社会的「罪悪感」を手放そう 

「罪悪感」って、よくお聞きになったり、ご覧になる言葉だと思います。
御自身が経験された出来事から「自分は悪いことをしてしまった。」って感じ
る、自己攻撃の感情ですね。
経験された出来事からは、まだ日が浅いケースもあれば、長い年月が経過した
ケースもあるかもしれません。
「罪悪感」でつらい思いをされる方は、御自身が決して間違いを繰り返さない
ように、片時も自分を見張り続けるようになります。無意識的になさってる場
合もあるでしょう。
もしかすると、それほどインパクトが大きい出来事だったのかもしれません。
しかし、必要以上に自意識過剰で用心深く、臆病になると、知らず知らずのう
ちに目先や未来の可能性に踏み出せないケースって、あると思うのです。
この「罪悪感」があると、人と人や社会の間にカベができます。もし、人や社
会の中に溶け込んでいても、心理的な障壁が残ったままで過ごすこともあるで
しょう。
例えば、それは盛り上がったお祭りやカーニバルの中で、一人ポツンといる風
景にも似て、寂しくないですか?
もう随分昔のことなのに、まだ「私は罰せられるべき存在だ。」とか、「誰か
から責められたり、攻撃されるべき存在。」でいるとしたら、悲しくないです
か?
「罪悪感」を持たれる方って、もとは心がピュアで、やさしく温かい、思いや
りのある方だと思うのです。だから、悩まれたんじゃないでしょうか?
もう一度思い出し、その人が持つ、いいところを取り戻し、受け入れて、楽し
くナチュラルに過ごせるようになりませんか?
今日のエクササイズは、御自身が体験した出来事から長い年月が過ぎた、ある
程度気持ちの整理がついた、でも、心のどこかに抱えた、ぬぐいきれない社会
的罪悪感を手放すためのエクササイズです。
あなたが「罪悪感」を抱えられたきっかけは、どんな出来事でしたか?
・いけないと知りながらも、繰り返してしまった、危険な恋?(不倫や浮気?
それとも?)
・仕事で、業務として一生懸命やったはずの事が、世間からはモラルを逸脱し
たとわかってビックリしたこと?(食べ物で実際と違った原産地表示をせざる
をえなかった、とか、仕事をとるために、行き過ぎた接待や交際などの贈収賄
等、いろんな例があるかもしれません。)
そこで、次のようなイメージを使ったエクササイズをご紹介します。今回のテ
ーマはちょっとハードな内容のものなので、もし、よろしければやってみてく
ださいね。
*しんどくなったり、つらくなったら、、、まだ御自身の中で整理がついてな
いのかもしれませんね。別の機会にチャレンジすることをおすすめします。
あなたが、重い荷物を背中に背負って、朝焼けの砂漠を太陽が昇る方へむかっ
て歩いていく姿を思い浮かべてみてください。
歩いていくと、日が昇り始め、そこにはオアシスがあって、たくさんのメス牛
が楽しそうに、おいしそうに水を飲んでます。
あなたもその中に入って水を飲みます。メス牛が優しい目線で微笑みながら、
こう言ったと思ってください。「一緒に飲みましょうね。」って。
心理学的な象徴を御説明すると、荷物は「罪悪感」、砂漠は「精神的な未充足
感」、朝日は「チャンス到来」、オアシスの水は「心の充足感」、そして、メ
ス牛は「愛情・友情など、包み込まれた優しさや、幸せ」のシンボルです。
飲み終わったあなたは、メス牛たちに周りを取り囲まれて、こう言われたと思
ってみてくださいね。「あなたが背負った荷物を差し出してくださいね。」っ
て。
あなたは、おののきながら荷物を差し出します。差し出し、引き渡した瞬間に
周りのメス牛たちが、あなたの信頼しているお友達や、仲間、知り合いの人に
変身する姿を想像してください。
その人たちは、あなたにこう言います。
「よく私達を信頼して、罪悪感を差し出してくれたね、ありがとう。」
「もう自分に厳しくしたり、罰したりしなくていいよ。禊(みそぎ)の季節は
終わったよ。」
「これからは自然に、楽しく生きようね。」
あなたは今、歓喜の中にいます。
「おめでとう。」の声が、あちらこちらから聞こえます。
その歓喜の中で得られる、温かさや喜びを、十分感じて、味わってみてもらえ
ませんか?
from 向井 康浩

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