相談者名
トロ
外国人の夫から「君に性欲がわかなくなった。
このまま暮らしていくことはできない、今何かを変えなくては」と告げられ、とてもショックでした。
二人とも離婚はしたくないので、解決できるように二人で考えようということで一致しました。
自分なりに考えて、私は自立しなければと思い至りましたが、夫に捨てられることが怖くて、すがりつきたい気持ちが、しっかり自分のやりたいことを見つけなければという気持ちを簡単にくじけさせてしまい、とても不安定です。
以前の夫は自分を譲ることが多く、私はいつの間にかそれを当然のように考えて傲慢だったと思います。
今では夫も、もうそんな風にはしないし出来ないと言います。
逆に意地でも譲らないところが出てきました。
夫の方でも自分自身のことを深く考えています。
「自分は孤独が好きなところがある。
自分のやりたいことをやりたいようにやってしまう。
それは結婚には良くないことだ」と言います。
私はネガティブに捕らえてしまいます。
夫が海外での仕事にやりがいを感じているので、夫が日本に住み続けることはできないと思います。
私が彼の国に行きたい気持ちもあるのですが、今の状態で行っても、海外で自立するのは今以上に大変だと感じ、今よりも夫との関係がひどくなる気がして、自信がありません。
お互いが好きで、大切に思っている気持ちは確かにあるのに、どうして上手くいかないのでしょうか?夫は私に対しての性欲を取り戻すことなんてあるのでしょうか?
カウンセラー
高井さゆ
トロさん、初めまして。
今回、回答を担当させて頂きます、高井さゆと申します。
どうぞ宜しくお願いいたします。ご主人からそんな風に告げられたら、とてもショックですよね。
ご相談を拝見させて頂き、そのシチュエーションを思い浮かべたら、
私でも胸にグサッとくるような衝撃を受けました。
だからこそ、トロさんが受けたショックや衝撃は、ものすごいものだったのだろうな、と
私なりにですが強く感じました。その中で、“解決できるように二人で考えよう”ということでおふたりが一致されたこと、
これが素晴らしいことだと思いました。
ショックをお受けになられている中で、そこまで話をすることができたということは、
本当に凄いことです。

さて、トロさんは、“自立しなければと思い至りましたが”と書いてくださいましたが、
どういう風に考え、“自立”という結論に辿り着かれたのでしょうか。
というのも、解決の方向性は、本当に自立することなのかな?と私は感じたからです。

私の直感なのですが、おふたりでお話をされているとき、おふたりともお互いに対して、
本当に伝えたいことは隠したまま、もしくは言えないまま、なのではないでしょうか。

なぜこう感じたかと申しますと、
ご主人が言い放った、トロさんにとってとてもショックな言葉がヒントになりました。

トロさんに自分を譲ることが多かったご主人が、
自分の考え・気持ちをはっきりと表現されていました。
自分を譲ることが多い方はたいてい、相手の出方や話を聴いてから
自分の出方を考え、合わせていくというパターンを持たれていることが多いです。

ところが、今回は、はっきりとご主人自身が考えていることを表現されています。
ここからわかることは、ご主人にとって、「自分を譲る=我慢」であった可能性が
高いということです。
そしておそらく、ご主人の意識では、「自分を譲る=愛」だったと思いますから、
そうなると結果、『我慢=愛』という公式が成り立ちます。これはつらいです。

そして、たとえ少しずつの我慢でも、積もり積もれば山となります。
今回のご主人の発言は、我慢という名の山が噴火した結果なのかもしれません。

なぜなら、おそらくご主人は、これを言ったらトロさんが傷つくかもしれない、と
頭のどこかではわかっていたはずです。
でも、それでも言うのを止められなかった、そんな風に私は感じたからです。

現在も、ご主人は本当に伝えたい気持ちを言葉にして口にすることが出来ずに
いるように感じます。そしておそらく、自分がすごく我慢をしてきたことにすら、
今も気づいていないようにも思います。

お話は変わりますが、
セックスは、『最高のコミュニケーション』と表現されることがよくあります。

お互いがお互いにすべてを見せ合い、相手のすべてを受け入れ、愛を与え合う、
心をひらき合う、最高のコミュニケーションです。

ご主人が発した、“性欲がわかない”という言葉、もしかしたら
それは、“君と、これ以上どうコミュニケーションしたらいいのかわからないんだ”
という、ご主人の心の叫びかもしれません。

“このまま暮らしていくことはできない”、
これは、“このまま一緒にいたら、どんどん君を傷つけてしまうかもしれない”という
ご主人のトロさんを守りたい気持ちが言わせたのかもしれません。
もう、言うことを止めることはできない、だから、
僕が離れれば、君を傷つける奴はいなくなる、と考えたのかもしれません。

“孤独が好きなところがある”、
おそらく、孤独が好きなわけではないと思います。
孤独だった頃に出来ていたことが、今は出来なくなっている。
だからもう一度孤独になれば、それができるかもしれない、
そんな風に考えているかもしれません。
でも、ふたりでいたとしても、やりたいことをできる方法はあります。
それをご主人は、ないと諦めてしまっているのかもしれません。
(“自分のやりたいように~云々”も、同じような感じだと考えられます。)

最近、おふたりでゆっくり時間をとって、デート等していますか?

ふたりっきりの、ゆったりとした時間や空間の中で、
お互いの「考え」ではなく、『感じていること』や『(シンプルに)思っていること』を
伝え合っていますか?

お互いが“今”、何を感じ、何を思っているのか、相手のことを見ているでしょうか?
お互いに相手が何を感じているか、知ろうと行動されていますか?

ぜひ、この年末年始の機会に
ふたりっきりのお時間を取ってみてください。もう一度、お互いを知るために^^

きっとおふたりは今、お互いが何を考えているのか、
わかっている様で、本当はわからなくなってしまっているのかもしれません。

改めて、別々の人間なんだ、という客観的な視点を持つことを意識して、
お互いを知ろうと、まずは
トロさんから、ご主人の“今”を知ろうとなさってみてくださいね。

“夫が自分を譲ることが多く、いつのまにか当然のように考えて傲慢だった”、
これに気づかれたこと、とても素晴らしいです。
自分のネガティブな側面に気づき、認めるには、とても勇気が要ります。
それを成し得たご自身に、ぜひ自信を持って頂けたら嬉しいです。

ぜひ、この気づきを自己否定や自己攻撃に使わず、
傲慢だったと、ただシンプルに事実のみを内省した後は、
ぜひご主人に対して、今度はトロさんが自分の気持ちを譲ってみる等
『行動』で表現してあげてみてくださいね。
上記に書きました、“ご主人を知ろうとすること”、
これもトロさんができる行動のひとつかもしれません。

おふたりが、お互いの気持ちを知り、受け入れあい、分かり合うことが
できますように!そしてもう一度、ラブラブなおふたりになられますように!!
祈りを込めて、今回の回答とさせて頂きます。

トロさんのお役に立てましたら幸いです。
この度はご相談頂き、本当にありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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