感情を体で感じる

僕達は主にイメージを使ったセラピーを使用していますが、
なかにはイメージをすることが難しいという人もいらっしゃいます。
そういった場合、僕はまず感情を体で感じてもらうことから始めるのですけれ
ども、今回はその一部を簡単にご紹介します。
感情を体で感じてもらおうと思ったとき、
とりあえず僕は胸の辺りで感じてもらうことにしています。
おわかりかもしれませんが、胸の奥には心臓がありますからね。
心の臓器と書いて心臓ですが、じゃあ心って心臓のことなのか?ということに
なりそうですけれども、強ち間違ってもいない部分もあるのです。
今度お暇な時、どんな建物でもいいですから、
非常用の螺旋階段の向きを調べてみてください。
ほとんどの場合「降りる時に体の左側が内側に来る向き」の螺旋です。
心臓は体のやや左側に位置します。左側が内側のほうが心理的に落ち着くんで
す、人間って。
心臓って、心の機微を反映しやすい部分みたいのようですよ〜。
では、できるだけ静かな環境で、リラックスできる格好になってください。
横になると眠くなってしまいますから、できれば座っている状態が好ましいで
す。
ゆっく〜り深呼吸をしてみましょう。
自然に吸いたくなるまで、息を吐ききってみます。
気持ちが穏やかになるまで続けてみましょう・・・。
気持ちが穏やかになったあと、まずは自分に意識を向けてみましょう。
まずは最初なので、10秒ぐらいでかまいません。
感情を感じる前準備みたいなものです・・・。
ゆっく〜り深く呼吸を続けながら、胸の辺りに空気が入っていくことを感じて
みてください。
(余裕があるのなら、心臓をイメージしてみてください。でもそれが難しいな
らば、こだわることなく胸の辺りの空気を感じてみてくださいね)
息を吸うたびに、新鮮なエネルギーが胸の辺りに注がれてゆきます。
そして、吐く時には体の中にある緊張や余計な力が抜けていくはずです・・・。
この状態に慣れてきたら、胸の辺りがどんな感じか、自分に尋ね続けてみてく
ださい。
あたたか〜い感じや、
何かが膨らんでいく感じを感じられたらしめたものです。
嬉しかったことや楽しかったことを思い出してみましょう。
もしもできなそうならば無理にすることはありません。
感覚を大切にしましょう・・・。
最初のうちは5分とか10分とか、短い時間のほうがいいかもしれません。
継続的にやっていくことにより、感情的な変化がもたらされるかもしれません
よ。
お試しくださいませ。
from 高橋 大

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己イメージの変革・男女関係・人生の目的 を探す、などの分野を得意とする。 心の力学をわかりやすく説明する理性的な側面と、多くの臨床経験を通して培った直感的な把握能力をもってするカウンセリングに定評がある。 長期的な支持を受けることも多く、長い目で見守るスタンスを重視している。