単純作業に集中してみよう         

何かに行き詰まってしまった時、心も体も疲れきってしまった時、
その手を休めてあげて、たっぷりと睡眠をとってあげたり、
何も考えずに、心を休ませてあげることはとても大切です。
カウンセリングでも「とにかくゆっくり心身ともに休めてあげて下さいね」
という言葉は、わりとよく言われます。
そうは言っても、あまりに長い時間寝すぎてしまったり、何もしない状態が
長く続きすぎてしまうと、かえって疲れてしまうこともあります。
そんな時は、無理に寝ようとしたり、何もしないでいようとするよりも、
ちょっとした単純作業に没頭することの方が、
それまでの気分を変える効果が高い場合があります。
ある作家は、ネタに詰まってくると、自分の名前を何度も何度も、
原稿に書き続けるそうです。
ピアニストでしたら、暗譜している子どもの頃に弾いた曲や、練習曲などを
無心に弾いてみるといいかもしれません。
畳の網の目を数えるとか、1から100まで順番に足していくとか、
いらない布に、ただただひたすら波縫いをしていくとか、
眠れない夜に羊を数えることもそうですが、
意味のない単純作業は、結構いろいろあります。
封筒貼りや、パンフレット等の誤字にシールを貼ったりする内職などは、
同時におこづかいも稼げて一石二鳥ですね(笑)
ボーっと何かをしようとしても、いろいろと思い悩んでしまう人などは、
単純作業よりもほんの少しだけ頭を使う(?)「しりとり」もオススメです。
単純すぎるしりとりは飽きてしまう、という人は、
映画のタイトル、とか、アニメの登場人物の名前、とか、
ジャンルをしぼった「しりとり」も、没頭しやすいかと思います。
疲れた時や集中力が途切れた時、
基本的には休養をとってあげることがベストですが、
頭を使わない単純作業に集中することにより、気持ちをリフレッシュさせる
ことも、意外と効果的な方法です。
何もしないでいるよりも、何かをしている方が、
逆に疲れが取れることもあるのです。
自分にあった(疲れすぎたりしない)作業を見つけることが大事ですが、
思った以上に気持ちが入れ替わって、
また新たに何かに集中する力が湧いてきたりします。お試し下さい。
from 北上 秘都美

この記事を書いたカウンセラー

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