる。

それだけ。
それ以上に、考え込んでしまうのは、
自分を傷つけてしまいます。

でも、普通は、
上記のように考えたり、感じてしまうと、
多くの人は自分の事を嫌になってしまうかもしれませんね。

こんなふうにお話しすると、
「人に話すので、こんな表現をしているだけ。
ほんとは、ちっとも悪いと思っていません。
だって、相手はね、こんなのでこんなだから、こうですよ。
こう思われてもしょうがないでしょ!」
というお返事が返ってくることも多いのです。
私も、個人的に、はい同感!!と共感することも正直あります。
そこには、この類の人間関係は、
普通の言葉では言い表せないモノがあるとも思うからです。

それは、家族として、人として嫌いたくない、
むしろ愛したい存在だってわかっているからこそなのです。
また、嫌ってしまう自分が辛くなるので、
そんな想いを、かき消そうとする意識の現れです。

さて、ゆみさん、この問題を抜け出すには、
『許し』の力が必要になります。

『許し』の力は、瞬時瞬時にHAPPYライフをもたらす秘訣
になります。

ゆみさんは、さらにこうも書かれていますね。

人を嫌うのにもエネルギーが要るし、
そのエネルギーで私自身の心はすさんでいくような気がしていると。

義理妹さんと張り合う気持ちが出るのであれば、
それは、義理妹さんも持っている気持ちかもしれませんね。
絆がない兄弟・姉妹というのは、競争心も持ちあいます。
それでも、競争をやめた時に平和な気持ちも生まれます。
2人目の子供というのは、『平和』というギフトを持って
生まれてくるようです。
ちなみに一人目は、その家の大使です。

不思議な事なのですが、兄弟・姉妹が結婚したり、
出産がある時でさえ、それらの過程によって、
そこにも競争心が生まれることがあるようです。

お宅は子ども一人?
家は二人なの・・・(勝った・負けた)とかね。

それから、義理妹さんは、もしかすると、
ゆみさんが羨ましくてしょうがなかったのかもしれませんね。

結婚して、自分の親の隣に住み、親の援護をいつも受けられる兄とゆみさん家族。
「ちょっと子どもを見ててね」って頼めば、
すぐに見ててもらえる存在がいるって、
この核家族化が進む中では、素晴らしい事ですね。
もちろん、そのぶん大変な部分もあります。

これは、親元を離れた側の気持ちなのかもしれませんが、
結婚すると、不思議と、自分の親が家が、よく見える感が生まれます。
結婚する前は、早く家を出たいなーと思っていた人でさえもね。

義理妹さんも、外ではとても頑張っている人なのかもしれませんね。
そういう人は、家元では、甘えるタイプの人が多いのです。

これまでも、ゆみさんは、一生懸命、義理姉として支えていたのではありませんか?
義理妹さんは、ゆみさんが、甘えられる人だって知ってて、安心しているのでしょう。
そして、舅姑さんも、ゆみさんだからこそ、頼ってしまうのでしょう。
それは、ゆみさんが、その期待にこたえようと、
今までも頑張ってきてくれた嫁だという評価があるからこそなのですよ。
それに、ゆみさんだって、こんな経験をしながらも、
優しい気持ちで受け入れてあげたいと願うからこそ、
悩まれているのではありませんか?

ゆみさん、それを願うのであれば、
一つ言える事は、もしも、この関係性の中で、
ゆみさんにとって犠牲心を伴うの事があれば、
それはやめなければなりません。

ゆみさんが、自分を犠牲にしない部分だけお手伝いする姿勢に
変えていく必要があります。
そうしないと、ゆみさんが犠牲してしまうことで、
お子さんや夫にも影響を与えてしまいます。

特に女性は、犠牲心を伴う行為をすると、
精神的負担が増え、しらないうちに積もり積もって、
怒りが癇癪にいたり、ヒステリーになってしまう傾向があります。
こうなると、周りの者は、必死に耐え抜く堪えるというサイクルを作りやすいのです。
それは、お子さんやパートナーに対する心理的な影響を与えてしまいます。

そうは言っても、やらないわけにいかないという場合もあるでしょう。
その場合は、お手伝いをするならするで、
自分の選択によって、自分の意思で決めることが必要です。
そして、自分が決めた事であるという意識を持って、
やりぬく事が抜け道になります。
こうしていく事で、今後これを繰り返したくないのであれば、
次の機会では、違う対応が思いついていくのです。

今から、心の方向性が今までとは違う方向に向くように、
違う対応が出来るようにも、
ぜひカウンセリングも使ってみてくださいね。

最後に、ゆみさんの願いである、3人目のお子さんの件です。
これは、母となった義理妹さんだからこそ、
ゆみさんの気持ちがわかるのではないでしょうか?
子どもはかわいいですね。
まるで、天使のようです。

義理妹さんも、2人目を持ったからこそ、
ゆみさんの想いを見抜けるのではないですか?
もしかすると、いつもお世話になっているゆみさんに、
ゆみさんの背中を押す事で、
お返しをしたがっているのかもしれませんね。

この件は、もう一度、先ずはパートナーとよく話し合ってみる事をお勧めします。
本当に無理なのか、それとも、持てる方向に変化する事はできないのかね。
ここが一番の鍵でもあります。

それから、結婚して親元を離れ、
ゆみさんはご自身の両親の事をどんなふうに思いますか?
ゆみさん自身は、自分の親とどんな関係を築いていますか?
それが、この『許し』にも、大きく関るキーワードになります。
もう一度、自分と両親の関係性も見直してみましょう。

対人関係を変えていくには、ちょっとした意識の変革が必要かもしれません。
たくさん書きましたが、もしかすると、
相手はこんなふうにも思っているのかもしれない?!という目線で見たり、考えてみる事は、
全く違う関係性に発展する可能性も多いものです。
ご納得できない部分もあるかもしれませんが、
参考にしていただければ嬉しいです。

ご相談ありがとうございました。

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