DVが原因の離婚と子供の面会について

相談者名
KK
こんにちは。
36歳男性会社員です。
5月下旬に妻と今迄で最もひどい喧嘩しました。
妻を追いかけ、子供の前でトイレに頭を押し付けたのです。
息子は、泣いて怒らないように私に頼みましたが、感情が抑えられませんでした。
妻も感情的になり、口をきかなかったので、ハッパをかけるつもりで、「お互いに主張しあっては、何も解決できない。
このままでは、子供の為にならないから、離婚したほうがよい。」とメモを渡しました。
その日は、会社の保養所へ家族で出かけて、事は済んだと思っていました。
しかし、約2週間後に「あなたの言うとおり離婚しましょう」と出て行きました。
彼女は、警察や女性問題相談センターに相談し、実家である名古屋への引越と私に会う事やメールや手紙をしないよう指示され、私の父宛に離婚届けを送ってきました。
また、子供も父親が母親に暴力をふるったフラッシュバックがあるとの理由で会わせてくれません。
さすがに、猛省し、DVに対する本を読んだり、更生プログラムの受講を考え、妻にメールしましたが、「過去は変えれない。気持ちは変えれない。」と強固な意思を私の父に伝えてきました。
私の実家に対しても不満があったようで、母親に買い物を言われると奴隷のようだとか、母親が息子に対して愛情がないと漏らしておりました。
また、先々週私たちを良くしる方のアドバイスで、妻の実家に謝罪に行こうと℡しました。
本人が出て最初は、落ち着いて話してましたが、「選択肢は、離婚しかない。新しい生活をしないと私と息子の受けた心の傷は癒せないのがどうしてわからないの!」と感情的になったので、しばらくしてから℡するとして、一旦切りましたが、二度と出ませんでした。
妻の実家にお土産もあり、ドア越にお土産を置き、妻と息子に対して謝罪の言葉を言い、その場を立ち去りました。
翌週出張で、本人に会おうとは思いませんでしたが、息子の写真がとりたくて、妻の実家の近くにいたところ、気づかれて、警察を呼ばれました(つかまりませんでしたが)。
完全に硬直状態で、なすすべが思い当たらず、メールをさせていただいた次第です。
妻の気持ちは、おそらく変わらず修復は不可能だと思いますが、息子には定期的に会いたいと思います。
どのような方法があるでしょうか?
カウンセラー
大谷常緑
KKさん、こんにちは。
御相談を担当させていただく大谷です。
よろしくお願いします。御相談を拝見しました。KKさんの奥さんや子供さんに対する真摯な気持ちが伝
わってきました。起こってしまった事とはいえ、KKさんの苦しみや後悔の感情
がよく伝わってきました。随分と辛い日々をお過ごしのことと思います。
さて、結論から先に書かせて頂きます。ここしばらくの間は、奥さんと接触され
たり、子供さんに近づかれない方がいいのではないか、と思います。
KKさんの行為が直接的な引き金になって御相談の状態になっていると思います
が、それ以前から、奥さんの心の中にはKKさんに対する不満感や傷つけられた
感覚があったように感じます。これは、お二人の関係性の問題のみならず、奥さ
んの心の中の問題とも密接に関係しています。DV行為は別として、文面からで
ははっきりとはわかりませんが、それ以前の奥さんが抱かれた不満や傷つけられ
た感覚は、必ずしもKKさんが悪いわけではないと思います。人間は、人や状況
に傷つけられていると思いがちですが、実は、自分自身で自分を責めている時に
傷つきます。例えば、「出来ていない事」を気にしている時には「出来ていない」
と言われると傷つきますが、「出来ている」と思っている時には傷つきません。
だから、奥さんの不満や傷ついた気持ちも奥さんがご自身の心のどこかで(意識
しているかどうかは別として)ご自分を責めておられることがあって、それに状
況や対人関係、KKさんの行為や態度、言葉がヒットしていたという事になりま
す。
それが最大に膨らんでしまった状況になり、今は、奥さんの心の中にも余裕が無
く、KKさんがどんな働きかけをしても、拒否の反応しか返ってこない気がしま
す。
寧ろ、奥さんと接触しようとしたり、子供さんに近づこうとする事がかえって奥
さんの気持ちを逆なでして、より悪い結果しか産まない感じがします。ここは、
少し時間を置いた方がいいと思います。
もし、KKさんに奥さんを愛している気持ちや、お子様を愛している気持ちがあ
るのであれば、今は、遠くから奥さんやお子様が楽で幸せな時間を過ごす事が出
来るように心の中で祈ってあげてください。それが、今KKさんにできる最大の
事ではないでしょうか。
お子様と定期的にお逢いになりたいとの事ですが、もし奥様と離婚される場合に
は、お伝えになればいいのではないかと思います。すぐに叶うかどうかは別とし
て、お逢いになることは出来ると思います。
最後に、KKさんがDVをせざるを得なかったご事情があった事と思います。
KKさんにも、心の余裕が無かったんですね。そういう辛い状況だったんだと思
います。
ご自分の、そうせざるを得なかった状況を先ずは認めてあげてください(DVを
認めるのではなくて、そういうご自分の状況を認めてください)。
そして、ご自分に優しい行動や感情になっているかを、チェックしてみてくださ
いね。そうする事によって、またKKさんの道が開けてくると思います。
回答がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。
この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。