頼まれるとイヤと断れない ~頼まれ事を引き受け、しんどくなってしまうとき~

頼まれると断れない、本当はイヤなのに引き受けてしまう。そのような方は多いのではないでしょうか。物事を頼まれるということは、あなたが信頼されている証なのですが引き受けて疲れてしまったり、引き受けなかったことで自分を責めるとしたら、どちらにしても辛くなってしまいます。

本来、私達、「人間」というのはどんな人の中にも「誰かの役に立ちたい、期待に応えたい」という思いが潜んでいると言われています。でも、誰かのためを思うその気持ちが、あなたを疲れさせてしまうとしたらしんどいですよね。今回はその「頼まれると断れない心理」について、いくつかの例を用いながら、どのようにすればあなた自身も相手も大切にできるかを説明させて頂きます。

◎リクエストを頂きました◎
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私は人から頼まれると断れない(嫌と言えない)性格で、深く考えず直ぐに「はい」「いいよ」と返事をしてしまいます。こんな性格なので、同時にいろいろな人からの頼まれ事が重なってしまうこともしばしば。何とか時間を調整して応えてはいるのですが、とても疲れてしまいます。それでも、できないときは断ってはいるのですが、断ったら断ったで、「よかったのかな?」「大丈夫かな?」と不安になってしまいます。こんなとき、どのような心理が働いているのでしょうか?
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断ったらいけないと思うときの心理

頼まれると断れないという方は多いのではないでしょうか?

そのとき、快く引き受けられればいいのですが、「余裕がなかったり、やりたくない」等、いつも、気持ちよく引き受けることは難しいですよね(><)
それでも、イヤとは言えずに引き受けてしまうのはなぜでしょう?

・期待に応えたい

子どもの頃、テストの前に猛勉強したり、運動会の前日になって必死に駆け足の練習をしたことはありませんでしたか?
それはどうしてか、というとテストの結果を心待ちにしている親の気持ちに少しでも応えたい、応援してくれるクラスメイトのためにも、是が非でも1等賞を取りたいという思いからではなかったでしょうか。

私達の心の中には「みんなの期待に応えたい」という心理が潜んでいると言われています。その期待に応えたいという気持ちが何かを頼まれると断れない状況を作り出していくのです。

でも、期待に応えたいという気持ちが負担にならなければ、それ自体は決して悪いものではありません。文明の発達というのは、偉大な先人達が世の中の人の要望を受け入れ、より便利になるにはどうしたらいいか、どうしたらみんなの期待に応えられるだろうか?と考えた末、生まれてきたんですよね。

・関係性や雰囲気を壊したくない

断ることで場の雰囲気が悪くなる、嫌われてしまうのではないか、という怖れがある場合も断ることは難しくなるでしょう。

そのような方達の中には小さい頃、「母親の言うことをきかないとヒステリックに叱られた」「親友の頼みをたった一度、断っただけなのに仲間はずれにされた」などという苦い経験をされた方が多く、断ることで自分を受け入れてもらえなくなるという不安や怖れがつよく残ってしまったのだと思います。

だから、多少、犠牲をしてでも相手の頼みを受け入れようと努力するのですが、少しずつ荷が重くなり、やがて余裕がなくなってしまいます(><)

あなたの心を知る

・あなた自身に頼む

あなたがあなた自身に頼み事をするとしたら何をお願いしますか?何を頼みますか?

「もっと、ゆっくりしていいよ」
「もう、これ以上、無理しなくていいよ」
「もっと、自分のために時間をつくりなよ」

そんなお願いをしないでしょうか?

そのときに自分にお願い(オーダー)した気持ちを大事にしてあなた自身に与えてみましょう。
もっともっとあなた自身にやさしくしてあげていいんです。やりたくないことはしなくていいし、ラクを(休息)してもいいのです^^

・誰かに頼み事をする

あなたがいつも頼まれていて、それを苦痛に感じているとしたら、あなたは人に頼むことが苦手なのではないでしょうか。
でも、あえてあなたから頼み事をしてみましょう。普段、頼まれ事を引き受けているあなたの頼みなら大抵の方は受けてくれるでしょう。そのように頼み事をして抱え過ぎないようにすれば、あなたの心の負担が軽減されていきます。

・「いいえ」と言える絆をつくる

頼まれると断れない方が断ることは本当に勇気がいると思います。でも、あなたが犠牲的に行なえば行うほど、あなた自身が辛くなり、いずれいっぱいいっぱいになってしまうでしょう。

その姿を見てあなたの周りの人は喜ぶでしょうか?もちろん、中にはあなたが頼み事を断ることに否定的な人もいるかもしれません。でも、あなたに頼み事をするほとんどの方はあなたが頼りになるから、信頼できるからお願いしているのですよね。信頼できない人に、人は何かを頼みません。

その人たちにとって、あなたはとても「大切な人・存在」なんです。その大切な人のしんどそうな顔を見て、周りの人たちは喜ぶでしょうか?
喜ばないですよね。

だから、できないことは勇気を出して「いいえ、できません」と伝えてみましょう!

「いいえ」と言えるからこそ、本当のコミュニケーションになるのです。
そして、「いいえ」と言っても壊れない関係をあなたが築いてきたことをもっと信頼してみましょう。
あなたが辛そうな表情をしていたら、周りのみんなも悲しくなります。

与えるだけでなく、あなた自身の気持ちを大切にし「ノー」ということで、あなたがラクに楽しそうでいれば、きっと周りのみんなも嬉しいでしょうし、それが対等な関係です。
あなた自身の気持ちを大切にすること、チャレンジしてみてくださいね。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

土肥 幸司

自信喪失のケアから夢やビジョンの実現サポート、幸せになれるコミュニケーションを得意とし、”お客様を笑顔に”をモットーに、お客様の気持ちに寄り添った心理分析と、今できることを分かりやすく提案している。 優しい口調からか、癒し系のイメージを与えることが多く、いつも笑顔が絶えない。